2024.11.12 アーセナルの話題
アーセナルは優勝争いから脱落したのか?悲観論、ポジティブな材料、改善ポイント…!
スタンフォード・ブリッジのロンドンダービーは、95分にテンションが上がりました。ビルドアップからドリブルで上がったウィリアム・サリバは、ミケル・メリノに預けると、意を決して左サイドから前線へ。夏に加わったレフティのフィードが左のティンバーに入り、トロサール、ウーデゴーアと中につながると、ボックスの左脇でサリバがフリーです。
このチャンスを、キャプテンが見逃すわけがありません。優しいパスがボックス左に転がり、CBが高速グラウンダーを入れると、ニアに走り込んだトロサールはここ一番のワンタッチを右に逸らしてしまいました。右足のインサイドでファーに流すという難しいフィニッシュではなく、左隅に強くプッシュしていれば、望む結果を得られたかもしれません。
ボールがゴールラインを越える直前に、19番は頭を抱えて座り込み、サリバは拳を握りしめて絶叫。成り行きを見守っていたミケル・アルテタ監督はタッチライン際に転がり、ピッチを叩いて悔しがっています。5勝4分2敗で、首位リヴァプールとの差は9ポイント。最終ライン、中盤、前線をそれぞれ強化したはずのチームは、過去2シーズンより苦しい戦いを強いられています。
前半戦を16勝2分1敗で駆け抜け、マン・シティに8ポイント差をつけた2022-23シーズンは、11試合終了時点で24ポイント。11節のニューカッスル戦を1-0で落とした昨シーズンは、21ポイントを積み上げていました。しかし今季は、主軸の負傷と3枚のレッドカードに苦しめられ、19ポイントに留まっています。失点を見ると、過去2シーズンの9失点に対して11と増えています。
ゴール数を比較すると、2023-24シーズンは24、昨シーズンは23、現在は18ゴール。サカとマルティネッリは量産モードに入れず、ウーデゴーアとジェズスは未だノーゴールです。4つのドローは、すべて後半に追いつかれており、守り切れず勝ち越せずで勝利を逃してしまいました。ポイントを落とした6試合を振り返ると、数々の「たら・れば」を並べたくなります。
ブライトン戦でカイ・ハヴェルツがGKと1対1から決めていれば。10人でクレバーに守っていたマン・シティ戦は、最後のショートコーナーでコヴァチッチをフリーにしなければ。サリバ退場でひとり少なかったボーンマス戦は、GKの前に躍り出たマルティネッリが先制していれば。そしてチェルシー…。やむなしと認めるべきは、リヴァプール戦とニューカッスル戦のみです。
過去5シーズンの優勝チームの最終ポイントは、99、86、93、89、91。リヴァプールが独走した2019-20シーズンのようなハイレベルとなれば、残り27試合で最高が100のアーセナルは後塵を拝するしかないでしょう。90オーバーと80台が交互になっている近年の傾向が続くなら、今季は80台の低空決着か。いずれにしても、今後のアーセナルは近年のペップのようなブーストが必要です。
デクラン・ライスやリース・ネルソンのような劇的ゴールがあってもトロフィーに届かなかったのに、接戦を制したのはノースロンドンダービーのみという現状から復活できるのか…という悲観論は一旦、呑み込みましょう。アーセナルには、ポジティブな材料があります。序盤から厳しい相手が続いていたため、スケジュールがタイトな12月に6位以上とのゲームがありません。
インターナショナルブレイク明けに、やっかいなノッティンガム・フォレストが控えていますが、ここを乗り越えればTOP10はフラムとブレントフォードのみ。マン・シティ、ニューカッスル、トッテナムを残しているリヴァプールとの差を5ポイント以内に詰められれば、後半戦で勝負に持ち込めます。
強いアーセナルを取り戻すのに必要なのは、後手にまわるシーンが増えたサリバが前年のパフォーマンスを取り戻すこと、デクラン・ライスがインサイドに入った際の攻撃力強化、ウーデゴーアの完全復活、左サイドのアタックのバリエーション創出、セットピースの守備の修正、ジェズスとスターリングをフィットさせることでしょう。
今、必要な掛け声は「ドバイを思い出せ」ではないでしょうか。今年の1月のキャンプを経て、プレミアリーグ16勝1分1敗と劇的な変化を遂げた経験は、現状のギャップなら逆転は充分可能であることを証明しています。「優勝争いから脱落」「もう届かない」といったネガティブな記事が出始めていますが、そんな話は年明けに差が開いていたら、真剣に考えることとしましょう。まだ、間に合います。
このチャンスを、キャプテンが見逃すわけがありません。優しいパスがボックス左に転がり、CBが高速グラウンダーを入れると、ニアに走り込んだトロサールはここ一番のワンタッチを右に逸らしてしまいました。右足のインサイドでファーに流すという難しいフィニッシュではなく、左隅に強くプッシュしていれば、望む結果を得られたかもしれません。
ボールがゴールラインを越える直前に、19番は頭を抱えて座り込み、サリバは拳を握りしめて絶叫。成り行きを見守っていたミケル・アルテタ監督はタッチライン際に転がり、ピッチを叩いて悔しがっています。5勝4分2敗で、首位リヴァプールとの差は9ポイント。最終ライン、中盤、前線をそれぞれ強化したはずのチームは、過去2シーズンより苦しい戦いを強いられています。
前半戦を16勝2分1敗で駆け抜け、マン・シティに8ポイント差をつけた2022-23シーズンは、11試合終了時点で24ポイント。11節のニューカッスル戦を1-0で落とした昨シーズンは、21ポイントを積み上げていました。しかし今季は、主軸の負傷と3枚のレッドカードに苦しめられ、19ポイントに留まっています。失点を見ると、過去2シーズンの9失点に対して11と増えています。
ゴール数を比較すると、2023-24シーズンは24、昨シーズンは23、現在は18ゴール。サカとマルティネッリは量産モードに入れず、ウーデゴーアとジェズスは未だノーゴールです。4つのドローは、すべて後半に追いつかれており、守り切れず勝ち越せずで勝利を逃してしまいました。ポイントを落とした6試合を振り返ると、数々の「たら・れば」を並べたくなります。
ブライトン戦でカイ・ハヴェルツがGKと1対1から決めていれば。10人でクレバーに守っていたマン・シティ戦は、最後のショートコーナーでコヴァチッチをフリーにしなければ。サリバ退場でひとり少なかったボーンマス戦は、GKの前に躍り出たマルティネッリが先制していれば。そしてチェルシー…。やむなしと認めるべきは、リヴァプール戦とニューカッスル戦のみです。
過去5シーズンの優勝チームの最終ポイントは、99、86、93、89、91。リヴァプールが独走した2019-20シーズンのようなハイレベルとなれば、残り27試合で最高が100のアーセナルは後塵を拝するしかないでしょう。90オーバーと80台が交互になっている近年の傾向が続くなら、今季は80台の低空決着か。いずれにしても、今後のアーセナルは近年のペップのようなブーストが必要です。
デクラン・ライスやリース・ネルソンのような劇的ゴールがあってもトロフィーに届かなかったのに、接戦を制したのはノースロンドンダービーのみという現状から復活できるのか…という悲観論は一旦、呑み込みましょう。アーセナルには、ポジティブな材料があります。序盤から厳しい相手が続いていたため、スケジュールがタイトな12月に6位以上とのゲームがありません。
インターナショナルブレイク明けに、やっかいなノッティンガム・フォレストが控えていますが、ここを乗り越えればTOP10はフラムとブレントフォードのみ。マン・シティ、ニューカッスル、トッテナムを残しているリヴァプールとの差を5ポイント以内に詰められれば、後半戦で勝負に持ち込めます。
強いアーセナルを取り戻すのに必要なのは、後手にまわるシーンが増えたサリバが前年のパフォーマンスを取り戻すこと、デクラン・ライスがインサイドに入った際の攻撃力強化、ウーデゴーアの完全復活、左サイドのアタックのバリエーション創出、セットピースの守備の修正、ジェズスとスターリングをフィットさせることでしょう。
今、必要な掛け声は「ドバイを思い出せ」ではないでしょうか。今年の1月のキャンプを経て、プレミアリーグ16勝1分1敗と劇的な変化を遂げた経験は、現状のギャップなら逆転は充分可能であることを証明しています。「優勝争いから脱落」「もう届かない」といったネガティブな記事が出始めていますが、そんな話は年明けに差が開いていたら、真剣に考えることとしましょう。まだ、間に合います。
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