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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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91分、またもロナウド!サパタに翻弄されたマン・ユナイテッド、値千金のドロー決着!

プレミアリーグ10節のトッテナム戦で0-3快勝のマンチェスター・ユナイテッドは、アタランタとのアウェイゲームも3バックで戦うようです。GKデ・ヘア、DFバイリー、ヴァラン、マグワイア、アウトサイドにワン・ビサカ&ルーク・ショー。中盤はマクトミネイ、ポグバ、ブルーノ・フェルナンデス、前線にラシュフォードとクリスティアーノ・ロナウドという布陣です。

この形を継続となるとCBが足りず、ジェイドン・サンチョが起用しづらくなりますが、スールシャール監督はどこかで4-2-3-1に戻すのでしょうか。今日の試合で首尾よく勝てれば、マンチェスターダービーも続行でしょう。開始20秒、ロナウドのミドルはGKムッソがキャッチ。ハテブール、トロイ、ゴセンスが負傷しているアタランタは、前節に引き続きデローンが最終ラインに入っています。

ルーク・ショーのインターセプトから始まった5分の速攻は、ボックス左から仕掛けたラシュフォードのシュートがブロックされ、リバウンドを制したマクトミネイの一撃はデミラルに当たってコースが変わりました。逆を取られたムッソは見守るのみ、しかしゴールに向かって転がったボールは左のポストにヒット。プレミアリーグのクラブは、最初のチャンスを活かせませんでした。

12分、先制はアタランタ。左サイドをサパタが突破し、グラウンダーを受けたイリチッチが左足で叩くと、守備範囲のボールに反応したデ・ヘアは脇を抜かれてしまいました。17分、右に流れたロナウドがロングクロスを入れると、ルーク・ショーの左足ボレーは大きくバウンドしてクロスバー越え。20分にボックス右を突破したポグバがニアに浮かすと、ロナウドのヘッドは左に逸れていきました。

31分、自陣でポグバが持ちすぎ、カットされたボールがゴール前のサパタに届きますが、左足のボレーはバイリーがコースに飛び込んでクリア。35分の4対4のカウンターも、サパタのミドルをバイリーが体に当てました。スパーズ戦で復帰したばかりのヴァランが座り込んだのは、36分。スールシャール監督はグリーンウッドを投入し、4-2-3-1に戻しました。

45分、中央でキープしたロナウドが右のグリーンウッドに預けると、ラインの裏に走ったブルーノ・フェルナンデスに斜めのボールが入りました。18番がヒールで転がしたボールに走り込んだのはロナウドです。左隅に決まったシュートは、今季CLで4戦連続の4ゴールめ。ブルーノのほうは、4戦連続で5アシストです。前半は1-1。縦パスが入らず、苦戦していたマンチェスター・ユナイテッドは、いい時間にスコアをイーブンに戻しました。

後半の開始直後は、マンチェスター・ユナイテッドが攻勢。ロナウドのラストパスをボックス右でもらったブルーノは、右足のシュートをブロックされました。アタランタの反撃は、徹底的に左サイド。きわどいクロスを入れられているアウェイチームは、中央に人数を揃えて耐えています。

55分に左のパロミノがラインの裏に浮かし、抜け出したサパタがゴールに迫ると、マグワイアのスライディングは空振り。デ・ヘアの前に躍り出たストライカーが左足で決めた後、オフサイドをチェックする長いVARは、アタランタの勝ち越しを認めました。68分、ポグバとラシュフォードが下がり、カバーニとマティッチ。70分の波状攻撃は、マティッチのミドルがジムシティに阻まれてCKです。

マンチェスター・ユナイテッドのアタックは、左右に振るボールが多く、カバーニやロナウドを勝負させるパスが入りません。85分のサパタの強烈なミドルは、デ・ヘアがセーブ。87分にマクトミネイとブルーノが下がり、ジェイドン・サンチョとファン・デ・ベークが入りましたが、ここから何回シュートチャンスを創れるでしょうか。

91分の左からの攻撃は、何でもないシーンに見えました。ロナウドが強引なカットイン。奪われたボールにグリーンウッドが絡み、7番の前に浮かすと、このコースしかないと叫びたくなる左隅にボレーが突き刺さりました。2-2、同点!CLで2試合連続の決勝ゴールを叩き込んだエースが、土壇場で決めてドローに持ち込みました。

サパタに翻弄され続け、苦しかった95分。勝ち越しゴールのシーンで裏を取られてしまったバイリーは、身体能力を活かした素晴らしいクリアで何度もチームを救っており、今後に期待できるパフォーマンスでした。5人を継ぎ込んだものの、どこをどう攻めるのかわからなかったマン・ユナイテッドが出した答えは、やっぱり個人力。2発ゲットのエースに加えて、ゴールのきっかけとなるパスを2本繰り出したグリーンウッドにも拍手を送りたいと思います。

次節のビジャレアル戦に勝てば、ノックアウトラウンド進出決定。ドローで終えることができれば、最終節のヤングボーイズ戦の3ポイントで勝ち抜けとなります。CR7が決めたプレミアリーグとCLは5勝1分1敗、決めなければ1分3敗のチームは、欧州最高峰の大会に残ることができるでしょうか。直近6試合で12失点の守備も、前線のひらめきに依存した攻撃も要改善ですが…。


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