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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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3バックは大混乱!ライプツィヒに3発喰らったマンチェスター・ユナイテッドはCL敗退決定!

開始2分、ザビッツァーのクロスがワン=ビサカの裏に流れ、走り込んだアンヘリーノのボレーにデ・ヘアは反応できず。7分にもアンヘリーノにボックス左を突破され、きわどいシュートをクロスに打たれてしまいます。9分のカウンターは、右からスプリントしたグリーンウッドが切り返しから放ったシュートをGKグラーチがキャッチ。13分には、またもボックス左のアンヘリーノにボールがまわり、簡単に上げられたクロスがファーに届きます。ノーマークだったハイダラのボレーがゴール左に突き刺さり、2-0。リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショーの3バックを選択したスールシャール監督は、15分も経たないうちにゲームプランを破壊されてしまいました

チャンピオンズリーグ2020-21シーズン、死の組といわれたグループH。パリとのアウェイゲームを1-2で競り勝ち、ライプツィヒに5-0で圧勝したときは、マンチェスター・ユナイテッドの勝ち抜けは当確と思われていました。つまずきは3節、アウトサイダーと目されたイスタンブール・バシャクシェヒルにまさかの2-1敗戦。ホームでは4-1で完勝したものの、パリを迎えたオールド・トラフォードのゲームを1-3で落とし、3チームが3勝2敗で並ぶ混戦となってしまいました。

5節に開催された2試合の追加タイムの攻防は、マンチェスター・ユナイテッドを窮地に追い込みました。イスタンブールのアウェイゲームは3-3ドローかと思われたライプツィヒは、92分にソーロートが左足ミドルを決めて貴重な3ポイントをゲット。1-2ならパリとのトータルスコアをイーブンで終えられたマンチェスター・ユナイテッドは、ドローに持ち込もうとして手薄な左サイドを突かれ、ネイマールに余計な1点を決められてしまいました。90分にワン=ビサカをイガロというスクランブルは、今季のプレミアリーグでもやったことがない強引な策で、指揮官が勝ち抜けの条件を考えていなかったのは明らかでした。

2試合トータルで3-4としてしまったため、最終節をパリが落としても、プレミアリーグのクラブは負けたらアウトです。2-0としたライプツィヒは攻撃の手を緩めず。17分にも右からのロングフィードがアンヘリーノに通り、ダイレクトの折り返しでフォルスベリがノーマークです。3点めかと思いきや、右足のコントロールショットがミスキックで命拾い。23分のブルーノ・フェルナンデスのFKは壁に当たり、こぼれ球を中央に入れるも、マグワイアの前でクリアされてしまいました。試合に入れていなかったワン=ビサカは、29分にヒールキックのミスを突かれてショートカウンターのきっかけとなり、ゴール前でザビッツァーに先着したルーク・ショーのクリアに助けられました。

この直後のCKで、クリアしたボールを再度ゴール前に上げられ、コナテのヘッドが右のポストにヒット。ファーに転がったボールをオルバンに押し込まれますが、VARによってオフサイドとなりました。前半は2-0。パリVSイスタンブール・バシャクシェヒルは、第4レフェリーがアシスタントコーチに対して人種差別的な発言をしたとアウェイチームが抗議し、試合中断となっているようです。後半に入り、反撃に出たマンチェスター・ユナイテッド。ブルーノ・フェルナンデスにいつものプレイが戻り、66分にきわどいミドルを放つと、CKの2次攻撃で得たFKはクロスバーに阻まれました。

69分、アンヘリーノのクロスがヌクンクに当たってゴール前に流れると、マグワイアはGKに取らせようとしたのか、クリアしようとした足を引っ込めてしまいます。走り込んだクライファートがデ・ヘアの前でプッシュし、3-0。残り20分は、グループステージ敗退を見届ける時間と腹を決めていたのですが、80分に風向きが変わりました。左からボックスに侵入したグリーンウッドが、コナテに肩をぶつけられて転倒し、PK。ブルーノ・フェルナンデスが左隅に決めて2点差とすると、82分のCKで途中出場のポグバが競り勝ち、コナテにヒットしたボールがGKグラーチの逆を突く格好となって右隅に吸い込まれました。

もうひとつ決めればノックアウトラウンドにいけたマンチェスター・ユナイテッドは、決定機を創れないまま、90分を終えてしまいました。追加タイム3分、クロスをクリアしようとしたムキエレが自らのゴールに蹴ってしまったのが唯一のクライマックス。GKグラーチがかろうじてセーブし、間もなくタイムアップとなりました。どうしたワン=ビサカ、マグワイア。前半の守備の大混乱が命取りとなった一戦。マルシアルとカバーニがいなかったため、3-4-1-2を選んだのだと思われますが、布陣の変更は完全に裏目となりました。

パリVSイスタンブール・バシャクシェヒルは中止となりましたが、再試合がどうなろうともマンチェスター・ユナイテッドの敗退という結果は変わりません。「BBC」によると、プレミアリーグのマネージャーで、CLの最初の10試合で6敗を喫したのはスールシャールが初めてとのこと。連勝の後の1勝3敗は、指揮官の経験不足、戦略ミスゆえの転落だったのではないかと思います。敗退が決まったとき、脳裏に浮かんだのは、スパーズのCLファイナル進出が決まった瞬間、号泣したあの監督の顔でした。


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“3バックは大混乱!ライプツィヒに3発喰らったマンチェスター・ユナイテッドはCL敗退決定!” への2件のフィードバック

  1. ぎぐ爺 より:

    ポチェには、マドリーがCL敗退した後に
    週末シティに叩きのめされてから、押っ取り刀でオファーするけど
    「あんた方がモタモタしてるから、マドリーのオファーを受けちゃいました」
    とか、言われそう。

  2. 清水 瑛太 より:

    まさかの敗退ですね。。イスタンブール戦が痛かった、、

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