「セスクはアーセナルに戻る気がなかった」…トーク好調のモウリーニョ監督、今季の補強完了宣言!
セスクが以前に語っていたのは、「ヴェンゲル監督と話をしたものの、チームには既にエジルがいるため、ポジションを確保するのは難しいといわれた」という内容でした。アーセナルの話が立ち消えた後、モウリーニョ氏と会ったのであれば、古巣に戻る気がなかったように見えるのもチェルシーに熱意を示すのも当然でしょう。大学生が、本命に内定をもらえなかった後の面接で「御社が第一希望です」といっているようなもの。バルセロナを出るならプレミアリーグに復帰したいと考えていたセスクにとっては、大事な就活です。
まあ、セスクの件は他愛もない話で「モウリーニョさん、絶好調ですね。でもあんまりいうと、セスクのイメージダウンになりかねないのでほどほどに」で終わらせていいでしょう。「スカイスポーツ」が報じた18日のコメントで、チェルシーの指揮官は、もっと重要な発言を残しています。曰く、「チェルシーの今季の補強は7月19日までに終わった」。一昨日、アトレティコ・マドリードから獲得した左SBフェリペ・ルイスの入団手続きが完了したという報道があり、それが最後のタスクということなのでしょう。しかし、依然としてイギリス紙は「ルカクはエヴァートン移籍へ」「ドログバ獲得を検討中」「ケディラを欲しがっている」と、いくつかの移籍の可能性を報じています。さらに、チェフとクルトゥワの両立問題も気になるところ。チェルシーは、ほんとうにこれで打ち止めなのでしょうか。
ここで、今季のチェルシーの陣容を整理してみましょう。FWは2増2減。デンバ・バとエトーが抜けた一方で、ジエゴ・コスタ獲得とルカク復帰で人数的には変わりません。F・トーレスに加えて、ワールドカップでジョーカーとして活躍したシュールレもおり、母国エジプトの徴兵制による強制帰国問題におそらく調整がつくであろうサラーも前にまわせるので、このポジションは盤石です。中盤は、セスクとパシャリッチが加入。オフェンシヴは昨季と同様の面々で、ランパードの穴はラミレス、マティッチ、セスク、ファン・ヒンケルで充分埋まるでしょう。
本職ではないアスピリクエタが守っていた左SBにフェリペ・ルイスが来たことによって、アスピリクエタを右、イヴァノヴィッチを中で使うというオプションもあり、GKはチェフとクルトゥワのどちらかをベンチに座らせないといけないという贅沢な悩みしかありません。こうしてみると、頭数も顔ぶれも揃っており、よりモウリーニョ仕様に染まったチェルシーに、大きな補強ポイントは残っておりません。
とはいえ、モウリーニョさんの補強終了宣言は、半ばブラフで「骨格は固まったが、もうひとつふたつは電撃移籍がある」ぐらいに受け取っておいたほうがよさそうです。このまま、秋のピッチに立つルカクの姿はイメージしづらく、中盤も中央の選手をひとり追加してもおかしくありません。大事なのは、「7月中旬にチームの大枠が完成した」ことでしょう。私は、サー・アレックス・ファーガソンの「期初に設計図を作り、7月中に補強は終わらせて早期にチームづくりに着手する」やり方をずっと見てきたので、8月中旬以降まで移籍話を引っ張るのはチームの熟成度という観点で大きなマイナスだと感じます。補強は、あくまでも「8月31日まで認められている」だけであって、「8月31日までに決めればいい」わけではないでしょう。
モウリーニョ監督も、サー・アレックス同様、早く人事を固めてチームのコンセプト浸透に時間をかけたいタイプですね。以前からクロージングがうまく、横取り上手なチェルシーのスタッフは、今季の選手獲得も見事な手際でした。いやー、強くなりそうですね。ジエゴ・コスタとセスクが問題なくフィットすれば、昨季のプレミアリーグ以上の好スタートが決まりそうな勢いです。
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補強費はまだあるっぽいのでなんだかんだ補強すると思います。笑
即戦力のCB(ヴァランorベナティアorミランダ)に大金をかけチアゴ、ドログバをフリーで獲得。ドログバと一緒にルカクの残留に力を注ぎ余剰戦力の整理ですかね。
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好意的に見ればガナーズサポから集中すると思われる批判を多少なりとも自分に向けさせる意図があったのではないかと。
昔からモウリーニョはそういう行動に行く場合が多いですし、セスクがいいメンタル状態でシーズンを迎えられるようにしているともいえますかね?
プレミアリーグ大好き!さん>
ダヴィド・ルイスとデンバ・バで100億近い収入もあるので、移籍収支の赤字はさほどでもないんですよね。昨季のマン・シティのようにならないためにも、CBとMFはもうひとりずつ、いたほうがよさそうです。
管楽さん>
なるほど。結果的には火に油、ケンカ売ったようにみえてしまってますが、それもまたモウリーニョらしさなのでしょう。