パリ移籍の噂から一転!ヤヤ・トゥレ、マンチェスター・シティ残留を表明
「常に多くの噂がある。だけど、僕は自分の契約を誇りに思っているし、僕も家族も元気だ。クラブにはできるだけ長く残りたい。僕が退団を望んでいるという憶測には、全く考えていないと答えるよ。サポーターもクラブも、僕に全力で尽くしてくれた。ここで僕は残留することが大きな喜びであるといわなければいけない。次のシーズンを楽しみたいんだ。問題は、今はクリアになっている」
ワールドカップから帰ってきて、クラブとじっくり話し合って気を取り直したのでしょうか。あるいは、自分を獲得してくれるクラブがなさそうという状況をみて、翻意したのでしょうか。スアレスのバルセロナ、トニ・クロースを既に獲得してハメス・ロドリゲスまで狙っているレアル・マドリードと、スペイン2強は限りなくノーチャンス。FFPのペナルティという縛りがあるなか、既にダヴィド・ルイスを獲得し、ラベッシやカバーニ売却の話まで出ているパリ・サンジェルマンも厳しいでしょう。
あるとすればバイエルン・ミュンヘンかプレミアリーグのライバルクラブですが、バイエルンからは中盤獲得という話は聞こえてきません。プレミアリーグでは…実はマンチェスター・ユナイテッドが獲りにいったという報道がありましたが、さすがにヤヤ・トゥレは、チャンピオンズリーグに出られない隣町のライバルをイエスといえなかったようで、これを拒否したと伝えられています。リヴァプールがほしいのは前の選手でしょう。アーセナルは、フラミニ、アルテタと揃う30代の選手をもうひとり増やすより、獲れるものなら守備で手を抜かない27歳のケディラで決めたいに違いありません。詰将棋なら、簡単な五手詰めといったところ。今季は、タイミングが悪すぎます。冷静に考えれば残留がいちばん幸せと判断するのに、さほど時間はかからなかったと思われます。
今季のマンチェスター・シティは、パリ同様、移籍金と選手に支払うサラリーの総額を増やせないというFFPペナルティの影響か、補強はおとなしめ。移籍金ゼロの右SBサニャを獲り、さらに1月から狙っていたMFフェルナンドとDFマンガラに70億円ほどかけて、これでほぼ完了です。それでも、もともと戦力豊富な彼らは、2014-15シーズンもプレミアリーグの優勝候補。ヤヤ・トゥレとダヴィド・シルヴァに普通にプレイされたら、上位クラブといえどもマンチェスター・シティにダブルを喰らわせることができるクラブはないでしょう。
いやー、私はプライドが低くて実質重視ですので、かなり本気で獲ってくれと祈ってたんですけどね、ヤヤ・トゥレ。この夏はひと悶着ありましたが、いざピッチに立てば、プレミアリーグNo.1のセンターMFであることは間違いありません。アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドは要注意。今季も「恐怖のエティハド劇場」続行のようです。
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