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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

現地記者が指摘!「アルテタ監督のマネジメントは、アーセナルの経営リスクになりつつある」

「アーセナルは夏のトランスファーマーケットで、アーロン・ラムズデール、エディ・エンケティア、エミール・スミス・ロウ、リース・ネルソンの放出を前向きに検討する」(ミラー)

「移籍金1億1000万ポンドのストライカー、ヴィクター・オシムヘンがアーセナルに移籍するなら、ナポリは冨安健洋とスミス・ロウとのスワップに応じる用意がある」(デイリー・メール)

「アーセナルはライプツィヒのストライカー、 ベンジャミン・シェシュコと契約する資金を捻出するために、渋々ながらエディ・エンケティアを売却する予定」(ザ・サン)

「キーラン・ティアニーは古巣セルティックへの復帰を熱望しており、アーセナルはオファーを検討する」(フットボール・インサイダー)

プレミアリーグファンの目線は、強いチームに集まります。アーセナルは間違いなく、この夏のトランスファーマーケットの主役でしょう。彼らには、注目度が高まる条件が揃っています。チャレンジャーであること。PSRを気にせず新戦力を獲得できること。補強したいポジションが明確であること。獲得も売却も重要なテーマになっているのも、興味を掻き立てる要素です。

ゴシップが大好きなメディアの見出しをチェックすると、強化ポイントと売却候補がよくわかります。手に入れたいのは、プレミアリーグで20発を叩き込めるストライカー、中盤の底をカバーできるアンカー、年中無休のブカヨ・サカのバックアッパー、そしてGK。最初の契約は、2700万ポンドでローンから完全移籍にスイッチできるダヴィド・ラヤになるはずです。

最前線の本命は、ポールポジションといわれているベンヤミン・シェシュコ。昨夏のマーケットでライプツィヒに移籍し、ブンデスリーガで30試合14ゴール2アシストというスタッツを残した21歳のストライカーは、当初は4250万ポンドのバイアウト条項ありと報じられていました。その後、数字は5530万ポンドに書き換わっていますが、アーセナルが躊躇する額ではないでしょう。

ライバルはチェルシーといわれており、ムドリクの二の舞は避けたいところです。シェシュコが獲れなければ、ボローニャでセリエA34試合11ゴール4アシストのザークツィーか。イサクとイヴァン・トニーはリストからは外れ、1億1000万ポンドが必要といわれるオシムヘンは、値段が下がらない限り手を出さないと伝えられています。

中盤の候補はアマドゥ・オナナ、ユスフ・フォファナ、ブルーノ・ギマランイス。ウイングのバックアッパーは、ジローナのビクトル・ツィガンコフを狙っているようです。昨季のラ・リーガで30試合8ゴール7アシスト。左右ともにこなせるウクライナ代表が加われば、渦中の人になりつつあるスミス・ロウは、ますます移籍に傾きそうです。

補強すべきポジションに意中の選手を迎えたら、ラムズデール、エンケティア、スミス・ロウ、ネルソン、ティアニー、トーマスは出ていくでしょう。「フットボールロンドン」のトム・コーリー記者が、彼らの売却に関して懸念があるといっています。「アルテタ監督のレギュラー固定によって、サブの選手の移籍金相場が下落している」。なるほど、それはそうかもしれません。

昨シーズンのアーセナルのスタッツを見ると、プレミアリーグで30試合以上に出場した8人はアンタッチャブル。負傷で出番が減った冨安健洋、ジョルジーニョ、ティンバーと、唯一ターンオーバーがあったマルティネッリ&トロサールも欠かせないタレントです。対して、先発が20試合以下の選手たちは、移籍金を吊り上げる材料がありません

出場機会が少なすぎると評価が下がり、気前よく払うビッグクラブから声がかからなくなります。欧州の主要リーグの中堅クラブや小国の名門はお金がなく、それでも売るとなれば移籍金やサラリーを下げなければなりません。セルティックはティアニーの復帰に必要な2500万ポンドを出せず、プレミアリーグで5ゴールに留まったエンケティアの3000万ポンドは割高です。

ニューカッスルは、ラムズデールは高すぎると判断したのか、バーンリーのトラフォードに1500万ポンドでオファーと報じられています。売却候補が軒並み低額もしくはローンとなれば、いずれPSR違反を回避する策を強いられるようになります。チェンバレンが3500万ポンドでリヴァプールに移籍した後の7年で、2500万ポンド以上で売れたのはイオビとバログンだけです。

ライバルのマン・シティの主力は、過半が4000万ポンド以上で売れています。トーマス以外の5人は25歳前後で、ひとりあたり2500万ポンドは確保したい顔ぶれです。スミス・ロウをほしがっているフラムは、どのくらいのオファーを提示してくるのでしょうか。プレミアリーグ13試合ノーゴール1アシストは、強気になれる戦績ではありませんが…。(ミケル・アルテタ 写真著作者/Prime Video AU & NZ)


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