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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

セミファイナルで勝てなかったアーセナル、トロフィー獲得に必要なキーマンが生んだ貴重な3発!

2020-21シーズンのヨーロッパリーグは、ビジャレアルにアウェイで2-1、ホームで0-0。翌シーズンのカラバオカップは、リヴァプールに0-0と0-2で完敗しています。ミケル・アルテタ監督の就任以来、ホーム&アウェイのセミファイナルで勝てなかったアーセナル。2025-26シーズンのカラバオカップは、ニューカッスルに0-2、2-0の連敗でした。

チャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマンとの決戦は、アーセナルスタジアムのファーストレグを0-1で落とした後、パルク・デ・プランスでは2-1。トータル8試合で2分6敗という厳しい戦績もさることながら、ホームの4試合のノーゴールが大いに気になります。グーナーの熱狂がプレッシャーになってしまうのか、守備の意識が強すぎるのか…?

今回のチェルシーとのロンドンダービーで、最大の懸念は過去4回の敗退でした。昨シーズンのアウェイの2試合は、いずれも2失点を喫しており、セント・ジェームズ・パークではサリバ、ガブリエウ、ラヤが普段はやらないミスを連発しています。プレスもビルドアップも緻密ゆえに、小さなブレや判断の遅れがピンチに直結してしまうようです。

直近3シーズンのスタンフォード・ブリッジは、2-2、1-1、1-1。今季のプレミアリーグは、38分にカイセド退場という絶好のチャンスを活かせず、後半も厳しい展開を強いられています。それだけに、開始7分のCKからベン・ホワイトが決めたヘッダーは貴重でした。コース上にいたギョケレスがぎりぎりで止まってオフサイドを回避したのも、見えざるファインプレーです。

後半開始直後の2点めも、素晴らしいスプリントからのグラウンダーがロベルト・サンチェスのファンブルを誘発しました。28歳になったSBは、今季も度重なる負傷に苦しんでおり、プレミアリーグの先発出場は4試合に留まっています。4つの大会をパラレルで戦っていくなかで、ティンバーとは違うアプローチで右サイドの攻守を担うベテランは、これからも欠かせない人材です。

ベン・ホワイトのフィードに手を伸ばしたGKが後ろにこぼしたボールを、スライディングでプッシュしたギョケレスも、セミファイナルのアウェイゲームでの初勝利に足跡を残しました。11月のバーンリー戦で筋肉を傷め、復帰してからの10試合のゴールはエヴァートン戦のPKのみ。重要な一戦で結果を出さなければ、ジェズスやカイ・ハヴェルツに取って代わられてしまいます。

ミケル・メリノのパスをボックス右で受けた72分のアシストは、判断のスピードと的確なプレイ選択を称えるべきでしょう。トレヴォ・チャロバーが寄せてこなかったため、ストライカーなら振り向いて打ちたくなるところですが、ズビメンディに託す右足アウトのラストパスがチェルシーの守備陣を混乱させました。

最前線のギョケレス、ジェズス、カイ・ハヴェルツが全員元気で、インサイドMFとの二刀流のミケル・メリノもいつでもいける状態です。昨シーズンの「9番全滅」という悩みは、過去の笑い話になりそうです。2-3で勝ち切ったチェルシー戦を見て、アーセナルがセミファイナルで勝てなかった理由のひとつは、「コンディション」だったのだとあらためて思いました。

フィジカルの負荷が高いアルテタ戦術を貫こうとすると、負傷者は不可避です。特定のポジションでリタイアが続出すると、出場し続ける選手に疲労が蓄積し、ここぞという一戦で持てる力を発揮できなくなります。アーセナルがモスケラ、インカピエ、ノアゴーア、エゼ、ノニ・マドゥエケらを獲得し、余剰とも思える戦力を抱えている理由はここにあります。

ビルドアップとパスワークのクオリティを求めるペップ・グアルディオラは、少数精鋭を志向しており、「リードしている試合で意図的にペースをスローにする」「自陣に引いてカウンターを狙う時間帯を創る」といった策で疲労や負傷の問題をクリアしようとしています。アルテタ監督は、同じ課題の解決策をスカッドの充実度に求めたのでしょう。

ベン・ホワイト、ギョケレス、ズビメンディ。チェルシー戦の3発は、夏の補強とここまでの戦い方を肯定する貴重なゴールでした。セカンドレグはエミレーツ。「セミファイナルのホームでノーゴール」という残念な記録に、ピリオドを打てるでしょうか。この流れでエゼ、ノアゴーア、カイ・ハヴェルツあたりが決めたら盛り上がるでしょう。CKでもいいですよね?


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