ケガ人続々復帰のアーセナル。現状維持かローテーションか…ヴェンゲル監督の采配に注目!
3月31日、各国の代表招集選手が不在のなか行われたブレントフォードとのテストマッチに出場したのは、ドビュッシー、アルテタ、ウィルシャー、そしてセインツに敗れた9月のキャピタル・ワンカップ以来のアブ・ディアビ。この試合のスタメンには、1月にワルシャワからやってきたクリスティアン・ビエリクの名前もありました。ディアビ、アルテタ、ウィルシャーはハーフタイムまでの出場で、ドビュッシーが60分。プレミアリーグで最初に元気な姿を見せるのは、フランス代表の右SBなのでしょう。今季序盤戦でケガ人の多さに苦しんだヴェンゲル監督からすれば、彼らの復帰は喜ばしいことではあります。しかし、この状況は「ローテーションで使えばOK」というほど単純なものでもありません。彼らが担うポジションには、それぞれ好調な選手が待ち構えているのですから。
中盤の中央のファーストチョイスは、カソルラとコクラン。ラムジーも昨季プレミアリーグで見せた攻撃力を取り戻しつつあり、ひとつ前のポジションには、ゴールのペースは落ちたものの運動量は健在のアレクシス・サンチェスと、調子が上がり自信たっぷりのエジルがいます。周囲との息も合ってきたエジルは、「フィジカルの強さを試されるプレミアリーグのトップクラブでプレイできている。このまま成長していけば、バロンドールを手に入れられると確信している」とまでいっています。イングランド代表のセントラルMFのポジションをキャリックに奪われそうなウィルシャーが、中盤を王様のように仕切るカソルラとバロンドール候補相手にレギュラーを奪えるのでしょうか。キャリックのように中盤で球を散らせるアルテタはともかく、ウィルシャーとディアビは残り15分を切るまで出番がないように見えます。
復帰してきた選手のなかで、いちばん重宝されるのはドビュッシーでしょう。成長著しいベジェリンは、強力なドリブラーと対峙したときの守備力に不安があり、押し引きのセンスのよさは明らかにドビュッシーに軍配が上がります。あの悪夢のモナコ戦のスタメンが、メルテザッカーとベジェリンではなくドビュッシーとガブリエウ・パウリスタであれば、アーセナルがエミレーツで敗れることはなかったのではないかとすら思います。マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーといったプレミアリーグ上位との対戦を残すヴェンゲル監督は、大事なゲームではフランス代表SBの経験と守備力を取るのではないかと思われます。
とまあ、俯瞰してみると、アルテタとドビュッシーは出番あり。ウィルシャーとディアビが使えるのは、ケガ人だらけのハル・シティとのアウェイ戦や、混乱中のサンダーランドとエミレーツで戦うプレミアリーグ33節の延期試合というような、限られた場しかなさそうです。
まる4年をケガで棒に振ったディアビにまで残留の道を残していると報じられたヴェンゲル監督は、来季の中盤をどうするのでしょうか。カソルラ、コクラン、ラムジー、アルテタ、ウィルシャー、ディアビ、フラミニ、そしてビエリク。2~3人を放出して、今度こそ「ようやく現われたポスト・ヴィエラ」というべき存在を獲得したほうがいいのではないかと思いますが…。そうなると、ウィルシャーも微妙ですね。実りの少ないドリブルや無理めの攻め上がりが多く、冷静さを欠いたラフプレーが目立つ背番号10がそのスタイルを見直してひと皮むけないと、アーセナルでの居場所だけでなく、ユーロにおけるイングランド代表の椅子も危うくなるのではないかと心配です。
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怪我人が戻ってき選択肢が増えるのは楽しみですね。管理人さんが仰るとおり、いやそれ以上にウィルシャーは崖っぷちだと思います。コクランの活躍を見ると中盤はどうしてもコクランと誰かという選択になるので、上背のないウィルシャーは素人目から見てもバランスに疑問符が付くので単純にそれを補う活躍を残り少ない出場機会で示す必要があります。
とは言え、彼はアーセナルの未来の1人であるので放出はあり得ないとは思いますが、残りの試合の活躍によっては来季ポジションがないまま開幕を迎えそうなので、奮起して欲しいと心から願っています。
更新ご苦労様です。
シーズン最終盤に向けてベンゲルに選択肢があるのはいいことでしょう。復帰した選手には
是非とも活躍して欲しいです。
ドビュッシーは万全になればレギュラーの座が確定でしょうね。さすがに明日はスタメンで
起用される可能性は低いでしょうけど来週末からは起用されると思いますよ。
私はアルテタとコクランのコンビを一度見たいですね。個人的にはアルテタは守備と連戦の
負担を軽減すればまだまだ貴重な戦力になれると思います。
来季の中盤中央を考えれば私はコクラン・カソルラを中心にラムゼイ・アルテタ・守備的な
新戦力で回せば万全だと思います。守備的な新戦力もシュナイデルランの様な大物ではなく
コクランの負担を軽減できる控えの選手で十分ではないでしょうか?
ウィルシャーはご指摘の通りですね。私はウィルシャーにはエジルの控えとしてトップ下で
頑張って欲しいです。ロシツキは本当に残念ですけどキャリア最後の大舞台であるユーロを
見据えて出場機会を約束してくれるクラブへと移籍すると思いますから・・・
戦力のバランスを考えてもウィルシャーにはトップ下で居場所を見つけて欲しいです。
私はディアビとの契約更新はないと思います。ベンゲルが提示したらしい新条件も恐らくは彼
アーセナル以外のクラブで自らの居場所を掴み取れ!というベンゲルが見せることが出来る
最後の優しさだと思っています。考え過ぎでしょうか?
怪我のリスクが大きいからディアビとの契約延長は見送った・・・ではディアビの新天地は
なかなか見つからないでしょう。怪我も完治したし素晴らしい能力を備えた選手だからこそ
契約延長オファーを出したけど断られた・・・このストーリーの方がディアビの新天地探し
は容易になるのではないでしょうか?やはり・・・考え過ぎですかね?
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ジュニアさん>
ウィルシャーの生きる道は、キャリック、アルテタ、ヘンダーソンのような中盤のコントロールとバランスをとる仕事ができるかどうかではないかと思います。コクランとのコンビがよくなれば、いろいろ丸くおさまりそうですね。
tomoさん>
ディアビの件は、考え過ぎなどということはなく、おもしろいと思いました。そういうストーリーに持っていけるのがベストですよね。高く売れるし、残った選手たちにネガティブな感情を持たせない形にできそうですし。
個人的にはアーセナルが押しこまれているときこそウィルシェアの出番だと考えてます。
押しこまれるときは、たいがいがどちらかのサイドを集中して攻められ、カバーするコクランがバイタルからいなくなるっていうのが多い気がします。ウィルシェアがやるとよいことその1はサイドのケア。サイドのケアがしっかりできれば、コクランをバイタルに専念させることができます。
そして、しのぎ切ってもドリブラータイプはサンチェスしかおらず、サンチェスが奪われたり、繋ぎのパスをカットされたりしてカウンターに遭う。ウィルシェアがやるとよいことその2は効果的なドリブル突破。ドリブラーが1人いるのと、2人いるのとでは、相手の対応しにくさが変わってきます。
やるとよいことは2つとも、かつてブレイクしたときにはできていたと思います。ウィルシェアは完全復活するしかレギュラーへの道は残されてないと思います。