2024.10.29 アーセナルの話題
負傷者続出、疲労困憊…苦しかったリヴァプール戦でアーセナルがつかんだ収穫。
リヴァプール戦をあらためて見ると、アーセナルの選手たちの疲労困憊ぶりが伝わってきます。彼らが追い詰められたきっかけは、後半開始早々のアクシデント。48分にピッチに座り込んだガブリエウは、何とか戻ったものの、53分にダルウィン・ヌニェスと接触すると、プレー続行不可能となってしまいました。
開始9分にロバートソンをかわしたサカが、ニアポスト際に容赦ない一撃を決めると、42分にはデクラン・ライスのFKに走り込んだミケル・メリノがプレミアリーグ初ゴールとなる勝ち越しのヘッダー。素晴らしいパフォーマンスでサイドを制圧し、前半を2-1で終えたアーセナルは、絶対的レギュラーのCBを失った後、10人になったかのように守備的な戦い方にシフトしました。
リアルタイムで見ていたときは、「11人だ。いけ」とつぶやいていたのですが、彼らは引いたのではなく、押せなくなっていたのでしょう。グラニト・ジャカが重なって見えたミケル・メリノは、45分以上プレイしたのは前節のボーンマス戦のみ。負傷明けのティンバーは運動量が落ちてしまい、マルティネッリが下がるシーンが増えていました。
右サイドに目を移すと、サカがロバートソンと勝負するシーンが減っています。今季プレミアリーグで最多の7アシストを決めているウインガーも、ケガが癒えたばかり。トーマスとデクラン・ライスは奮闘していたものの、サイドを攻略するための連携とアイデアはウーデゴーアとベン・ホワイトに劣ります。後半は、こちらのサイドからのシュートはゼロでした。
今のアーセナルに漂う疲労感は、単純に試合数が多いという理由ではないでしょう。チャンピオンズリーグの試合数の増加で、スケジュールがタイトになるのは年が明けてからです。12月に入るまでは、昨シーズンと変わりません。それでも運動量が減り、プレスやトランジションの鋭さを欠いていたとすれば、日程以外の理由があるはずです。
考えられるのは、10人で守り切ろうとする緊張感の高い展開を3回も強いられたこと。アストン・ヴィラ、トッテナム、マン・シティ、パリなど強者との対戦が多かったこと。負傷者とレッドカードが続出したため、急造の布陣で戦うゲームが続いたこと。リヴァプール戦は、負傷の影響で万全な状態ではなかった選手と、精神的に疲弊していた選手が多かったのではないでしょうか。
レッズを自陣に押し込んだ前半のテンポとペースをキープできず、終盤に同点に追いつかれるという悔しい展開ながら、収穫もあった一戦だったと思います。素晴らしいパフォーマンスを称えたくなるのは、ユリエン・ティンバー、ミケル・メリノ、ベン・ホワイト。75分にピッチを去るまで、サラーを封じたティンバーの守備はメリハリがある最高の対応でした。
11番にボールが出てくるタイミングを読めており、足元に入るか、コースを切るか、引いて遅らせるかのジャッジが的確でした。下がってきたマルティネッリのカバーもスムーズ。81分の失点シーンについて、トップリーグの経験が浅いルイス=スケリーを責めるつもりはありませんが、ティンバーならアーノルドの縦パスが出る前にサラーの走路に入っていたはずです。
サリバの代役を務めたベン・ホワイトは最終ラインを落ち着かせており、サカに決めさせたロングフィードはパーフェクト。攻撃時のパスワークが素晴らしかったミケル・メリノは、首位チームとのゲームで初のフル出場を果たし、手応えをつかんだのではないかと思われます。今後はゴールに絡むシーンが増えるでしょう。
ヌワネリとルイス・スケリーがリヴァプールのクオリティを体感できたのも、長い目で見れば収穫です。後半開始からラスト5分までシュートを打てなかった攻撃陣には不満が残りますが、サカと代わったジェズスが最後に2本放ち、存在感を示しました。公式戦11試合、326分で未だノーゴールは気がかりですが、最初の1発が決まれば自信と余裕を取り戻してくれるでしょう。
次なるテーマは、ニューカッスル、インテル、チェルシーという厳しいアウェイ3連戦をうまく切り抜けられるか。ここでマン・シティに突き放されなければ、ウーデゴーアら主力が復帰するインターナショナルブレイク明けが楽しみになります。今の彼らが大事にするべきは、高いモチベーションと自信です。セント・ジェームズ・パークでは、1ヵ月ぶりの快勝を期待しましょう。
開始9分にロバートソンをかわしたサカが、ニアポスト際に容赦ない一撃を決めると、42分にはデクラン・ライスのFKに走り込んだミケル・メリノがプレミアリーグ初ゴールとなる勝ち越しのヘッダー。素晴らしいパフォーマンスでサイドを制圧し、前半を2-1で終えたアーセナルは、絶対的レギュラーのCBを失った後、10人になったかのように守備的な戦い方にシフトしました。
リアルタイムで見ていたときは、「11人だ。いけ」とつぶやいていたのですが、彼らは引いたのではなく、押せなくなっていたのでしょう。グラニト・ジャカが重なって見えたミケル・メリノは、45分以上プレイしたのは前節のボーンマス戦のみ。負傷明けのティンバーは運動量が落ちてしまい、マルティネッリが下がるシーンが増えていました。
右サイドに目を移すと、サカがロバートソンと勝負するシーンが減っています。今季プレミアリーグで最多の7アシストを決めているウインガーも、ケガが癒えたばかり。トーマスとデクラン・ライスは奮闘していたものの、サイドを攻略するための連携とアイデアはウーデゴーアとベン・ホワイトに劣ります。後半は、こちらのサイドからのシュートはゼロでした。
今のアーセナルに漂う疲労感は、単純に試合数が多いという理由ではないでしょう。チャンピオンズリーグの試合数の増加で、スケジュールがタイトになるのは年が明けてからです。12月に入るまでは、昨シーズンと変わりません。それでも運動量が減り、プレスやトランジションの鋭さを欠いていたとすれば、日程以外の理由があるはずです。
考えられるのは、10人で守り切ろうとする緊張感の高い展開を3回も強いられたこと。アストン・ヴィラ、トッテナム、マン・シティ、パリなど強者との対戦が多かったこと。負傷者とレッドカードが続出したため、急造の布陣で戦うゲームが続いたこと。リヴァプール戦は、負傷の影響で万全な状態ではなかった選手と、精神的に疲弊していた選手が多かったのではないでしょうか。
レッズを自陣に押し込んだ前半のテンポとペースをキープできず、終盤に同点に追いつかれるという悔しい展開ながら、収穫もあった一戦だったと思います。素晴らしいパフォーマンスを称えたくなるのは、ユリエン・ティンバー、ミケル・メリノ、ベン・ホワイト。75分にピッチを去るまで、サラーを封じたティンバーの守備はメリハリがある最高の対応でした。
11番にボールが出てくるタイミングを読めており、足元に入るか、コースを切るか、引いて遅らせるかのジャッジが的確でした。下がってきたマルティネッリのカバーもスムーズ。81分の失点シーンについて、トップリーグの経験が浅いルイス=スケリーを責めるつもりはありませんが、ティンバーならアーノルドの縦パスが出る前にサラーの走路に入っていたはずです。
サリバの代役を務めたベン・ホワイトは最終ラインを落ち着かせており、サカに決めさせたロングフィードはパーフェクト。攻撃時のパスワークが素晴らしかったミケル・メリノは、首位チームとのゲームで初のフル出場を果たし、手応えをつかんだのではないかと思われます。今後はゴールに絡むシーンが増えるでしょう。
ヌワネリとルイス・スケリーがリヴァプールのクオリティを体感できたのも、長い目で見れば収穫です。後半開始からラスト5分までシュートを打てなかった攻撃陣には不満が残りますが、サカと代わったジェズスが最後に2本放ち、存在感を示しました。公式戦11試合、326分で未だノーゴールは気がかりですが、最初の1発が決まれば自信と余裕を取り戻してくれるでしょう。
次なるテーマは、ニューカッスル、インテル、チェルシーという厳しいアウェイ3連戦をうまく切り抜けられるか。ここでマン・シティに突き放されなければ、ウーデゴーアら主力が復帰するインターナショナルブレイク明けが楽しみになります。今の彼らが大事にするべきは、高いモチベーションと自信です。セント・ジェームズ・パークでは、1ヵ月ぶりの快勝を期待しましょう。
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