偏愛的プレミアリーグ見聞録

ジョゼ・モウリーニョとルイス・エンリケの職場が決定…ウナイ・エメリがNGなら、後任は誰？

昨季プレミアリーグで4位だったトッテナムが、ポチェッティーノ解任＆モウリーニョ招聘という鮮やかな変わり身を見せました。2018‐19シーズンの終盤戦から不振が続いていたスパーズの監督交代劇は、同じ境遇にあるマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルにとって、対岸の火事ではありません。TOP4に8ポイント差とCL出場権が遠のきつつあるガナーズは、プレミアリーグ12戦4勝5分3敗で、得失点差は屈辱的なマイナス1。マンチェスター・ユナイテッドはスパーズと2ポイントしか離れていない7位で、4勝4分4敗は欧州で戦うクラブの数字ではありません。

ポグバ、ルーク・ショー、マティッチらが次々と復帰予定のマン・ユナイテッドよりも、ベストメンバーがわからなくなっているガナーズのほうが苦しいのではないでしょうか。オールド・トラフォードには、クラブのレジェンドに長期的な強化をまかせたという「耐える理由」がありますが、ノースロンドンのウナイ・エメリはTOP4への返り咲きがミッション。早期に改善策を講じられない監督ならば、チームの指揮を託し続ける理由は、違約金の回避ぐらいしか見当たりません。

「苦境に陥ったスペイン人指揮官に与えられた猶予は1ヵ月」と報じたのは「ミラー」です。23日から再開されるプレミアリーグの対戦相手を見ると、サウサンプトン、ノリッジ、ブライトン、ウェストハム、マンチェスター・シティ。降格ゾーンにいるクラブと戦う最初の2戦を落とせば、即座に継続のチャンスは潰えるのかもしれません。

アーセナルがエメリとともに歩むのを断念した瞬間に、次の課題と向き合うことになります。後任は、誰？本命と報じられていたルイス・エンリケはスペイン代表に復帰し、ジョゼ・モウリーニョはライバルと契約を交わしました。マウリシオ・ポチェッティーノがスパーズを離れて1ヵ月も経たないうちにガナーズに来るという戦慄のストーリーは、現実的ではないでしょう。

マンチェスター・シティからガナーズ復帰を容認されていると伝えられたミケル・アルテタか、パトリック・ヴィエラか。内部昇格やクラブOBの就任では、チャンピオンズリーグに出場したいオーバメヤンやラカゼットに野心のなさを咎められ、新契約締結が遠のくでしょう。マッシミリアーノ・アッレグリ？プレミアリーグで指揮を執りたがっているといわれているイタリア人監督には、バイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・ユナイテッドという噂もあります。ユーヴェで5連覇を達成した名将にとっては、資金力のあるクラブのほうが魅力的に映るのではないでしょうか。

「ウナイはこの仕事にふさわしい人物だと信じている」。ヘッド・オブ・フットボールのラウル・サンレヒとマネージング・ディレクターのヴィナイ・ヴェンカテシャムは、現在の指揮官をサポートすると約束しておりますが、2人のストライカーとジャカ、ルーカス・トレイラが一斉にNGを突き付ければ、世界は一変するはずです。「盤石に見えたポチェッティーノでさえ解任された」という事実は、エメリ継続の是非を問う機運をさらに高めるのではないかと思われます。

23日に行われるプレミアリーグ13節は、19位のセインツとのホームゲームですが、直近のマン・シティ戦とエヴァートン戦で残り20分まで1‐1で粘っていたチームを侮ってはいけません。エメリ監督は、サポーターの納得と選手たちの自信を同時に取り戻す快勝を成すことができるでしょうか。選手たちの信頼残高は既に底をついていると見る向きもあるようですが…。キックオフまで42時間。まずは、エメリ監督がチョイスする布陣に注目したいと思います。

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“ジョゼ・モウリーニョとルイス・エンリケの職場が決定…ウナイ・エメリがNGなら、後任は誰？” への5件のフィードバック

1. イング より:

   2019年11月22日 10:08 AM

   今季はもうエメリに頑張って貰うしかないんじゃないですかね
   アーセナルが新しい監督に相応のサポートを約束出来る状態とは思えません、そんなクラブに来たい監督はいないでしょうし

   —–
   ガナーズ最大のライバルであるスパーズは劇薬モウリーニョを呼ぶというギャンブルをしてまでタイトルを取ろうという野心を示した。
   対してガナーズのフロントは何年もCLに出れていないにも関わらず、結果も出ていないエメリを無駄に引っ張るだけ。
   スパーズのギャンブルがうまくはまるかは未知数ですが、フロントの姿勢でガナーズは圧倒的に負けています。
   このままのフロントの姿勢ではガナーズが中堅から抜け出せなくなる日は近いような気がします。

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2. ぐなです より:

   2019年11月22日 10:11 AM

   今から考えると、ヴェンゲル時代には少なからず「うちのボスの為にタイトルをとりたい」という想いがあったように思います。
   もちろん全員ではないし、ハッキリとヴェンゲルが嫌いなんだろうなという選手もいましたが、やはり「アーセナルでタイトルを」と「ヴェンゲルにタイトルを」がイコールで結ばれていました。

   今のアーセナルには、残念ながらそのような意気込みは無さそうに思います。
   別に「ボスの為にタイトルを」というセンチメンタルな気持ちが絶対に必要だなんて思ってはいません。
   でも監督と選手が今のような状態のアーセナルを見るのはツライなぁと思ってしまいます。

   モウリーニョに対するズラタン、ヴェンゲルに対するアルテタやコシェルニーなど、エメリにも選手とコーチを通訳してくれる存在がいたらいいのですが。。。

   なにせキャプテン・ジャカと決裂しているようではそれも厳しいか。。。

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3. アイク より:

   2019年11月22日 12:23 PM

   更新ありがとうございます。今日もなるほどと唸らされました。
   信頼残高というのは良い表現ですね。ポチェ監督解任はさすがにと思ってますが、このドラスティックな変化、監督も選手も馴れ合いとは対照的な、サバイバルをかけた内部競争が健全に働くからこそ、面白いPLがあるのだなと思いました。

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4. グナザウ より:

   2019年11月22日 9:57 PM

   オーバが契約更新しぶり、トレイラが移籍志願というかなしくなる噂にさらに追い討ちをかけるように、ジャカがIB明けに復帰かという耳を塞ぎたくなるような状況にもう次の試合のスタメンが怖くて見れないレベルです。サポーターとはエメリやフロントに見えてる世界が全く違うのか。。。サポーターからの信頼など他に落ちたと同然の迷監督の妙采配をいつまで見せられるのか憂鬱な週末。。。

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5. 海苔助 より:

   2019年11月22日 10:45 PM

   クラブ価値を損なわず、長期構想から外れてるラカオバメエジルあたりのビッグネームを根こそぎ換金出来れば最高ですね
   最初から今季来季でプレミアとる予定は無いと思うのでモウリーニョはいらないと思います
   ノイズに惑わされず粛々と、新しいサイクルを作ろうとしているフロント陣は良い仕事してるなぁと思う次第です
   ロブ、サリバ、ティアニー、トレイラ、ゲンドゥージ、ウィロック、セバージョス、ペペ、サカ、マルティネリ…強力なチームが出来ると思いますよ

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