ピンチをチャンスに変えろ!10人リタイアの「アーセナル外科」に贈る若手待望論
アーセナルは昨シーズンにメディカルスタッフを刷新しており、後半戦から効果が明確に現われていたので、私は、今季のプレミアリーグで彼らがここまで野戦病院化するとは想像していませんでした。イギリスメディア「スカイスポーツ」で、ティエリ・アンリさんが「勝たなくてはならないノリッジ戦はわかるけれど、3-0となったザグレブ戦で、なぜアレクシス・サンチェスを休ませなかったのか」とヴァンゲル監督を批判しておりました。アーセナルのレジェンドは、「結果論ではあるが」といいながらも、出たがる選手を止めることこそがマネージャーの仕事だと語っています。
「アレクシス・サンチェスに『出られるか?』と聞いたら、もちろん『はい』というだろう。選手が『出られません』と答えるなら、それはクラブを出ていくということになるのかもしれない。彼らはプレイするために、クラブにいるのだからね」
「休ませたければ、選手に何かを聞く必要はない。何もいわずに休ませるか、『今日は休んでくれ。それが私のやり方だ』といえばいいだけだ」(ティエリ・アンリ)
メディカルスタッフにも、問題があったのかもしれませんが、アレクシス・サンチェスの起用法や、ノリッジ戦の前半に膝を痛めたカソルラをハーフタイムで下げなかったことなど、いくつかのケースは指揮官の判断が甘かったのではないかと思います。バイエルン・ミュンヘン戦の大敗以降は調子が下降気味で、プレミアリーグで勝利から遠ざかっているなか、ヴェンゲル監督にも焦りがあったのでしょう。とはいえ、過ぎたことをあれこれいうのは、それもお仕事である評論家のみなさんにおまかせしましょう。クリスマス直前のマンチェスター・シティとの対戦をいい形で迎えるべく、プレミアリーグのサンダーランド戦とアストン・ヴィラ戦、チャンピオンズリーグのオリンピアコス戦は、3戦全勝で乗り越えたいところです。
さて、まずは現状のメンバーを整理してみましょう。最終ラインは、コシールニーさえ復帰すれば無傷です。中盤は、セントラルにラムジーとフラミニ、2列めにはエジル、ジョエル・キャンベル、チェンバレン。トップにジルー。おお、中盤より前で使えそうな選手で、プレミアリーグ出場経験があるのはチャンバースとギブス、イオビだけなんですね。これは、さすがにしんどい。年末にはウォルコット、ウィルシャー、アルテタは戻ってきそうですが、来週までの3試合は選手交代すら憚られる状態です。
と、こんな大ピンチをチャンスにすべく、「第2のコクランを探せ!年末プレミアリーグデビューキャンペーン」という企画はいかがでしょうか。ご招待するのは、先々はコクランと切磋琢磨してほしいグレン・カマラ、カソルラの後継者として育ってほしいクリスティアン・ビエリクです。シェフィールド・ウエンズデイに足をすくわれたキャピタルワンカップでは、カマラはともかく、ビエリクはよかったと思います。昨季はベジェリンとコクランが華々しく出現しましたが、今シーズンは夏にチェフしか獲らなかったにも関わらず、未だ期待の若手が出てきていません。この機会に、自前の選手でキーとなるポジションを埋めるメドが立てば、負傷者の過半が戻ってくる年明けからの戦いが、さらに楽になるのではないでしょうか。
マンチェスター・ユナイテッドはジェシー・リンガード。トッテナムは中盤にコンバートされたエリック・ダイアーとデル・アリ、トーマス・キャロル。チェルシーのロフタス=チーク、マンチェスター・シティはイヘアナチョ、リヴァプールはロシター。他クラブを見渡せば、今季からめざましい活躍をしている若手選手や、デビューを果たした次世代の選手が大勢います。大型補強をしたクラブでさえ若手起用を進めているのに、フィールドプレイヤーの獲得ゼロのガナーズが、プレミアリーグではイオビを2分入れてみただけ、というのは寂しいではありませんか。
今朝のキャピタルワンカップで、リヴァプールのブラッド・スミスが見事なクロスでアシストを決めたのをみて、思いを強くいたしました。ヴェンゲル監督、今こそ若手を信じて使ってみましょう。あ、もちろん、ギリシャではなくサンダーランドとアストン・ヴィラ、そしてもうひとつ加えるなら、前半戦最後の試合となる年末のボーンマスです。ボーンマスは、アーセナルを超えるプレミアリーグトップの負傷者11人で、最近10試合勝利なしです。ここでやらなきゃいつやるの、という一戦ですので、ぜひぜひ。
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更新ご苦労様です。
カソルラとコクランの長期離脱は致命傷でしょうね。特にコクランの不在をこれから何度も
嘆かなくてはいけないと思います。アルテタやフラミニがコクランの代役をこなせるはずが
ありません。さすがのベンゲルも本心では分かっているはずです。
それでも冬に超高額な移籍金を支払ってベンゲルがコクランの代役を獲得することはないと確実に
私は考えています。正しいかどうかの問題ではなくベンゲルとはそういう監督のはずです。
そもそも獲得可能な選手がいるのかどうかすら怪しんですけどね。いずれにせよ高い確率で
年末辺りから復帰する選手が『冬の補強』だと高らかに宣言するでしょう。
若手の覚醒に期待と言ってもねぇ・・・
公式サイトのベンゲルの発言を見るにザグレブ戦ですらジルーとべジェリンが軽い故障を抱えてるにもかかわらず試合に出してますからね
ベンゲルというのはそういう監督なのでしょうがないです、長い目で見たらこれからも故障者が減る事はないでしょうね
若手の覚醒はアデレード君に期待したいですがまだ17なんで出番はほとんど得られないのが現状だと思います悲しいですが
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現在レンタルに出されていますがゼラレムってどんな選手でしょうか。プレーをほとんど見たことないので。自分のイメージではラムジーみたいなやや低めの位置からコンビネーションでとび出していくプレーが得意そうな感じなんですが。そろそろセスク級の大ヒットが見てみたいです。
tomoさん>
昨季、コクランを呼び戻して、2ヵ月のうちに数字上マティッチを上回るパフォーマンスを見せてくれるとは、誰もイメージしていなかったと思います。今季のトッテナムのデル・アリ、マン・ユナイテッドのリンガードの代表入りも然りです。未来にはときどき、われわれの想像を遥かに超えるハッピーやサプライズがあるので、そういった素晴らしい出来事に出会えればと期待しています。たとえ確率は低くとも。
大砂嵐ファンさん>
ヴェンゲルさんがぎりぎりまでいく(ネガティブないい方をすると、ときに慎重さに欠ける)のは確かだと思いますが、サッカー選手は年中どこかしらが痛かったりするそうなので、ジャッジが難しいこともあるのでしょうね…。エジルもアザールも、今現在どこかに痛みを抱えながらプレイをしているのだと思います。ちなみにエジルは、最初の1年は特にきつかったといっていました。
queenさん>
ゼラレムは、浦和で見ました。ボールタッチが柔らかく、パスセンスがあるMFです。トップ下もセントラルもできるのではないかと見ていますので、セスクやラムジー、ビダルのような選手になってくれるのではないかと期待しています。線の細さがなくなるといいですね。
更新お疲れ様です。
毎年恒例の怪我人続出の時期が来てしまいました…
休ませず無理させて怪我をさせてしまうのもヴェンゲルの悪いところですが、同時にそこでパニックバイをせず若手を抜擢してブレイクさせるのがヴェンゲルのいいところだと私は考えています。
ベジェリン、コクラン然り、振り返ればセスクのデビューシーズンもヴィエラとジウベルトが次々とリタイアしたからこその大抜擢だったと記憶しています。
リンガード・ダイアー・デルアリ級の若手のブレイク、期待しています。
いつも楽しく拝読しております。
以前、チェルシーは監督解任すべきでないとコメントしましたが、わたしはアーセナルはベンゲルを今シーズン限りで退任させても良いと思っています。
ボクシングデイでまともなメンバーがいたのはインヴィンシブルの翌年だけで、以降は毎年フラミニやディアビ、ソング、デニウソン、ラムジー、コクランといった若手を苦し紛れに起用してきました。もちろん彼らは成長するわけですが、その翌年あたりには移籍か怪我で不在になります笑 そして若手を起用。今年はビエリクですか。もう10年以上も同じですから、もうそろそろ終わりにすべきだと思いますね。
ぐーなーさん>
磨けば光りそうな若い選手がゴロゴロいるので、ひとるふたり、でてきてほしいですよね!私の期待はゼラレムとビエリクです。
オーファーマネスルさん>
トレーニングに問題があるんですかね。メディカルスタッフを強化しても状況が変わらないとすれば、根本的なところに原因があるのかもしれません。