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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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スアレスの去就で大きく変わる!アーセナルVSリヴァプール「FW争奪バトル」の結末

ACミランのベルルスコーニ会長が、「バロテッリをプレミアリーグに売り損ねた。私もワールドカップの敗者だ」と発言したことが波紋を呼んでいます。ヴェンゲル監督は、イタリア代表FWへのオファーをにべもなく全面否定していましたが、これは間違いなくアーセナルでしょう。スアレス噛みつき事件以前に、FWに3500万ユーロ(約49億円)もかけようとしていた可能性のあるクラブは、ノースロンドンの2クラブしかありません。ロイク・レミーやボニー、チチャリートなど、「プレミアリーグ経験者で、高くても30億円クラス」の選手の名前しか出てこないトッテナムが手を伸ばしていたとは考えづらく、「アーセナルがオファーしていた」とみるのが妥当でしょう。

能力があれば、多少トラブルメーカーでも構わないとしてきたヴェンゲル監督も、ワールドカップのバロテッリを観たら、二の足を踏むでしょうね。周囲の選手と連携がとれず、精神的に不安定になってラフプレーを連発するFWは、プレミアリーグの大事なゲームではリスク以外の何物でもありません。バロテッリは、ワールドカップという「世界最大の展示会」で自らの価値を落とす振る舞いに終始し、居心地のいい場を手に入れるチャンスを不意にしたようです。

イタリアとウルグアイのサバイバルマッチは、プレミアリーグ優勝を狙う2つのクラブの未来に大きな影響を与えるゲームとなりました。バロテッリのラフプレーから1時間後、今度はスアレスがキエリーニに噛みつきます。これで確実に、リヴァプールはスアレス放出に傾いたものと思われます。昨季も9月末までエースが使えず、スタリッジの好調に救われて何とかやりくりしたのに、今季はさらに10月まで耐えなければなりません。バルセロナから「それでもスアレスが欲しい。100億は出す」といわれれば、トラブル体質が改善しないスアレスを諦め、別な大物FWを獲得して勝負しようと考えるのは自然な流れでしょう。

バロテッリを諦めたアーセナルと、スアレスを出すという選択肢が現実的になり始めたリヴァプール。この2チームが、プレミアリーグの前哨戦のようなFW争奪バトルを展開しているというのが今回のお話です。ひとりめは、バルセロナのFWアレクシス・サンチェス。アーセナルは以前からチリ代表の25歳に興味を持っていると報じられており、リヴァプールは、スアレスとのトレード要員として、アレクシスサンチェス+数10億円という着地を視野に入れているようです。この勝負は、リヴァプール次第でしょう。バルセロナにしてみれば、「スアレスが獲れて、サンチェスを高値で出せればいい」というだけなので、リヴァプールが「アレクシス・サンチェスと60億円でOK。サンチェスをくれなければこの話は進めない」といえば、商談は早期にまとまるはずです。

そしてもうひとり、最近話題になり始めたのは、シャルケ04のオランダ代表FWクラース・ヤン・フンテラール。先日のオランダVSメキシコで、1-1の追加タイムにPKを決めた選手です。このPK、チャンピオンズリーグ決勝で外して以来、11メートルを蹴ることに及び腰になっていたロッベンが、ファン・ペルシがピッチにいないときは自分の担当だったPKを、フンテラールに「蹴るかい?」と声をかけて実現したそうです。誰が蹴っても、決めさえすればいいのですが、問題は、フンテラールが直近5回のPKのうち、4つ外していたこと。ロッベンは「知ってたら自分が蹴ってた」といってましたが、そもそもビビッて人に蹴るかどうか確認するような選手は、蹴らないほうがいいですね。あのシーンは、ロッベンの近くにいたのも縁(?)ですので、成功率2割のフンテラールに任せて正解だったのではないでしょうか。

話をもとに戻しましょう。イギリス紙「エクスプレス」によると、フンテラールとシャルケ04の契約は残り1年で、既に30歳なので移籍金も安くすむ見通しだそうです。リヴァプールはスアレス放出時の後釜、アーセナルはジルー負傷時のバックアッパー、もしくはスーパーサブとして使いたいのではないかと伝えられています。アレクシス・サンチェスはリヴァプール優勢ですが、こちらはアーセナルが本気になれば、分があるでしょう。スアレスの後継者となると、フンテラールは役不足な感があり、チーム内での役割も先に獲得したリッキー・リー・ランバートとかぶりそうです。プレミアリーグとチャンピオンズリーグをヤヤ・サノゴとジョエル・キャンベルだけで乗り切るのは不安なアーセナルにとって、ヘッドが強いフンテラールは、ジルーとは違った攻撃ができるオプションとして重宝だと思われます。ヴェンゲル監督は「アレクシス・サンチェスが叶わなければこちら」と考えているのかもしれません。

まとめると、こんなところでしょう。「リヴァプールがスアレスを放出すれば、アレクシス・サンチェスはおそらくリヴァプールで、アーセナルはフンテラールもしくは他のFW」「リヴァプールにスアレスが残留すれば、アーセナルはアレクシス・サンチェス獲得。バルサとの交渉が不調に終わった場合は、フンテラールにオファー」。以前、アーセナルが獲ると噂になっていたロイク・レミーは、トッテナムが猛アタックをかけているといわれており、ヴェンゲル監督にとっては、それぞれのオファーのタイミングや交渉の押し引きが難しくなっています。さあ、札束が乱れ飛ぶプレミアリーグのプレシーズンマッチの着地はどうなるでしょうか。いちばん肩透かしの結末は、「スアレス残留。アーセナルは、ジョエル・キャンベルをギリシャから戻して終了」です。もちろん、これも、ない話ではありません。

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“スアレスの去就で大きく変わる!アーセナルVSリヴァプール「FW争奪バトル」の結末” への6件のフィードバック

  1. ゆうま より:

    スアレスは現金でバイアウト満額に近い金額で纏まりそうですからリバプールは
    WGは噂に登っているシャキリかコノプリャンカ辺りに行くのかな?
    サンチェスがと言ったという「バルサ残留が無いならアーセナル」の超嘘くさい噂は
    本当だったんでしょうかね(笑)

  2. せお より:

    おつかれさまです。

    サンチェスの代理人がTwitterでアーセナルの公式とカソルラ、エジルなどのアカウントをフォローしてました。まぁ所詮Twitterなんでまったく決定打にはなりませんがアーセナルに来てくれれば嬉しくてユニ買っちゃいますw

  3. londres nord より:

    ガナーズの補強の優先順位はRSB~CB~GK~DMF~CFと思ってますので、ロリアンーベティスーオリンピアコスと3季もローンに出したキャンベルの満を持してのプレミア初見参だけでもいいです。

  4. 高校生グーな〜 より:

    サンチェスの移籍に関しては本人の意向が全てだと思いますよ。あとリバプールが、サンチェスを獲得するにしても、スアレスとは、別件になるそうです。噂が大好きの管理人さんならご存知だと思いますが、

  5. こーこ より:

    アーセナルに行きたいって噂があったイグアイン、グスタボ
    獲得決まったみたいに書かれてたヨベティッチなどなど
    色んなポジティブになれる噂はあるけど結局8月末まで誰も決まらない事が多いアーセナル

    リバプール移籍が確実視されたサラー、デンプシー、ウィリアンなどなど
    もう誰がどう見ても獲得決まったなって状況から他のクラブにかっさらわれる事に定評のあるリバプール

    この2チームが関わってる時点でどうなるか分からんです
    結局サンチェスがユーベに行っても驚かんです

  6. makoto より:

    ゆうまさん せおさん londres nordさん>
    最終的にどうなるかは別として、複数の状況証拠が揃っているのは間違いないですね。

    こーこさん>
    私も驚きません。

    高校生グーな〜さん>
    噂が好き、などとということはありません。「報道はどこまで噂レベルで、どれが事実なのか見極めづらい。事実しか報道しない、とすると何もいえない・書けないとなるので、それよりは噂と事実の見極め自体を楽しみたい」ということです。ちなみに「サンチェスを獲得するにしても、スアレスとは、別件になる」という話も、逆の報道もあります。現在は「カードを出したり引いたりしながら交渉中」なのでしょうね。

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