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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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トーマス、サカ、ジャカ、ジェスス、マルティネッリ、サリバ…ノースロンドンダービーのMVPは!?

トーマス、ジャカ、ジェズス、マルティネッリ、サカ、あるいはウィリアム・サリバ。ひとたび誰かが「ノースロンドンダービーのMVPは?」といい出せば、情熱的なグーナーたちの終わりなき論争が始まりそうです。

私の推しは、断然トーマス。先制ゴール、チャンスクリエイト4回、パス成功率95%、ファイナルサードへのフィード16本、インターセプト成功3回というスタッツは総合優勝でしょう。ジェズスの決勝ゴールもジャカの一撃も、スイッチを入れたのはトーマスです。

プレミアリーグのさまざまなスタッツを配信する「WhoScored」「FOTMOB」も、中盤を仕切った5番に最高のスコアを付けています。両者ともに、ジェズス、ジャカ、マルティネッリがトーマスに次ぐハイスコア。マン・シティからやってきたストライカーは決勝ゴール、3点めをアシストしたウインガーはパス成功率95%&ドリブル成功4回という根拠があります。

マルティネッリとのスイッチングで勝負を決めるゴールをゲットしたジャカは、エモーショナルなポイントも稼いだのではないでしょうか。ガナーズ入団以来、65本めのボックス外からのシュートをトーマスがついに決めると、元キャプテンは円陣を組んでヤングスターたちを落ち着かせました。このシーンにやられたグーナーも多いのではないでしょうか。

「スカイスポーツ」で観戦レポートを書いたニック・ライト記者も、ジャカの獰猛な攻め上がりと統率力を評価したようで、マン・オブ・ザ・マッチに指名しています。一方、「BBC」のファン投票は、マルティネッリ、ジェズス、ジャカ、サリバ、トーマスの順でした。

マルティネッリのパス成功36本は、ハリー・ケイン、リシャルリソン、ソン・フンミンのトータルより2本少ないだけ。素晴らしいパフォーマンスではあったのですが、ひとつ気になるのは、9本のクロスに触った味方がいなかったことです。トーマスの次を挙げるとすれば、左より右。チームNo.1のチャンスクリエイト5本を記録したブカヨ・サカを推したくなります。

さあ、グーナーのみなさん、ノースロンドンダービーのMVPは誰でしょう。今季プレミアリーグで5発めを決めた新エース、左サイドを蹂躙したウインガー、ソン・フンミンとペリシッチを自陣に押し込んだレフティ、先制ゴールとダメ押しゴールの2センター…!ハリー・ケインを完封したCBは、パス成功率96%も光っています。

侃々諤々で決着がつかないようであれば、次節のリヴァプール戦に持ち越しとしましょうか。マルティネッリとアーノルド、トーマスとチアゴ、ジャカとヘンダーソン…今のガナーズなら、中盤もサイドでも優位に立てそうですね。勝てば14ポイント差となるCLファイナリストとの決戦が、今から楽しみです。


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