デニス・スアレスとラムジーが今季終了…アーセナル移籍が噂になった6人の精鋭をチェック!
「今シーズンはもうプレイできないとみんなに知らせたい。2月にあったヨーロッパリーグのBATEボリゾフ戦で、鼠径部を痛めて練習できなくなった。診断によって、治療に専念するべきという結論に至ったんだ」「アーセナルの力になれず、とても申し訳なく思っている。悔しいけど、体が第一だ。思い描いていたようにならなかったのに、僕を信じ続けてくれたビッククラブに感謝したい」
アーロン・ラムジーについては、公式サイトが端的に状況をレポートしています。「左のハムストリング。治療を続け、さらなる評価を行う。木曜日のバレンシア戦には出場できないだろう」。これに対して、「ザ・サン」「メトロ」「デイリー・ミラー」などの現地メディアの記事は、「彼のシーズンは終わった。バクーで開催されるヨーロッパリーグ決勝にも出場できない」と断定的です。「ザ・サン」によると、負傷は当初の見立てより悪く、完治するまで2ヵ月はかかるとのこと。FAカップで2度の決勝ゴールをゲットしたセントラルMFが、欧州のファイナルでチームを勝利に導く姿を見ることはできないようです。
長年に渡って中盤を支えてくれた主軸を失い、冬に連れてきた有望株の戦力化もままならなかったガナーズは、新たなタレントを探さなければなりません。運動量が豊富なウインガーあるいはサイドアタッカーと、ルーカス・トレイラやグエンドゥジより前で機能するセントラルMFが獲れれば納得でしょう。アウトサイドの選手では、今季プレミアリーグのアシストランキングでTOPに立つボーンマスのライアン・フレイザー、リーグアン34試合20ゴールという数字を残しているリールのニコラ・ペペ、ボカ・ジュニアーズで快足を武器に活躍しているクリスティアン・パボンなどの名前が挙がっていますが、最も現実的なのはライアン・フレイザーでしょう。
プレミアリーグ8ゴール13アシストのフレイザーは、2020年までとなっている契約の延長を拒否したと報じられており、アーセナル行きの噂について聞かれると「嘘はつきたくない。とても嬉しいね。自分がやってきたことが正しいということだから」「彼らは巨大なクラブ、圧倒的なクラブだ」と前向きな姿勢を見せています。移籍金もお手頃。今季プレミアリーグで走行距離No.1のエメリ監督のスタイルは、上下動を厭わない小柄なサイドアタッカーにとっては望むところでしょう。カラム・ウィルソンだけで7ゴールをアシストしたスコットランド代表MFが加われば、オーバメヤンのゴール数はさらに増えるのではないでしょうか。彼が決まれば、ウェルベックは中堅クラブに売りに出されるものと思われます。
左足の柔らかいタッチが魅力のニコラ・ペペは、リールのジェラール・ロペス会長が「退団は確実」といっている選手ですが、6000万ポンドを軽く超える移籍金はアーセナルが払える額ではなさそうです。23歳のクリスティアン・パボンも4300万ポンド(約62億円)のバイアウト条項が付いているといわれており、売却する選手が決まらないと動けない可能性大です。
セントラルMFに目を向けると、ルーカス・トレイラが所属していたサンプドリアで活躍するベルギー代表MFデニス・プラート、パリとの契約が残り1年となるエンクンク、2月のレアル・マドリード戦にガナーズのスカウトが来ていたと報じられたアヤックスMFファン・デ・ベークらが候補のようです。ポストラムジーというテーマなら、セリエAで29試合2ゴールのプラートよりも、エールディヴィジ32試合8ゴールのファン・デ・ベークですが、金額まで考慮に入れると1720万ポンド(約25億円)で獲れるといわれているエンクンクがリアルです。
エメリ監督がパリ時代に指導していた21歳のセントラルMFは、デニス・スアレスをレンタルした1月にも獲得を検討していた選手で、パリの契約延長交渉が不調に終われば売りに出されるのは間違いありません。お金をかけるならCBで、SBの層の薄さも気になるチームだけに、他クラブとの競合必至の選手にチャレンジするよりも、確実に獲れそうなほうを選ぶのではないでしょうか。
ヴェンゲル時代の感覚が抜けない私としては、アーセナルらしさが漂うファン・デ・ベークが最もテンションが上がるのですが…。CL出場権を獲得できるか、余剰戦力を首尾よく売却できるかどうかで、新戦力のチョイスも変わってくるのでしょう。まずは明日のバレンシア戦ですね。ラムジーを見られないのは寂しい限りですが、鋭い速攻からのゴール連発を期待しています。
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アーセナルの補強費はなぜこんなに限られているのだろう?
冬の移籍シーズンで出てたサラリーの合計額上限のせい?
それでも補強費に制限がかけられているのは謎ですが…
1億ポンド有ると言われれば相手も足下見てくるでしょうし…ある種の節約術だと思ってます。
大物1本釣りよりは、レギュラー陣と同レベルの選手がもう1チーム分欲しいですね。来年CL出るならなおのこと。
それくらい今のプレミアはタフなコンペティションだと思ってます。
プレミアのクラブの決算を見ると、選手の売却益がないのに100m近い支出ができる方がおかしい話
プレミアリーグのクラブは稼いでいるとは150億も移籍金に使えるのはオーナーのマネーなしにはありえない
オーナーのマネーがなく、CLのない独立採算制のアーセナルの出せる予算45m(65億円)は極めて現実的な数字かなあと
選手は資産なので、投資という観点はわかりますけど
例年の補強費を見るに今回の費用が現実的なのは同意です。
ただ、スポンサー変更による大きな収入がある、かつ監督要望の選手獲得を推進したい中で、通常通りの補強しかできないという報道が先んじて出てしまうのは…
一ファンとしては、隠しているだけと思って動向を見守ろうかなと思います。