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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグが2019-20シーズンの無期限延期を発表。所属選手には一律30%の賃金カットを要請。

Premier League clubs to consult players on 30% wage cut as resumption delayed(プレミアリーグのクラブは、再開の遅延に伴い賃金の30%カットについて選手と協議/BBC)」。プレミアリーグは、すべてのクラブの代表者が参加した昨日のテレビ会議で、無期限の延期を決定しました。当初は4月3日まで、その後4月30日までという形で切られていた中断の期間は、「政府の全面的なサポートがあり、かつ医学的指導によって許された場合にのみ再開される」という定性的な表現にスイッチされています。

このたびの合意は、2019-20シーズンのすべてのゲームとカップ戦を完了させることが前提となっています。これには、「8月にリスタートできる保証もないのに、現シーズンを強制終了させるのは合理的ではない」という意味合いもあるでしょう。「BBC」によると、全会一致だったこの合意に伴い、いくつかの付帯決議がなされています。ひとつは、選手の賃金カット。プレミアリーグは、20クラブに所属するすべての選手に一律で30%の減額を要請すると決めています。もうひとつは、積極的な財政支援。人件費削減によって支出できる枠を増やした20クラブにより、イングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)とナショナルリーグに1億2500万ポンド(約166億円)、国民保健サービス(NHS)に2000万ポンド(約26億6000万円)が提供されることになります。

一方、プレミアリーグが今回のステートメントを発表する前から、ジョーダン・ヘンダーソンの統率によるクラブキャプテンのディスカッションが行われていました。テーマは、NHSを支援するチャリティー基金の設立。このアクションを含め、プロサッカー選手協会(PFA)による取りまとめが終わるまでは、サラリーカットや報酬の繰り延べについて個別に動かないでほしいという要望が出されていたのです。

「このガイダンスは、状況の変化に伴い、絶えず見直しが行われる」。プレミアリーグは、PFAとも定期的に議論を重ねていくとしており、本日もクラブ代表、選手代表、リーグ関係者による会議が開催されることになっています。イギリス政府のマット・ハンコック保健相が、「プレミアリーグの選手たちは、サラリー削減に応じるべきだ」と発言した際に、クリスタル・パレスのアンドロス・タウンゼントは猛然と反発。「不満をこちらに逸らすのはやめてほしい。サッカー選手は安易なターゲットとなり、しばしばチャリティーをサポートせざるをえなくなる」と、近視眼的な対応を強いられる状況を懸念しています。

「サッカーピラミッド全体に横たわる深刻な問題を認識している。クラブが試合を開催できないため、EFLとナショナルリーグのクラブで発生しているキャッシュフローの低下の影響に直ちに対処しなければならない」。プレミアリーグの今回のメッセージと、これを受けてアクションするであろうPFAと選手たちに敬意を表し、いちファンとして無期限延期という決定を受け止めたいと思います。

huge appreciation for the heroic efforts of NHS staff and all other key workers who are carrying out critical jobs in such difficult circumstances」「to support the NHS, communities, families and vulnerable groups during the Covid-19 pandemic」(NHSスタッフと、困難な状況で重要な仕事を遂行しているすべてのキーワーカーの英雄的な奮闘に対して、多大な感謝の意を表したい。NHSのコミュニティ、家族のみなさん、そしてコロナウイルスのパンデミックによる被害を被っている人々に対して支援していく)」


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