2024.12.29 アーセナルの話題
サカの離脱は2ヵ月以上?補強の難易度が高い今、アーセナルが勝ち続けるために必要なこととは…!
「彼は手術を受けた。すべてうまくいったけど、残念ながら数週間、数ヵ月の間、離脱することになるだろう。数週間といったけど、おそらく2ヵ月以上になる。正確な期間はわからない。最初の1週間ほどで傷跡の組織がどうなるか、治り始めるのか、動くのかどうかで決まる。様子を見よう。とても難しい。何ともいえない」(ミケル・アルテタ)
マルティン・ウーデゴーアが先発に復帰してから、公式戦11試合で8勝3分と無敗だったアーセナルにとって、ブカヨ・サカの長期離脱はキャプテンを上回るダメージといえるでしょう。彼がゴールかアシストを決めた試合は10勝3分。ドロー決着は10人だったブライトン戦、マン・シティ戦と、首位リヴァプールとの激戦です。
右サイドの補強について問われたアルテタ監督は、「今あるものを最大限に活用することを考えている。いくつかのアイデアをまとめているところだ。ウーデゴーアが欠場したときと同じように、新しいことをやるつもりだ。ガビは右サイドでプレイした。ヌワネリとトロサールも、ハヴェルツもいける。最善の解決策を検討する必要がある」と答えています。
「これ以上、負傷者が出ないことを願っている」という指揮官の心は、最悪の知らせと同時に届いた朗報によって、補強せずに戦う方向に傾いているのでしょう。カラバオカップ準々決勝で膝を痛めたラヒム・スターリングは、ブレントフォード戦の前に予定されている診察の結果次第ではありますが、早期に復帰できるようです。
この12月に30歳になった30番は、公式戦11試合1ゴール2アシストと本領を発揮できていないものの、サカのポジションで出場したラストゲームはまずまずのパフォーマンスでした。ティアニーのアーリークロスに詰めた51分のビッグチャンスは、1発めをGKにぶつけ、2発めはクロスバーに阻まれましたが、チャンスメイク2回とドリブル成功3回を記録しています。
現状は、マルティネッリの右サイドシフトが最も有力なソリューションですが、自信さえ取り戻せばいけそうなスターリングも救世主になれる可能性を秘めています。一方、冬のトランスファーマーケットの話題になっている候補は、高いハードルをクリアしなければならない選手ばかりで、的確なターゲティングで成功してきたアーセナルが強引に話を進めるとは思えません。
バイエルンとの契約延長交渉が進んでいないレロイ・サネは、高額のサラリーが最大の懸念ポイントです。今やプレミアリーグで必須アイテムとなっている「右サイドからカットインするレフティ」ではあるものの、既に28歳。年齢とサラリーがハードルというなら、今ここにいるスターリングが機能する方法を考えるのが得策でしょう。
「テレグラフ」のマイク・マグラス記者が報じたウルヴスのマテウス・クーニャは、昨季プレミアリーグで32試合12ゴール7アシスト。2024-25シーズンも、19試合10ゴール4アシストという秀逸なスタッツを残しています。最前線と左右のウイング、トップ下、インサイドMFをすべてこなすユーティリティはアルテタ監督好みですが、「右のバックアッパー」は明らかに役不足です。
2021年8月、ウルヴスがアトレティコ・マドリードに支払った移籍金は4400万ポンド。実績を積んだ今は、チェルシーで居場所が揺らいでいたカイ・ハヴェルツの6500万は超えてくるはずです。夏のターゲットといわれれば前のめりになりますが、サカの穴埋めとしてはあまりにも高額でしょう。以前から噂になっているラシュフォードも、右サイドの候補ではありません。
PSVのヨハン・バカヨコと、リヨンのラヤン・シェルキはともに21歳のレフティ。4000万ポンド程度でいけそうですが、初めてのリーグですぐにフィットせよというオーダーは酷です。冬に獲るなら、2年前のトロサールのようにプレミアリーグで実績がある選手に絞ったほうがいいでしょう。ロペテギに活かされていないクドゥスをローンで…といった話ならポジティブです。
アーセナルの前線に関する興味深い数字を紹介しましょう。2024-25シーズンでカイ・ハヴェルツがゴールを決めた12試合は11勝1分。10人のブライトン戦と、前節のイプスウィッチ戦以外はすべて2点差以上の快勝です。サカのリタイアという苦しい状況で取りこぼしを減らすためには、エースが決めた試合に共通する厚みのある攻撃が欠かせないといえるのではないでしょうか。
今季のアーセナルで最も気になるのは、最終盤の猛攻で勝利をもぎ取った展開がレスター戦のみという事実です。シュートを15本打たれながら1-5のクリスタル・パレス戦より、オンターゲットゼロに封じて1-0のイプスウィッチ戦のほうが遥かによかったという指揮官によって、「守らなければ」という意識が強くなりすぎているように感じます。
時にはリスクを取り、スターリング、マルティネッリ、カイ・ハヴェルツ、ジェズスが攻撃に全振りするような時間を創れれば、前半戦で取りこぼした8分3敗のような展開から、3ポイントにもっていける試合を増やせるのではないかと思います。シンプルにいうと、「前半戦で完敗なき強豪なのだから、もっと攻めてほしい」。たとえ、サカがいなくても。
マルティン・ウーデゴーアが先発に復帰してから、公式戦11試合で8勝3分と無敗だったアーセナルにとって、ブカヨ・サカの長期離脱はキャプテンを上回るダメージといえるでしょう。彼がゴールかアシストを決めた試合は10勝3分。ドロー決着は10人だったブライトン戦、マン・シティ戦と、首位リヴァプールとの激戦です。
右サイドの補強について問われたアルテタ監督は、「今あるものを最大限に活用することを考えている。いくつかのアイデアをまとめているところだ。ウーデゴーアが欠場したときと同じように、新しいことをやるつもりだ。ガビは右サイドでプレイした。ヌワネリとトロサールも、ハヴェルツもいける。最善の解決策を検討する必要がある」と答えています。
「これ以上、負傷者が出ないことを願っている」という指揮官の心は、最悪の知らせと同時に届いた朗報によって、補強せずに戦う方向に傾いているのでしょう。カラバオカップ準々決勝で膝を痛めたラヒム・スターリングは、ブレントフォード戦の前に予定されている診察の結果次第ではありますが、早期に復帰できるようです。
この12月に30歳になった30番は、公式戦11試合1ゴール2アシストと本領を発揮できていないものの、サカのポジションで出場したラストゲームはまずまずのパフォーマンスでした。ティアニーのアーリークロスに詰めた51分のビッグチャンスは、1発めをGKにぶつけ、2発めはクロスバーに阻まれましたが、チャンスメイク2回とドリブル成功3回を記録しています。
現状は、マルティネッリの右サイドシフトが最も有力なソリューションですが、自信さえ取り戻せばいけそうなスターリングも救世主になれる可能性を秘めています。一方、冬のトランスファーマーケットの話題になっている候補は、高いハードルをクリアしなければならない選手ばかりで、的確なターゲティングで成功してきたアーセナルが強引に話を進めるとは思えません。
バイエルンとの契約延長交渉が進んでいないレロイ・サネは、高額のサラリーが最大の懸念ポイントです。今やプレミアリーグで必須アイテムとなっている「右サイドからカットインするレフティ」ではあるものの、既に28歳。年齢とサラリーがハードルというなら、今ここにいるスターリングが機能する方法を考えるのが得策でしょう。
「テレグラフ」のマイク・マグラス記者が報じたウルヴスのマテウス・クーニャは、昨季プレミアリーグで32試合12ゴール7アシスト。2024-25シーズンも、19試合10ゴール4アシストという秀逸なスタッツを残しています。最前線と左右のウイング、トップ下、インサイドMFをすべてこなすユーティリティはアルテタ監督好みですが、「右のバックアッパー」は明らかに役不足です。
2021年8月、ウルヴスがアトレティコ・マドリードに支払った移籍金は4400万ポンド。実績を積んだ今は、チェルシーで居場所が揺らいでいたカイ・ハヴェルツの6500万は超えてくるはずです。夏のターゲットといわれれば前のめりになりますが、サカの穴埋めとしてはあまりにも高額でしょう。以前から噂になっているラシュフォードも、右サイドの候補ではありません。
PSVのヨハン・バカヨコと、リヨンのラヤン・シェルキはともに21歳のレフティ。4000万ポンド程度でいけそうですが、初めてのリーグですぐにフィットせよというオーダーは酷です。冬に獲るなら、2年前のトロサールのようにプレミアリーグで実績がある選手に絞ったほうがいいでしょう。ロペテギに活かされていないクドゥスをローンで…といった話ならポジティブです。
アーセナルの前線に関する興味深い数字を紹介しましょう。2024-25シーズンでカイ・ハヴェルツがゴールを決めた12試合は11勝1分。10人のブライトン戦と、前節のイプスウィッチ戦以外はすべて2点差以上の快勝です。サカのリタイアという苦しい状況で取りこぼしを減らすためには、エースが決めた試合に共通する厚みのある攻撃が欠かせないといえるのではないでしょうか。
今季のアーセナルで最も気になるのは、最終盤の猛攻で勝利をもぎ取った展開がレスター戦のみという事実です。シュートを15本打たれながら1-5のクリスタル・パレス戦より、オンターゲットゼロに封じて1-0のイプスウィッチ戦のほうが遥かによかったという指揮官によって、「守らなければ」という意識が強くなりすぎているように感じます。
時にはリスクを取り、スターリング、マルティネッリ、カイ・ハヴェルツ、ジェズスが攻撃に全振りするような時間を創れれば、前半戦で取りこぼした8分3敗のような展開から、3ポイントにもっていける試合を増やせるのではないかと思います。シンプルにいうと、「前半戦で完敗なき強豪なのだから、もっと攻めてほしい」。たとえ、サカがいなくても。
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