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アンドレア・ベルタがアーセナルのSDに就任!現地記者が報じた「経営ボードが新SDに求めた条件」

「日曜日に就任が発表されたベルタは、非常に要求が厳しく多大な権限を持つ監督との共同作業に慣れている。アトレティコ・マドリードで13年半に渡って指揮を執ってきたシメオネは、フットボールの世界で最も高額の報酬を得ている監督だ。当然、チーム編成における影響力は大きい。そんななかでベルタは選手たちをマネジメントし、なだめたり反発を抑えたりする方法を学んできた」

エドゥ・ガスパールが去ってから4ヵ月。アーセナルが新たなスポーツディレクターの就任を発表しました。「アスレティック」で10年以上、アーセナルを追ってきたジェームズ・マクニコラス記者は、「アンドレア・ベルタがアーセナルのSDに就任するにあたり、ディエゴ・シメオネとともに働いた経験は、完璧な準備になりえるのかもしれない」といっています。

ミケル・アルテタのベストパートナーを失ったノースロンドンのクラブが、後任を決めるまでのプロセスを克明に記したインサイドストーリーを読むと、難易度が高いプロジェクトだったことがよくわかります。大前提は、エドゥの片腕として働いていたジェイソン・アイトより経験豊富で、欧州のフットボールシーンに精通している人物であることです。

プレミアリーグのフットボールディレクターを務めていたリチャード・ガーリックMDに評価される実績と手腕があるだけでなく、アルテタ監督がイエスといえるキャラクターであることも求められます。ここまでなら、スムーズに何人かをリストアップできそうですが、次の2つの条件で一気にハードルが上がります。

ひとつは就任のタイミング。シーズンが終わる前に数人のターゲットを口説きたかったため、早く動けることが必須条件で、最有力候補だったレアル・ソシエダのロベルト・オリベSDはここで引っかかってしまったそうです。そしてもうひとつは、「指揮官の上司ではなく、イコールパートナーとして働くことを納得できる人物」。アルテタ監督のインタビューがあると聞いて、困惑する声もあったといいます。

候補者のリストアップの段階では、マンチェスター・ユナイテッドを離れたダン・アシュワースや、モナコのチアゴ・スクーロ、クラブOBのトマシュ・ロシツキなどの名前が挙がっていました。最終的には暫定SDのアイトの昇進とアンドレア・ベルタの二択となり、リチャード・ガーリック、アルテタ、ジョシュ・クロエンケとの面談を経て、外からの視点の導入が決まりました。

ジェームズ・マクニコラス記者は、「アルテタの意見は決定に大きな影響を与えた。決め手はベルタの知名度と、エージェントとのコネクションだった」とレポートしています。SDとしての経験とネットワークに加えて、アーセナルを最優先と明言していたことと、早期就任をにらんで1月から英語を学習していたことも、大きかったのではないかと思われます。

「アスレティック」の記者は、デイヴィッド・オーンスタイン記者との連名で興味深い記事を配信しています。ベルタはギョケレス推しで、夏のストライカー候補のなかで優先順位が上がる可能性があるそうです。最近はシェシュコがトップターゲットと目されていたのですが、レーダーの向きは変わるのでしょうか。まずはスビメンディですね。新SDの立ち回りに注目しましょう。


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