2026.03.04 アーセナルの話題
セットピースで驚異の21ゴールですが…「アーセナルがオープンプレーで決められない」ってホント?
ボクシングデーまでひとつも勝てなかった最下位のウルヴスは、マンチェスター・ユナイテッド戦とアーセナル戦をドローに持ち込んでいます。19位のバーンリーが後半戦で刻んだ4つのドローは、マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、スパーズ、チェルシー。リーズはリヴァプールに2試合ともドローで、ブライトンはマンチェスター・シティに1勝1分と勝ち越しています。
優勝を争う2強でさえ、もはや確実に勝てる相手は存在しません。絶対王者だったペップは、リードした後半にシュートが激減する試合が増えています。アルテタも苦戦が多く、チェルシーとのロンドンダービーでは、ペドロ・ネトが退場となってから劣勢を強いられました。70分以降のパス本数は55対114、追加タイムのパスはわずか7本。ホームで11人対10人とは思えない数字です。
中央に人数を揃えたチームを攻略できない展開が増えると、別な武器が必要となります。アーセナルはセットピースで21ゴールをゲットし、プレミアリーグの最多記録を更新。マン・シティのカウンターからの9ゴールは、リーグTOPです。ブライトンのヒュルツェラー監督に「CKに時間をかけすぎる」と牽制されたアルテタは、決め方はどうだっていいだろうと開き直っています。
「セットピースから、もっと決められなかったのが悔しい。あらゆる局面で最強かつ支配的なチームでありたい」。ゴールの質やプレースタイルに関する批判についてコメントを求められると、「それに対応するのも仕事の一部」で終わらせ、「ゴールによってセレブレーションが変わるのか。YouTube的に、見栄えのいいゴールがあるのかもしれないけど」と反論しています。
コーナーキックから16ゴールはシーズンの最多記録で、1992-93シーズンのオールダム、2016-17シーズンのWBA、2023-24シーズンのアーセナルに並んでいます。そのうち先制ゴールは9発で、あとひとつ決めると、1994-95シーズンのサウサンプトンをかわして単独TOPです。これ自体は、胸を張って誇れる成果でしょう。アーセナルは、プレミアリーグに革命をもたらしたのです。
「アスレティック」で10年以上、アーセナルを担当しているジェームズ・マクニコラス記者によると、セットピースの戦術を担うニコラス・ジョヴァーは、FKやCKからのゴールが増えるごとにボーナスが積み上がる契約を交わしているそうです。2027年までの契約となっているコーチが出した成果は、おそらく想定を上回っており、期初の予算には組み込まれていないでしょう。
セットピースの世界王者は、CKにおけるきわどいプレイとともに「オープンプレーで決められない」という批判を受けていますが、フラットに見るとアタックは全体的に改善しています。2024-25シーズンはオープンプレーから41ゴールで7位だったのですが、今季の29ゴールはマン・シティの36ゴールに次ぐ2位。トータル58ゴールは、1試合消化が多いとはいえ、ペップをひとつ上回るリーグNo.1です。
カイ・ハヴェルツ、サカ、トロサールが2ケタゴールを記録した2023-24シーズンの91ゴールと比べると、もの足りない数字ですが、フォーデンとフリアン・アルバレスが猛威を振るっていたライバルも、2年前の96発から大きく減らしています。中小クラブの守備力が高まっているなかで、片やはセットピース、もう一方はカウンターに磨きをかけて対応しているという構図です。
ここまではOK。しかし今後の9試合は、オープンプレーからのゴールでポイントロストを回避した試合が多いほうが、順位テーブルの頂点に立つ展開になるかもしれません。いや、失礼。アルテタ監督の「ゴールに貴賤はない」という主張をスルーしてしまうところでした。快調にゴールを重ね、トロフィーをめざしていただければと思います。CKでも、オープンプレーでも。
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