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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

実は今こそがチャンス…?「アーセナルはレアル・マドリードに勝てる!」と思える4つの理由。

プレミアリーグはリヴァプールと12ポイント差。チャンピオンズリーグとFAカップで敗退したスロットのチームは、リーグに集中できる状況となり、残り9試合を5勝1分3敗以上という緩い条件はあっさりクリアしそうです。勝負のシーズンを3年連続の2位で終わらせようとしているアーセナルは、カラバオカップのベスト4を進化とはいわないでしょう。

唯一の希望はチャンピオンズリーグ。昨シーズンは準々決勝でバイエルンと当たり、トータル3‐2の惜敗で終わっています。勝負のターニングポイントはファーストレグの追加タイムで、ノイアーと接触したブカヨ・サカがPKをもらえていれば、結果は逆になっていたかもしれません。今季のベスト8はレアル・マドリード。ビッグイヤーを獲得したければ、避けられないチームです。

グーナーのみなさんのなかには、決勝まで当たりたくなかったと思っている人もいるかもしれません。あるいは、アトレティコ・マドリードのほうがよかったという声もありそうです。しかし冷静に考えてみると、このタイミングでエル・ブランコはチャンスともいえるのではないでしょうか。アーセナルがいけそうと感じられる理由を、4つほど並べてみましょう。

ひとつは、準々決勝であるということです。トロフィーが現実的になるセミファイナルと最終決戦は、百戦錬磨の白いシャツよりこちらのほうがプレッシャーに苛まれるのではないかと思われます。2つめは、プレースタイル。今季の公式戦でアーセナルが敗れた相手は、引いてカウンターという戦い方が得意なチームばかりです。

ボーンマス、インテル、マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハム。エディ・ハウのニューカッスルには、プレミアリーグとカラバオカップでノーゴールの3連敗を喫しています。守備的な布陣でカウンター狙いに徹することができるアトレティコ・マドリードより、強力なフロントスリーを擁して攻めてくるレアル・マドリードのほうが戦いやすいのではないかと思います。

3つめは、アンチェロッティのチームのコンディションです。ムバッペ、ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ、ブラヒム・ディアス、ベリンガムは脅威ですが、直近の公式戦7試合は2ゴール以上がひとつもありません。2点差で勝ったのはジローナ戦のみ。ミリトンがいない最終ラインは付け入る隙があり、堅守アーセナルの強みを活かせる展開になる可能性は充分と見ています。

4つめはスケジュール。インターナショナルマッチウイークに代表チームに招聘されているのは、レアル・マドリードが15人でアーセナルは14人です。数字だけ見るとイーブンですが、あちらは主力が全員呼ばれており、ガナーズはティンバー、ジンチェンコ、キヴィオルが含まれています。ルイス=スケリー、トーマス、ミケル・メリノも、疲れを残さず帰ってくるでしょう。

ブレイク明けの日程は、コパ・デル・レイがある昨季CL王者は8日で3試合。ガナーズはフラム、エヴァートンの2試合です。早期にぶつかるデメリットは、サカがコンディションを上げる時間が限られてしまうという1点だけでしょう。右サイドのレフティが復活すれば、問題は9番の人選だけになります。

引かされるシーンが増えることを想定して、カウンターで決められるように、マルティネッリかヌワネリを最前線に据えるのがいいのではないでしょうか。1年前のバイエルン戦は、左サイドのキヴィオルが突破口となってしまいましたが、最終ラインの主力とトーマス、デクラン・ライスが揃っている今は、きわどい勝負に持ち込めるはずです。

楽観的になれるバトルではありませんが、それでも今季のCLで最大の得失点差を記録しているチームに期待したいと思います。準決勝はウナイ・エメリの古巣対決で、決勝はやはり2005-06シーズンのリベンジ…とまあ、妄想はこのぐらいにしましょう。ポジティブな話を並べましたが、当日は「やられる」「やっぱりダメだ」と叫びながら応援することになりそうです。すみません、そういう性分なので。


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