サラーの代わりにアダマ・トラオレ!?稀代のドリブラーはリヴァプールにフィットするのか?
どうですか?アダマ・トラオレ。プレミアリーグファンなら、彼のドリブルの破壊力がいかに凄まじいかは、よくご存じでしょう。2015年に入団したアストン・ヴィラでは、2シーズンとも先発起用ゼロとパッとしなかったのですが、2016-17シーズンのミドルズブラで覚醒。プレミアリーグ27試合に出場し、1試合平均のドリブル成功数5.0は、4.1回のザハと4.0のアザールを抑えてぶっちぎりのTOPでした。ボロが降格となってしまったため、翌シーズンはチャンピオンシップでプレイ。2018年の夏にウルヴスに移籍すると、初年度はサブに甘んじましたが、今季はドリブル成功数144、1試合あたり5.2回というキャリアハイを記録し、ザハとサン=マキシマンを大きく引き離しています。
なぜ突然、こんな話を始めたかといえば、現地メディアの移籍ゴシップが目に入ったからです。「アダマ・トラオレは、サラーやマネがチームを去った場合、代役としてアンフィールドに招かれる可能性がある」。移籍金7000万ポンド(約95億円)は、噂のディモ・ヴェルナーよりも1000万ポンド以上高く、コストパフォーマンスに厳しいマイケル・エドワーズSDがあっさり呑み込むお値段ではありません。
いや、昨季のプレミアリーグ得点王を分け合ったサラー&マネのように、ゴールを量産してくれるのなら、安いといわれる数字です。今や、ファン・ダイクの7500万ポンドにツッコミを入れる評論家はいないでしょう。問題は、若き日のバルサでリーグ戦1試合出場に終わったウインガーに、サラーのような貢献度を期待できるかです。私は、ボロ時代の残像を拭えず、レッズでは機能しないのではないかという懸念を消し去れません。
フル出場すれば、SBを5回抜き去るのが当たり前だったあのシーズンのアダマ・トラオレは、プレミアリーグ27試合出場、16試合先発でノーゴール1アシスト!当時の観戦レポートで、「不発の核弾頭」と何回書いたことか。カウンターからCBをぶっちぎり、ゴール前に迫った際にラストタッチが雑になってしまうシーンが目立ち、大半のチャンスはGKにブロックされて終わりでした。11本のシュートしか打てず、オンターゲットはわずか2本。将棋の駒でいえば、面積は飛車なのに機能は香車というやっかいな存在だったのです。
あれから3年。ラウル・ヒメネスとコンビを組む今季のウルヴスでは、ゴールに向かうとテンパってしまう悪癖は大いに改善され、プレミアリーグ28試合4ゴール7アシスト、公式戦43試合6ゴール10アシストとまずまずの数字を残しています。1月に行われたモリニュー・スタジアムでの接戦を見たリヴァプールサポーターは、右サイドに張るドリブラーに怯えていたのではないでしょうか。プレミアリーグ屈指の左SBロバートソンとのマッチアップで、1度もボールを奪われなかったフィジカルモンスターは、51分の素晴らしいクロスでラウル・ヒメネスの同点ゴールをお膳立てしました。もはや不発の核弾頭とは呼べないのですが、サラーのようなゴールマシンになれるかといわれれば、「とにかく縦なんだよなぁ…」と首をかしげざるをえません。
レッズのアタックで、トレント・アレクサンダー=アーノルドが12アシストも積めるのは、サラーが中に斬り込んでSBを連れていってくれるからだと思います。屈強なDFを翻弄し、時におとりとなり、フィルミーノとのコンビネーションも冴える11番の後釜は難易度が高いミッションです。務まるのは、ベルナルド・シウヴァやニコラ・ペペのように緩急をつけるのがうまく、空間認識が高い選手なのではないかと思います。好きか嫌いかと問われれば、即答で「好き」なのですが…。信ぴょう性の低いゴシップを眺めながら、ビッグクラブにチャレンジするならウィリアンがいなくなるチームの一択だろうとひとりごつ土曜日の朝なのであります。(アダマ・トラオレ 写真著作者/Bex Walton from London, England)
なぜ突然、こんな話を始めたかといえば、現地メディアの移籍ゴシップが目に入ったからです。「アダマ・トラオレは、サラーやマネがチームを去った場合、代役としてアンフィールドに招かれる可能性がある」。移籍金7000万ポンド(約95億円)は、噂のディモ・ヴェルナーよりも1000万ポンド以上高く、コストパフォーマンスに厳しいマイケル・エドワーズSDがあっさり呑み込むお値段ではありません。
いや、昨季のプレミアリーグ得点王を分け合ったサラー&マネのように、ゴールを量産してくれるのなら、安いといわれる数字です。今や、ファン・ダイクの7500万ポンドにツッコミを入れる評論家はいないでしょう。問題は、若き日のバルサでリーグ戦1試合出場に終わったウインガーに、サラーのような貢献度を期待できるかです。私は、ボロ時代の残像を拭えず、レッズでは機能しないのではないかという懸念を消し去れません。
フル出場すれば、SBを5回抜き去るのが当たり前だったあのシーズンのアダマ・トラオレは、プレミアリーグ27試合出場、16試合先発でノーゴール1アシスト!当時の観戦レポートで、「不発の核弾頭」と何回書いたことか。カウンターからCBをぶっちぎり、ゴール前に迫った際にラストタッチが雑になってしまうシーンが目立ち、大半のチャンスはGKにブロックされて終わりでした。11本のシュートしか打てず、オンターゲットはわずか2本。将棋の駒でいえば、面積は飛車なのに機能は香車というやっかいな存在だったのです。
あれから3年。ラウル・ヒメネスとコンビを組む今季のウルヴスでは、ゴールに向かうとテンパってしまう悪癖は大いに改善され、プレミアリーグ28試合4ゴール7アシスト、公式戦43試合6ゴール10アシストとまずまずの数字を残しています。1月に行われたモリニュー・スタジアムでの接戦を見たリヴァプールサポーターは、右サイドに張るドリブラーに怯えていたのではないでしょうか。プレミアリーグ屈指の左SBロバートソンとのマッチアップで、1度もボールを奪われなかったフィジカルモンスターは、51分の素晴らしいクロスでラウル・ヒメネスの同点ゴールをお膳立てしました。もはや不発の核弾頭とは呼べないのですが、サラーのようなゴールマシンになれるかといわれれば、「とにかく縦なんだよなぁ…」と首をかしげざるをえません。
レッズのアタックで、トレント・アレクサンダー=アーノルドが12アシストも積めるのは、サラーが中に斬り込んでSBを連れていってくれるからだと思います。屈強なDFを翻弄し、時におとりとなり、フィルミーノとのコンビネーションも冴える11番の後釜は難易度が高いミッションです。務まるのは、ベルナルド・シウヴァやニコラ・ペペのように緩急をつけるのがうまく、空間認識が高い選手なのではないかと思います。好きか嫌いかと問われれば、即答で「好き」なのですが…。信ぴょう性の低いゴシップを眺めながら、ビッグクラブにチャレンジするならウィリアンがいなくなるチームの一択だろうとひとりごつ土曜日の朝なのであります。(アダマ・トラオレ 写真著作者/Bex Walton from London, England)
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