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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「ダヴィド・ルイス資金」で誰を獲る? プレミアリーグ必勝・チェルシーの補強&移籍、5つの噂

アブラモヴィッチ氏がせっかちなのか、モウリーニョ監督が手際がいいのか。やはりこのチームは動きが早いです。先日、ダヴィド・ルイスをパリ・サンジェルマンに売却し、移籍市場の開幕をプレミアリーグじゅうに宣言したチェルシー。移籍金は4000万~5000万ポンド(約68億円~85億円)と伝えられており、早くもイギリスメディアの関心は「入ったお金で誰を獲るのか」に集まっています。

現在、ロンドンでプレミアリーグデビューを果たす候補として名前が出ているところを挙げてみましょう。まずはダヴィド・ルイスの後釜として、レアル・マドリードのラファエル・ヴァラン。「彗星のように現われた」という表現があながちオーバーでもない21歳の急成長は、昨季からモウリーニョ監督の目に留まっており、若手を育ててチームを強くしたいチェルシーの思惑にぴったりのCBです。しかし、当然そんな選手をアンチェロッティ監督が簡単に手離すわけもなく、交渉は相当、難航しそう。お金で解決するとなれば、「ダヴィド・ルイス資金」はそのままスペインに流れてしまうかもしれません。

そして中盤では、イギリス紙「テレグラフ」が報じているトッテナムのパウリーニョ、ユヴェントスのボグバ、アトレティコ・マドリードのコケ。彼らは、直近の移籍市場ではリストの常連。噂が先行しやすい面々で、真偽のほどは不明です。トッテナムにフィットしきれておらず、評価が今ひとつのパウリーニョ、やり手の代理人が移籍金とサラリーを釣り上げようとしているボグバ、財政が厳しいアトレティコ・マドリードの資金調達の犠牲になると囁かれているコケと、三者三様に移籍する理由があるわけですが、このなかでありそうなのはボグバでしょう。FWジエゴ・コスタをチェルシーに売るという話があるなかで、コケもセットでというほどアトレティコ・マドリードは気前がいいとは思えず、パウリーニョはトッテナムが都合のいい移籍金額を設定してきそうです。誰を獲るにしても相応の移籍金は必要になりそうですが、なかでもコストパフォーマンスが合いそうなのがボグバ、というわけです。

マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、以前にチームにいたボグバ(何で売っちゃったのでしょう)や、昨季狙っていたコケをチェルシーに持っていかれるのは悔しいのひとこと。とはいえ、交渉下手の今のフロントが、チェルシーと張り合って勝つのは難しそうですね。プレミアリーグであれだけ負けて、こちらでも負けるのは勘弁してほしいのですが…。

ヴァラン、ボグバに加えてFWジエゴ・コスタが加入すれば、モウリーニョ監督としてはまあまあの着地でしょう。しかし、そうなると結構な赤字になりそうですね。FFPがあるなか、資金源をどうするのか…と思っていたら、何と「チェフもパリに売るのではないか」という報道がありました。確かに、アトレティコ・マドリードからクルトゥワを呼び戻してチェフの後継者に据える、というのが既定路線ですが、プレミアリーグNo.1間違いなしという昨季の活躍を思い出せば、「今、それをやりますか!?」といいたくなります。さらにもうひとつ、不穏なのは「ランパードが自由契約で放出するリストのなかに入っている」こと。こちらは、出してもお金が入ってこないので、単純に契約が済んでないだけだと思われますが、ベテランふたりに別れを告げるという思いきった若返りプランに着手する可能性はあるのでしょうか。普通に考えれば、そこまでのギャンブルはしないはずですが、「モウリーニョならやりかねん」とドキドキし始めた今日この頃。果たして…。

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