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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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デブライネ&ギュンドアンが早々に決めて勝負あり!悠々と逃げ切ったマンチェスター・シティがCLベスト8進出!

プレミアリーグ28節のフラム戦は、予想外の3バックで0-3快勝。デブライネ、フォーデン、ギュンドアン、マフレズはこの試合をスキップしており、満を持してプスカシュ・アレーナに乗り込んでいるはずです。チャンピオンズリーグラウンド16、マンチェスター・シティVSボルシアMG。ペップが選んだ布陣は、これまでのベースだった4-3-3です。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ルベン・ディアス、ジョアン・カンセロ、MFロドリ、ギュンドアン、ベルナルド・シウヴァ、FWマフレズ、デブライネ、フォーデン。初戦を0‐2で落としているドイツのクラブは、キックオフから積極的にプレスを仕掛けています。

プレミアリーグで首位を走るホームチームが、最初につかんだ決定機は7分。中に絞ったジョアン・カンセロがラインの裏に浮き球を入れると、ゴール前に躍り出たフォーデンの左足ボレーはGKゾマーが右に弾きました。9分、最前線のエンボロが迷わず打ったミドルは、エデルソンが右に飛んでセーブ。中盤を支配しているマン・シティは、ミドルシュートとカウンターには要注意です。12分、ギュンドアンのサイドチェンジを受けたマフレズが、ロドリとのパス交換を経て脇にいたデブライネに流すと、左足の強烈なシュートが左隅に突き刺さりました。

3点が必要になったボルシアMG。公式戦6連敗中のチームは、17分に致命的な追加点を決められてしまいました。中央をドリブルで切り裂いたのはフォーデン、左から右にまわってラインの裏に走ったのはギュンドアン。スルーパスをもらった8番が冷静に左のサイドネットに流し込み、今季のゴール数を15に伸ばしました。26分、右サイドのマフレズがニアに浮かしたボールに反応したのは、つい数秒前まで左SBの背後を埋めていたギュンドアンです。ゾマーと1対1のチャンスに8番はうまくコントロールできず、この試合の勝利を決定的にする3点めはお預けとなりました。

32分、アウェイチームが久々の速攻。ホフマン、シュティンドル、テュラムと左につながり、10番が右足で打ったミドルは、エデルソンが左に反応してキャッチしました。35分にデブライネが放ったブレ球FKは、ゾマーが無理せず上に弾いてCK。両者の放った7本がすべてオンターゲットという珍しいスタッツは、41分にテュラムの縦パスを受けたエンボロが左足シュートを右に外して終わりました。前半は2-0。残り45分の興味は、「プレミアリーグNo.1クラブが何点ゲットするか」に絞られた感があります。

48分、ギュンドアンのスルーパスで抜け出したマフレズのフィニッシュは、左にアウト。競り合いのこぼれ球がベンセバイニの目の前に落ちた56分のCKは絶好のチャンスでしたが、腰がまわらなかったSBは左に外してしまいました。63分、ロドリとジョアン・カンセロが下がり、フェルナンジーニョとジンチェンコ。65分、3人をかわして右から上がったフェルナンジーニョが、中央に入ったマフレズにフィニッシュを託すと、左足のシュートはゾマーが必死のセービングで左に弾き出しました。

70分にスターリングとラポルテがピッチに入り、ルベン・ディアスとギュンドアンがアウト。3失点まではOKのペップは、エヴァートンと戦う週末のFAカップに向けて準備を始めています。最後の1枚は、フラム戦で今季プレミアリーグ初ゴールを決めたばかりのアグエロでしょう。74分にエースに後を譲ったのは、ベルナルド・シウヴァです。76分に途中出場のヴォルフが放ったミドルは、後半初めてのシュート。クロスバーを越えてしまい、2点のビハインドは変わりません。

84分、ボルシアMGの最大の決定機は、後半から登場したコンビのカウンターでした。プレアが縦に通したスルーパスで、ボックス左に流れたイブラヒマ・トラオレがフリーになりますが、左足のシュートは明らかにミスタッチで、力なく右に切れていきました。89分にデブライネのパスを右で受けたマフレズは、足元にくれというアグエロの要求に応えず、左足のミドルはファーポストの外。スターリングとアグエロは結果を出せなかったものの、余裕をもって戦えた2-0完勝に不満はないでしょう。

ルベン・ディアスの加入とジョン・ストーンズの覚醒で最終ラインは強固になり、ダヴィド・シルヴァが担っていた役割はプレミアリーグ12ゴール2アシストのギュンドアンが引き継ぎました。インサイドでもウイングでも機能するフォーデンのブレイクによって、レロイ・サネの移籍は忘れられ、アグエロの不在はスターリング、マフレズ、ガブリエウ・ジェズスが当番制で埋めてしまった感があります。

マン・シティは、4冠制覇を実現できるでしょうか。「もちろん、可能だ」と胸を張ったジンチェンコを「前例がない。ありえない」と否定したペップは、チームの雰囲気を引き締めようとしているだけでしょう。すべての試合を勝ってシーズンを終わらせようとしている指揮官の用兵と戦いぶりを、最後までチェックし続けたいと思います。


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“デブライネ&ギュンドアンが早々に決めて勝負あり!悠々と逃げ切ったマンチェスター・シティがCLベスト8進出!” への1件のコメント

  1. ペップの街。 より:

    更新有難うございます。多分今日の布陣が現時点ではベストでしょうね。加えて、ゼロトップにより前線の流動性が高まり、仮にジェズスが入っても左右前後に目まぐるしくポジションを入れ替える戦術は普遍。ディアスを軸にしたCBもストーンズ、ラポルテ、アケが交代で勤めることで疲労の蓄積を防ぐ。長丁場、過密スケジュールを怪我人を最小限に抑えることで乗り切り,しかも戦力ダウンとならない質の高さ、見事な運営です。

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