2020.12.25 アーセナルの話題
問題は選手か、監督か…解任秒読みといわれるアルテタの復活条件は勝利のみ!
11月1日に開催されたプレミアリーグ7節のマンチェスター・ユナイテッド戦に0-1で勝利した後、公式戦12試合で4勝2分6敗。勝利はすべてヨーロッパリーグで、プレミアリーグの戦績をピックアップすると2分5敗という絶不調です。近年、ビッグ6を率いた指揮官で、ここまで数字を悪化させたのは、2015-16シーズンのプレミアリーグで4勝3分9敗という大混乱に陥ったチェルシーのジョゼ・モウリーニョのみ。昨シーズンのウナイ・エメリは4勝6分3敗、マウリシオ・ポチェッティーノは3勝5分4敗で解任を通告されています。
ブックメーカーにおける「次に解任される監督」のオッズは、試合を重ねるたびに下がっています。大手ブックメーカーの「ウィリアムヒル」は1.80倍、「ラッドブロークス」は1.66倍。2倍以下の大本命、いわゆる「オッズ・オン」に突入したアルテタ監督について、「ザ・サン」のジョージ・ボールトン記者は「チェルシー戦を失い、ブライトン戦とWBA戦まで落とせば、引き続き責任を負い続けるのは難しくなる」とレポート。降格ゾーンと4ポイント差の15位が17位と19位に敗れれば、経営ボードも決断を下さざるを得ないというわけです。
今シーズンのアーセナルは、開幕当初から暗雲が垂れ込めていました。最終ラインを変える存在と期待されていたウィリアム・サリバが、プレミアリーグでベンチにも入れず、ヨーロッパリーグも登録外。10月20日には、メスト・エジルとソクラティス・パパスタソプーロスもプレミアリーグと欧州のリストから除外されました。明確なアナウンスがないまま、復活のチャンスすら失った選手の存在は、ドレッシングルームに疑心暗鬼を生み出す種になりえます。10月25日に行われたレスター戦で、主導権を握りながらジェイミー・ヴァーディーの1発で屈した時、今につながるレールは既に敷かれていたのかもしれません。
「スカイスポーツ」で解説を務めるジェイミー・レドナップ氏は、監督解任もひとつの方法と前置きしながら、より大きな問題は選手たちにあると主張しています。あるグループが改善の阻害要因となっており、監督が信頼をおける選手が3~4人しかいないと指摘。「ドレッシングルームに不穏な動きがあり、情報を漏らしている選手がいる」「子どもばかりのチームになっており、若手はかわいそう。アーセナルはアルテタに対して、不要な選手を放出する時間を与えなければならない」と続けています。
監督のマネジメントと選手の姿勢のどちらに問題があるかは、外からはわかりません。ひとつだけいえるのは、こういった問題に遭遇した過去のすべてのクラブが、監督を放出することで危機を回避してきたという事実です。2015-16シーズンにモウリーニョの後を継いだフース・ヒディンクは、プレミアリーグ15戦連続無敗という記録を残し、8勝11分3敗でフィニッシュ。ポチェッティーノの後任に指名されたモウリーニョは13勝6分7敗、エメリのチームの改革に乗り出したアルテタは9勝6分5敗で、FAカップを制しています。
「経営ボードのスタンスに問題がある」「今の選手たちでは、誰が指揮を執っても変わらない」と主張するグーナーもいるようです。アルテタの下で復活するチームを見たい彼らに、心情的にはイエスといいたいのですが、歴史が指し示しているのは「多くの選手を売却するよりも、ひとりの監督を代えたほうがチームは手っ取り早く生まれ変われる」ということです。
アルテタを信頼し続けるためには、アルテタに勝ってもらわなければなりません。ジャカとガブリエウ・マガリャンイスの退場、オーバメヤンの負傷欠場、ルナルソンの致命的なエラーとマルティネッリのリタイア…勝負に出る前にハンディキャップを抱えてしまう試合が続いたガナーズの指揮官が、チェルシーとのビッグロンドンダービーだけは、思い通りのスタメンとゲームプランで90分を戦えるようにと祈っています。5か月前のFAカップファイナルで倒したライバルは、復活のきっかけとなるのか、引導を渡す存在となるのか…。
ブックメーカーにおける「次に解任される監督」のオッズは、試合を重ねるたびに下がっています。大手ブックメーカーの「ウィリアムヒル」は1.80倍、「ラッドブロークス」は1.66倍。2倍以下の大本命、いわゆる「オッズ・オン」に突入したアルテタ監督について、「ザ・サン」のジョージ・ボールトン記者は「チェルシー戦を失い、ブライトン戦とWBA戦まで落とせば、引き続き責任を負い続けるのは難しくなる」とレポート。降格ゾーンと4ポイント差の15位が17位と19位に敗れれば、経営ボードも決断を下さざるを得ないというわけです。
今シーズンのアーセナルは、開幕当初から暗雲が垂れ込めていました。最終ラインを変える存在と期待されていたウィリアム・サリバが、プレミアリーグでベンチにも入れず、ヨーロッパリーグも登録外。10月20日には、メスト・エジルとソクラティス・パパスタソプーロスもプレミアリーグと欧州のリストから除外されました。明確なアナウンスがないまま、復活のチャンスすら失った選手の存在は、ドレッシングルームに疑心暗鬼を生み出す種になりえます。10月25日に行われたレスター戦で、主導権を握りながらジェイミー・ヴァーディーの1発で屈した時、今につながるレールは既に敷かれていたのかもしれません。
「スカイスポーツ」で解説を務めるジェイミー・レドナップ氏は、監督解任もひとつの方法と前置きしながら、より大きな問題は選手たちにあると主張しています。あるグループが改善の阻害要因となっており、監督が信頼をおける選手が3~4人しかいないと指摘。「ドレッシングルームに不穏な動きがあり、情報を漏らしている選手がいる」「子どもばかりのチームになっており、若手はかわいそう。アーセナルはアルテタに対して、不要な選手を放出する時間を与えなければならない」と続けています。
監督のマネジメントと選手の姿勢のどちらに問題があるかは、外からはわかりません。ひとつだけいえるのは、こういった問題に遭遇した過去のすべてのクラブが、監督を放出することで危機を回避してきたという事実です。2015-16シーズンにモウリーニョの後を継いだフース・ヒディンクは、プレミアリーグ15戦連続無敗という記録を残し、8勝11分3敗でフィニッシュ。ポチェッティーノの後任に指名されたモウリーニョは13勝6分7敗、エメリのチームの改革に乗り出したアルテタは9勝6分5敗で、FAカップを制しています。
「経営ボードのスタンスに問題がある」「今の選手たちでは、誰が指揮を執っても変わらない」と主張するグーナーもいるようです。アルテタの下で復活するチームを見たい彼らに、心情的にはイエスといいたいのですが、歴史が指し示しているのは「多くの選手を売却するよりも、ひとりの監督を代えたほうがチームは手っ取り早く生まれ変われる」ということです。
アルテタを信頼し続けるためには、アルテタに勝ってもらわなければなりません。ジャカとガブリエウ・マガリャンイスの退場、オーバメヤンの負傷欠場、ルナルソンの致命的なエラーとマルティネッリのリタイア…勝負に出る前にハンディキャップを抱えてしまう試合が続いたガナーズの指揮官が、チェルシーとのビッグロンドンダービーだけは、思い通りのスタメンとゲームプランで90分を戦えるようにと祈っています。5か月前のFAカップファイナルで倒したライバルは、復活のきっかけとなるのか、引導を渡す存在となるのか…。
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