【Brazil2014】技ありネイマール&オスカル!大本命ブラジル、逆転で初戦をクリア!
先制点を奪われたブラジルは、すかさず反撃。オスカル、パウリーニョのプレミアリーグコンビとネイマールが、再三右からきわどいクロスを放ち、クロアチア守備陣をゴール前に釘付けにします。先に点を獲ったことで気持ちが守りに入ったのか、15分を過ぎるとクロアチアからアグレッシヴな姿勢が消え、オリッチのドリブル以外に攻め手がありません。次の1点をどちらが奪うのかが、この試合の流れを決めるはず。早い時間で追いつきたかったブラジルに、歓喜の瞬間が訪れたのは、29分でした。決めたのは、やはりネイマール!中央からドリブルで攻め上がり、ペナルティエリア手前から放った左足シュートは、右のゴールポストの内側に当たる完璧な弾道です。
1-1となり、さらに攻勢を強めるホームチーム。起点は常に右サイドです。ダニエウ・アウヴェスとオスカルの突破は、ラキティッチやモドリッチというクロアチアが誇る創造的な中盤から、攻撃の時間を完全に奪い取るほどの脅威。40分のパウリーニョの抜け出しも右、42分のネイマールのドリブルも右。前半終了直前、オリッチの自陣でのミスから、フッキが思い切り蹴りあげたミドルも右からです。何とかイーブンで45分を終えたクロアチアは、後半、自陣左サイドに何らかの手を打たないと、ブラジルに勝ち越しゴールを奪われることになるでしょう。
後半も完全なブラジルペース。ダニエウ・アウヴェスに右サイドをつつかれ、モドリッチをはじめ中盤が下がってしまう構図は変わりません。54分から反撃をみせたクロアチアも、チャンスメイクはやはり左のオリッチ。56分、ペリシッチの左からのミドルは大きく上に外れ、逆サイドにボールが出ない、狭いゲームが続きます。先に動いたのは、クロアチアのコヴァチ監督。前線からのチェイシングが効かないコヴァチッチを諦め、試合を落ち着かせるべくブロゾヴィッチを投入します。ブラジルの1枚めは、「点を獲るぞ」というカード。中盤のパウリーニョを下げてインテルのエルナネスを注ぎ込み、膠着状態に陥りそうなゲームの活性化を図ります。
65分、ブラジルのクリアの処理を誤ったクロアチアが、ネイマールに自陣でボールをさらわれる大ピンチ。ドリブルを止めにいったチョルルカがたまらず足を引っかけると、主審の西村さんは迷わずイエローカードを掲げます。ダニエウ・アウヴェスのFKはわずかに枠の上を超えていきますが、試合の流れは再びブラジル。均衡が破れたのは、ベルナルジがピッチに入った直後の69分でした。右からのクロスが入った瞬間、デヤン・ロブレンがフレッジをつかんで倒してしまい、ジャッジはPK。キッカーのネイマールは、過剰なフェイントが空回りしてキックをプレティコサに完全に読まれてしまいますが、GKの右手が強いシュートを弾ききれずに2-1。駆け引きに勝っていたプレティコサは、今夜は眠れないでしょう。
ゴールが必要になったクロアチアがリスクをとるようになったラスト20分から、ゲームはヒートアップ。73分に右に流れたペリシッチの危険なグラウンダーがブラジルゴール前を襲うと、直後に反撃に出たブラジルは、オスカルのクロスにダヴィド・ルイスが頭で合わせるという、プレミアリーグさながらの攻撃で3点めを狙います。83分、長いクロスをGKジュリオ・セーザルがファンブルし、こぼれ球を流し込んだシーンはオリッチのキーパーチャージ。残り5分のモドリッチ渾身のミドルは、ジュリオ・セーザルがセーブします。攻めるクロアチア、守るブラジル…ペリシッチの強烈なシュートで、あわや同点というシーンを創りながらもゴールラインを割れないクロアチアは、最後にダメ押しを喰らいます。
カウンター一発、ドリブルでの中央突破から、GKの読みを外す最高のトーキックでグラウンダーのミドルを左隅に決めたのはオスカル!このゲームのMVPに指名したいチェルシーのトップ下の一発で、善戦虚しくクロアチアの勝ち点ゼロが決まりました。3-1、ブラジル勝利。美しさより慎重さ、最後まで崩れなかったポジションバランス。強いクロアチアに苦しめられたものの、緊張感の高い初戦だったことを考えれば、最高の滑り出しといっていいでしょう。
主審の西村さん、よかったと思います。PKとロブレンのイエローカードという判定の直後、クロアチアDF陣に詰め寄られながらも毅然と仕切る姿に、テンションが上がってしまいました。彼もまた、日本の誇り、ワールドカップを彩る顔のひとつです。
いやー、おもしろかった!いよいよ始まりましたね、ワールドカップ。これから1ヵ月、眠れない夜が続きます。できるだけ多くの試合やエピソードを紹介したいと思いますので、ぜひまたお立ち寄りくださいね!
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あれ誤審じゃないですかね?
フレッジの左肩にかかった、ロブレンの手の印象が悪かったですね。この試合のMOMはオスカルかな。
なさん Joeさん>
フレッジは明らかにポジションを移そうとしていたので、Joeさんのおっしゃるとおり、ロブレンが止めたように映り、PKやむなしかと思います。西村批判には「サッカー後進国出身のレフェリー」というニュアンスが感じられたのですが、私のひがみでしょうか。厳しめのジャッジではありながら、誤審というレベルではないと思いました。
サッカー後進国だなんだって、そういう発想しちゃうこと自体が奇妙と思います。
あの判定は明らかに一貫性を欠いてましたね。あれをPKにするならば、他にもっと獲るべきファールがあったはず。世界からの批判も当然かと。
主審の国籍関係無しに見て、誤審とまでは言い切れませんが、厳しすぎるとは思いますね
日本がクロアチアと同じ立場だったら…と思うとゾッとします
一貫性を欠いてたのはわかります。
しかし、最近国際大会でDF側の手を使った反則に厳しくなっていますね。
逆にDルイスやTシウバは異様なまでに手を密着させてましたね。こうしたレフリングを意識したプレーの仕方をみるとブラジルは本当にうまいなぁと感じます。
こういうときだけ「手を使っていた」とか擁護する人いろんなサイトみる限りけっこういますね
それじゃ最初から全部ファールとれって思いますよ
20秒に1回は笛が鳴りますけどね
西村さんはあの誤審を除けば、試合を通して悪くなかったと思いますが、あれで悪いイメージつきますね
ワールドカップ初戦で誤審をした審判だって
それにサッカー後進国だからというのも僻みでしかないと思います、そんなことで批判されてないでしょう
ロブレンはフレッジに手をかけており、それがフレッジを倒したとして西村主審はPKのジャッジをしたようですね。しかしリプレイを見る限りフレッジの転倒とロブレンの手は全く無関係ですよ。ロブレンはフレッジを引っ張ったわけでも掴んだわけでもなく、フレッジの左手に手をかけていただけです。おまけにフレッジはその場に倒れこむように足から倒れてます。あの場面はフレッジにイエロー、最低でもノーファールにするべきでした。
まぁ言っちゃえば、ロブレンの手を使うという不要なプレーとそれを利用したフレッジのしたたかさがPKを招いたんでしょうね。
西村主審はまんまと騙されたかたちですね。あの状況を完璧にジャッジしろというのは恐らく不可能ですが、真実とは違う判定下してしまったのでミスジャッジには変わらないでしょう。
各国DF達は今後自分達のプレーがレフェリーにはどう映ってるのか意識してプレーしなければなりませんね。
http://gfycat.com/ArtisticSecretBalloonfish
これを見ると、左手を置いてるにせよ、やはりいくらなんでも倒れ方が不自然すぎるので、取るべきではなかったのでは、というのが本音です。
まだ取れないことはない…とも思いますが。
フレッジの倒れこむタイミング次第では、もっと納得がいったと思うのですが、これでは…
あなんさん サッカー好きさん>
タイムラグがあったので、誤解もあるかと思いますが、私がコメントを書いた段階では、クロアチアの監督・選手と、一部レフェリーのコメントしかキャッチアップできてませんでした。「サッカー後進国出身のレフェリー」というニュアンスを感じたと書いたのは、
「こういった間違いは、このような試合に慣れているレフェリーなら起こらない。 コンスタントにチャンピオンズリーグのようなゲームをさばくと、もっとうまくこういった状況を見極めることができる」
「ワールドカップの審判のレベルじゃない(コヴァチ監督)」
「 これまでのキャリアで、英語を話さない審判を初めて見た(DFチョルルカ)」
という発言があったからです。「西村氏が、前回ワールドカップの4試合や、今回のセミナーなどで高い評価を受けていたがために開幕戦をまかされた」というぐらいはコヴァチ監督は知っているでしょう。また、ワールドカップのレフェリーは英語必須で、注意は英語で出しているはずなので、チョルルカの発言にも脚色を感じます。
判定の是非についてはともかく(誤審とおっしゃっている方の論拠は理解します。微妙なジャッジだったので、誤審とまでいうのは厳しいのでは?とは思いますが)、少なくとも彼らからは、わざと「経験のないレフェリー」「英語圏じゃない低レベルのレフェリー」という話にもっていこうとしているように思えたという次第です。
審判の解釈だから批判できないと思いますが、フレジのシュミレーションを取る審判もいると思います。
今日の判定が、今W杯の基準になるのなら、肩に手を掛ける癖があるコシェルニーは注意しないと、PK献上王になってしまいそうです。
西村氏は真面目に審判をしていたと思いますが
これだけ大きな国際大会において、審判が目立つのはNGだと思います
誤審とは言えませんが、正しいジャッジだったとは思いません
よって、非難されても文句は言えないと考えます
今大会、あれを全てPKにしてしまったら
それはいい大会とは到底言えない代物ですよ
FIFAのルールには明確に相手をボックスの中でつかんだ場合にはペナルティーと書いてある上、フレッジが二歩目をうまくとれなかったように見えることからペナルティーでも問題はないと思いますよ。プレミアあがりであたりの激しいロブレンはこの件以前にもつかんだことを注意されていますし。にしてもカメルーンメキシコ戦の線審はひどかったですね…
FIFAのルールには明確に相手をボックスの中でつかんだ場合にはペナルティーと書いてある上、フレッジが二歩目をうまくとれなかったように見えることからペナルティーでも問題はないと思いますよ。プレミアあがりであたりの激しいロブレンはこの件以前にもつかんだことを注意されていますし。にしてもカメルーンメキシコ戦の線審はひどかったですね…
みなさん、熱いご意見、ありがとうございます。先ほど、VTRを見直してみましたが、やはり私は、
「微妙なジャッジであり、厳しめではあるものの、PKを取るという判断はあり。
少なくとも、感情的に誤審と糾弾されるレベルではない」
という見解です。微妙というのは、「運用や解釈がリーグや国でさまざまになっている今のサッカー界においては、どちらが正しいと白黒の結論はつけられない」という意味でもあります。これ自体、決して、いいこととは思いませんが。
ひとつだけ、はっきりさせたいのは、PKを取るに際して、
1)大げさに倒れたかどうかは関係ない。あくまで「心証が悪くなりやすい」だけ
(これが通るなら、プレミアリーグでスアレスが奪ったPKはすべてアウト、となります。彼は基本、オーバーアクションですから)
2)一瞬だったか、長くつかんでいたかは関係ない。
というところでしょうか。いずれにしても、あのシーンをは、PKを取るにせよ取らないにせよ(取らなかったら、モウリーニョ監督なら試合後に何かいいそうですよね)疑義が出たのではないかと思います。私は、今や少数派の「PK取られても仕方がない」派ですが、仮にこちらが多数派だったとしても、逆の意見を「おかしい」とはいいません。あのぐらいはセーフ、というのも日常的に行われている運用のひとつでしょう。プレミアリーグは寛容なほうだと思いますし、私もそれに慣れているというのも事実です。