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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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怒涛の8連勝!データでわかったアーセナルの課題&ルーカス・トレイラの素晴らしさ!

衝撃の連敗スタート、予想外(?)の8連勝!ウナイ・エメリ監督率いる新生アーセナルが、波に乗っています。8連勝中はすべて2ゴール以上をゲットしており、多彩なアタックによって12人がゴールをゲット。ラカゼット、オーバメヤン、エジル、ウェルベックが全員3ゴールずつ。ノーゴールのラムジーが持ち味を発揮できるようになれば、プレミアリーグ5位に浮上したチームが歓喜するシーンはさらに増えるのではないかと思います。

ゴールに関する記録を見ていて興味深いのは、ルーカス・トレイラの存在です。プレミアリーグ7試合で先発出場は2回のみ、カラバオカップも75分からの登場だったにもかかわらず、公式戦24ゴールのうち15ゴール、プレミアリーグ14ゴールのうち9ゴールまでが彼がいる時間帯に決まっています。ウルグアイ代表の新戦力を欠くことが多い前半は8ゴールで、彼のパスが前線に届くようになる後半は16ゴール。マイケル・キャリックやフェルナンジーニョの役割が果たせる22歳は、そろそろレギュラーに定着するのではないでしょうか。

プレミアリーグ公式サイトや「Whoscored」で公表されているスタッツをチェックすると、エメリ監督のサッカーの傾向が見えてきます。ポゼッション55.4%はマン・シティ、チェルシー、トッテナムに続く4位ながら、シュート数88本は10位。ファイナルサードでプレイする時間が26%で9位に留まっているのが、フィニッシュが少ない理由でしょう。クロス116本とロングボール417本は、いずれも16位。ウイングにいるオーバメヤンとエジルは、中に入ってプレイするのが好きな選手で、サイドを崩しにいくアタックが少ないのも今後の検討課題となりそうです。

シュートの総数は多いとはいえないチームは、ミドルシュートが占める割合が40%とTOP6では最多で、オンターゲット39本は3強に次ぐ4位。マルコス・アロンソと並ぶ14本しか放っていないオーバメヤンは、枠内に5本を飛ばしています。彼とラカゼットにいい形で打たせるべく、サイドを崩す形を増やせれば、アーセナルは優勝争いに…いや、景気がいい攻撃ばかりに目が向いてしまい、守備について触れるのを忘れておりました。

失点9はウルヴスやクリスタル・パレスよりも多く、GKのセーブ数31はハマーズ、バーンリー、フラムしか下にいないワースト4。ルーカス・トレイラびいきの私としては、「プレミアリーグの9失点中7点、公式戦12失点中10点が彼がいないときに喰らったもの」という事実を添えさせていただきたいと思います。プレミアリーグにおける1試合あたりの被シュート数13.7は、TOP6では最多で全体の7位。ファール12.7回は、ブライトンとニューカッスルに次ぐ3位です。中盤の守備の整備は、エメリ監督の最優先課題。これらの数字が最も少ないマンチェスター・シティと2位チェルシーの水準まで下げるのが、優勝争いに食い込むためにクリアしておきたい条件のひとつとなります。

1月にゲットしたオーバメヤンと、夏に獲得したレノ&ルーカス・トレイラは、ミスリンタートさんの大手柄。期待できる新戦力を得たエメリ監督は、短期間で魅力的なチームを創りました。さらに守備力を高められれば、プレミアリーグとヨーロッパリーグという2つのルートから、3年ぶりとなるチャンピオンズリーグのチケットをめざせます。どちらの道も、マウリツィオ・サッリという目の上のたんこぶ的な存在が気になりますが…。ライバルをどうやって倒すかは、当たったときに考えましょう。新しいアーセナル、楽しみですね!

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“怒涛の8連勝!データでわかったアーセナルの課題&ルーカス・トレイラの素晴らしさ!” への3件のフィードバック

  1. むん より:

    ヴェンゲル監督からエメリ監督に変わり、綿密な守備メソッドにより守備が「劇的に」変わることを期待していたファンとしては、「なんだ、こんなもんか」感が拭えませんが、一方でまぁそりゃそうだよな、とも思います。

    いわゆる格下にも決定機を作られすぎで、とてもとても8連勝もしているチームには見えず、強いチーム=守備が良いという従来の認識からは逸脱した不思議チームです笑

    トレイラとレノ、ソクラティスと守備強化に入れた選手たちはそれぞれ持ち味を発揮してくれてますし、昨シーズンまでアーセナルの守備をほぼ一人で?笑、支え続けたコシェルニーが万全の状態で復帰できることを期待しております。

  2. ゆゆ より:

    トレイラすげえな!
    後半に出てきてた時に、ピッチに登場するなり、攻守にリズムが産まれるのが見て取れるので、相当な事をしてくれてるのでは?と思ってましたが、数字を見るとやはりな!という印象です。

    目が覚めるような長めの縦パスとか、トレイラがやってくれるまで、アーセナルでは忘れかけてたタイプのボールでしたよ。

    アーセナルファンにとって、とても興味深く、そして勇気の出る記事でした。
    はやくも週末のフルハムが楽しみです!
    トレイラはムヒタリアンと相性良さそうと勝手に想像してるので、使って欲しいですね。

    —–
    更新ありがとうございます!
    ガナサポは念願のトレイラ先発で落ち着きました。まさに彼がいる時間は安定していますよね。ジャカも活きています。
    トレイラ、ジャカとくればムヒタリアン、エジル、オーバ、ラカゼットがハマると思います。ラムジーは2列目より後ろから上がっていくほうがいいんだよなぁ、、
    守備がハマればと期待せざるを得ないですよね。笑
    個人的にムスタフィは落第なのでコシェの復帰とホールディングの安定に期待したいです。

  3. エジルのパス より:

    更新いつもありがとうございます!

    ゲーム運びのバタバタ感はまだ変わってませんが、補強に関してはスピード感もそうですが的確な選手の獲得が今までのガナサポだったら考えられないので本当に嬉しいです!

    この的確補強プラス今までの若手覚醒路線で新生アーセナル頑張って欲しいなぁー

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