2020.10.22 チャンピオンズリーグ2020-21チャンピオンズリーグ
幸運なゴールを守り切ったリヴァプール。ファン・ダイク不在の初戦をクリーンシートで勝利!
昨季プレミアリーグチャンピオンであり、世界王者のリヴァプールにヴィルジル・ファン・ダイクの姿はありません。チャンピオンズリーグ2020-21シーズングループステージ第1節、敵地アムステルダム・アレナで戦うアヤックスとのゲーム。ユルゲン・クロップ監督は、ジョー・ゴメスの相棒としてファビーニョを指名しています。まずはスタメンをチェックしておきましょう。GKアドリアン、DFアレクサンダー=アーノルド、ジョー・ゴメス、ファビーニョ、ロバートソン、MFミルナー、ワイナルドゥム、カーティス・ジョーンズ、FWサラー、フィルミーノ、マネ。キックオフから、両者ともスピーディーな攻撃を展開しており、ゴール前での攻防が多い一戦となりそうです。
8分にクドゥスが足を痛めてしまい、エリック・デン・ハフ監督はプロメスを起用。レッズの中盤はパスがすれるシーンが目立ち、サラーはたびたび下がってもらいにいっています。アヤックスが敵陣でパスをカットしたのは11分。左にいたプロメスが縦へのフィードでボックスに侵入すると、中央に入れたラストパスは精度を欠き、ネメスのボールをファビーニョが奪取してカウンターに移行します。ドリブルで上がったマネのシュートはブロックされ、昨季プレミアリーグ王者は最初のチャンスを活かせませんでした。
16分、アヤックスのCKの流れからクロスが左に上がり、リサンドロ・マルティネスがヘッドで合わせるもアドリアンがキャッチ。19分の波状攻撃で左SBのタグリアフィコがこぼれ球に先着し、アドリアンと1対1になりますが、ベテランGKがコースを切って打たせず、可能性が低いクロスで終わりにさせました。2分後、左サイドのプロメスがドリブルで仕掛け、中央でもらったタディッチがグラフェンベルフに落とすと、右足のダイレクトショットは惜しくもポストの左にアウト。アヤックスの速攻をレッズが凌ぐ展開が続いています。
30分になる前に、ヘンダーソンがウォームアップを開始。クロップ監督の懸念は、微妙なパスミスが多いカーティス・ジョーンズでしょうか。32分にアーノルドのロングフィードが最前線のサラーに通り、タメを創った11番がヒールで送った絶妙なパスは、察知したダレイ・ブリントがフィルミーノの前でカット。32分にボックス右で待っていたネレスにボールが入り、左足のシュートをプロミスがプッシュしたシーンは、アドリアンが足でブロックして事なきを得ました。
スコアが動いたのは35分。左サイドから仕掛けたマネがグラウンダーを入れると、サラーの前で処理しようとしたタグリアフィコがタッチミスし、自らのゴールに流し込んでしまいました。40分にロバートソンがドリブルで仕掛けたカウンターは、右でラストパスを受けたサラーの一撃をマズラウィが足に当ててクリア。44分にネレスの素晴らしいロングパスが前線のタディッチに通りますが、アドリアンの頭上を越えたループシュートは、必死に戻ったファビーニョがゴールライン上で掻き出しました。
アヤックスのほうがチャンスが多かった前半は0-1。クロップ監督は、ハーフタイムでカーティス・ジョーンズを諦め、ヘンダーソンで攻守のバランスを取ろうとしています。キックオフから、アヤックスがラッシュ。エヴァートンでうまくいかなかったクラーセンの強烈なミドルは、アドリアンのグローブの先を抜けて右のポストにヒットしました。プレミアリーグよりもラインを下げ、裏を狙うフィードを警戒するレッズ。中盤と3トップの距離が遠く、楔が入ってもスピードを上げることができません。
56分のCKはファビーニョが打つ寸前にオナナがパンチ。直後、右から上がったマズラヴィのグラウンダーを叩いたプロメスのボレーは、アドリアンが冷静にセーブしました。60分にフィルミーノ、マネ、サラーが一気に下がり、南野拓実、ジョッタ、シャキリの3トップにシフト。クロップ監督は、週末のプレミアリーグを視野に入れて予定していたのでしょう。70分、左に回ったシャキリがニアの南野に預けると、右足で巻いたミドルはオナナがセーブ。1分後、スフールスのロングシュートは、大きく右に切れていきました。
78分に左に流れた南野のグラウンダーは、ゴールの真ん前に走り込んだジョッタが触れば決まりでしたが、スライディングはわずかに届かず。85分にジョッタがドリブルで上がったカウンターは、南野のパスを右サイドで受けたヘンダーソンのクロスがDFにヒットし、ボールはファーに流れます。回り込んでいたジョッタがフリーで放ったシュートは、コースに入ったマズラウィがブロックしました。
90分にもレッズがカウンターを仕掛け、左サイドのジョッタのパスでセンターから上がったワイナルドゥムがオナナと1対1。シュートがGKの足に当たり、こぼれ球を拾った南野がシャキリとのワンツーでボックス右を突破しますが、右足のシュートは角度が厳しくオナナにぶつけるしかありません。95分のプロメスのクロスが、アヤックスの最後のチャンス。こぼれ球の前にいたエケレカンプのボレーは浮いてしまい、リードを守ったレッズが3ポイントをゲットしました。
ファン・ダイクを欠いた最初のゲームは、これからの守り方を確認しようとしているかのような慎重な対応が目を引きました。直近のプレミアリーグよりも明らかにラインは低く、奪われた直後のプレスや囲い込みを捨て、リトリートするシーンも少なくありませんでした。タディッチやプロメスに背後を突かれるピンチがありましたが、アドリアンの奮闘でクリーンシートを達成でき、次につながる自信を得られたのではないでしょうか。終盤のアタックでゴールを決められていればなおよしでしたが、負傷者続出のなかできっちり勝てた試合には「これ以上」を求めず、静かに拍手を送りたいと思います。
次節のプレミアリーグは得点力不足にあえぐシェフィールド・ユナイテッド。CLのミッティラン戦をはさみ、ウェストハム戦まで耐えれば、ゴールマウスにアリソン・ベッカーが戻ってくるでしょう。ファビーニョとチアゴ・アルカンタラに最終ラインをカバーしてもらいつつ、先にゴールを決めて優位に立てる試合を増やしていくしかありません。苦しい状況のなかで、リヴァプールの勝負強さと選手層が厚くなった前線の心強さを再確認したゲームでした。
8分にクドゥスが足を痛めてしまい、エリック・デン・ハフ監督はプロメスを起用。レッズの中盤はパスがすれるシーンが目立ち、サラーはたびたび下がってもらいにいっています。アヤックスが敵陣でパスをカットしたのは11分。左にいたプロメスが縦へのフィードでボックスに侵入すると、中央に入れたラストパスは精度を欠き、ネメスのボールをファビーニョが奪取してカウンターに移行します。ドリブルで上がったマネのシュートはブロックされ、昨季プレミアリーグ王者は最初のチャンスを活かせませんでした。
16分、アヤックスのCKの流れからクロスが左に上がり、リサンドロ・マルティネスがヘッドで合わせるもアドリアンがキャッチ。19分の波状攻撃で左SBのタグリアフィコがこぼれ球に先着し、アドリアンと1対1になりますが、ベテランGKがコースを切って打たせず、可能性が低いクロスで終わりにさせました。2分後、左サイドのプロメスがドリブルで仕掛け、中央でもらったタディッチがグラフェンベルフに落とすと、右足のダイレクトショットは惜しくもポストの左にアウト。アヤックスの速攻をレッズが凌ぐ展開が続いています。
30分になる前に、ヘンダーソンがウォームアップを開始。クロップ監督の懸念は、微妙なパスミスが多いカーティス・ジョーンズでしょうか。32分にアーノルドのロングフィードが最前線のサラーに通り、タメを創った11番がヒールで送った絶妙なパスは、察知したダレイ・ブリントがフィルミーノの前でカット。32分にボックス右で待っていたネレスにボールが入り、左足のシュートをプロミスがプッシュしたシーンは、アドリアンが足でブロックして事なきを得ました。
スコアが動いたのは35分。左サイドから仕掛けたマネがグラウンダーを入れると、サラーの前で処理しようとしたタグリアフィコがタッチミスし、自らのゴールに流し込んでしまいました。40分にロバートソンがドリブルで仕掛けたカウンターは、右でラストパスを受けたサラーの一撃をマズラウィが足に当ててクリア。44分にネレスの素晴らしいロングパスが前線のタディッチに通りますが、アドリアンの頭上を越えたループシュートは、必死に戻ったファビーニョがゴールライン上で掻き出しました。
アヤックスのほうがチャンスが多かった前半は0-1。クロップ監督は、ハーフタイムでカーティス・ジョーンズを諦め、ヘンダーソンで攻守のバランスを取ろうとしています。キックオフから、アヤックスがラッシュ。エヴァートンでうまくいかなかったクラーセンの強烈なミドルは、アドリアンのグローブの先を抜けて右のポストにヒットしました。プレミアリーグよりもラインを下げ、裏を狙うフィードを警戒するレッズ。中盤と3トップの距離が遠く、楔が入ってもスピードを上げることができません。
56分のCKはファビーニョが打つ寸前にオナナがパンチ。直後、右から上がったマズラヴィのグラウンダーを叩いたプロメスのボレーは、アドリアンが冷静にセーブしました。60分にフィルミーノ、マネ、サラーが一気に下がり、南野拓実、ジョッタ、シャキリの3トップにシフト。クロップ監督は、週末のプレミアリーグを視野に入れて予定していたのでしょう。70分、左に回ったシャキリがニアの南野に預けると、右足で巻いたミドルはオナナがセーブ。1分後、スフールスのロングシュートは、大きく右に切れていきました。
78分に左に流れた南野のグラウンダーは、ゴールの真ん前に走り込んだジョッタが触れば決まりでしたが、スライディングはわずかに届かず。85分にジョッタがドリブルで上がったカウンターは、南野のパスを右サイドで受けたヘンダーソンのクロスがDFにヒットし、ボールはファーに流れます。回り込んでいたジョッタがフリーで放ったシュートは、コースに入ったマズラウィがブロックしました。
90分にもレッズがカウンターを仕掛け、左サイドのジョッタのパスでセンターから上がったワイナルドゥムがオナナと1対1。シュートがGKの足に当たり、こぼれ球を拾った南野がシャキリとのワンツーでボックス右を突破しますが、右足のシュートは角度が厳しくオナナにぶつけるしかありません。95分のプロメスのクロスが、アヤックスの最後のチャンス。こぼれ球の前にいたエケレカンプのボレーは浮いてしまい、リードを守ったレッズが3ポイントをゲットしました。
ファン・ダイクを欠いた最初のゲームは、これからの守り方を確認しようとしているかのような慎重な対応が目を引きました。直近のプレミアリーグよりも明らかにラインは低く、奪われた直後のプレスや囲い込みを捨て、リトリートするシーンも少なくありませんでした。タディッチやプロメスに背後を突かれるピンチがありましたが、アドリアンの奮闘でクリーンシートを達成でき、次につながる自信を得られたのではないでしょうか。終盤のアタックでゴールを決められていればなおよしでしたが、負傷者続出のなかできっちり勝てた試合には「これ以上」を求めず、静かに拍手を送りたいと思います。
次節のプレミアリーグは得点力不足にあえぐシェフィールド・ユナイテッド。CLのミッティラン戦をはさみ、ウェストハム戦まで耐えれば、ゴールマウスにアリソン・ベッカーが戻ってくるでしょう。ファビーニョとチアゴ・アルカンタラに最終ラインをカバーしてもらいつつ、先にゴールを決めて優位に立てる試合を増やしていくしかありません。苦しい状況のなかで、リヴァプールの勝負強さと選手層が厚くなった前線の心強さを再確認したゲームでした。
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更新ご苦労様です。
まずは勝ち点3獲得できてよかったです。ジョタと南野の相性は良いと思いました。得点はありませんでしたが、今後も楽しみですね。