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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ハマーズ勝ち抜け決定!レスターは停滞、スパーズは2位浮上…EL&ECL速報!

ハマーズ、勝ち抜け決定!直近のプレミアリーグ、ヨーロッパリーグ、カラバオカップで5連勝と絶好調のチームは、EL4節でゲンクに2-2で引き分け、グループHの2位以内が確定しました。開始4分に伊東純也に長いスルーパスを通され、ディオプの裏を取ったペイントシルに先制されたアウェイチームは、59分にベンラーマが決めて同点。ランシーニのスルーパスでボックス右を突破したツォウファルのグラウンダーは、触ればOKの優しいボールでした。

互角の展開が続いていたゲームを動かしたのは、またもベンラーマ。82分に左サイドでボールをキープし、瞬発力でマーカーのサディックを抜き去ると、角度がないところからの難しいシュートをGKの股間に当てて強引にねじ込みました。1-2となった瞬間、今季公式戦で11勝2分2敗のプレミアリーグ4位が勝ったと思ったファンが多かったのではないでしょうか。

痛恨の失点は87分。伊東純也とのワンツーで右からゴールライン際に抜けたプレシアードがクロスを上げると、ニアをカバーしていたソーチェクが頭に当てたボールが枠に飛んでしまいました。アレオラは触れず、2-2。最後まで勝利にこだわったウェストハムは、追加タイムのチャンスを活かせず、イーブンのままでタイムアップを迎えました。

3連勝の後のドローで勝ち点を10に伸ばしたウェストハムは、この後の試合でディナモ・ザグレブがラピッド・ウィーンに勝ったため、ノックアウトラウンド進出が決まりました。次のウイーン遠征で勝てば、グループ首位で次のラウンドに進むことになります。

ハマーズとは対照的に、ブランダン・ロジャース率いるレスターは苦戦が続いています。プレミアリーグは4勝2分4敗で9位、ヨーロッパリーグは1勝1分1敗でグループ3位。スパルタク・モスクワとのホームゲームも、51分にイグナトフのクロスをヴィクター・モーゼスに頭で押し込まれ、ビハインドを背負ってしまいました。

58分のCKをアマーティーがヘッドでプッシュして1-1。ヴァーディー、ルックマン・エンディディを投入して勝利をめざした指揮官は、勝ち越しゴールを奪えずに終わりました。レギア・ワルシャワとのホームゲームで勝てば2位に浮上しますが、最終節にはナポリとのアウェイ戦という厳しいステージが待ち構えています。

明暗分かれたEL組に対して、ヨーロッパカンファレンスリーグのトッテナムは大荒れの試合を制して2位に上がりました。59分にクリスティアン・ロメロが2枚めのイエローをもらうと、80分にフィテッセのドゥーヒが同じく2枚めでレッド。その4分後には、GKシューベルトが1発レッドを喰らって10人対9人となってしまいました。

キックオフの直前に拍手でファンを盛り上げたアントニオ・コンテ監督は、チェルシー時代にプレミアリーグを席巻した3-4-3を採用。30分までは最高の展開でした。

14分にルーカス・モウラのシュートをシューベルトが前に弾き、ハリー・ケインが触る寸前に左にクリアするも、拾ったソン・フンミンが押し込んで1-0。22分にはハリー・ケインのパスでGKと1対1になったルーカス・モウラが冷静に決めて2点差。さらに28分、ベン・デイヴィスのグラウンダーをカットしたラスムッセンがボールと一緒にゴールラインを越えたときは、新指揮官が初陣で圧勝するものと思っていました。

ところが32分、オウンゴールを献上したばかりのラスムッセンがCKで競り勝ち、汚名返上のヘッドを叩き込んで3-1。その7分後には、左から上がったグボボのグラウンダーをニアで受けたベロが、美しいコントロールショットを右隅に収めました。3-2で折り返し、ロメロが消えたときはフィテッセが優勢だったのですが…。84分に右からスプリントしたエメルソンに向かって飛び出したシューベルトが、ボックスの外でシュートを手に当てた瞬間、アウェイチームの希望は潰えました。

後半は完全なるフィテッセペース。ソン・フンミンとルーカス・モウラに加えて、きわどいシュートをセーブし続けたロリスもMVP候補に推したい一戦でした。何とか勝ったスパーズは、次節のムラ戦を制してフィテッセがレンヌに敗れれば、1試合を残してノックアウトラウンド進出決定。フィテッセがフランスのクラブに勝てば、最終節は3チームが勝ち点1差にひしめく激戦となります。

以上、ELとECLの速報をお届けしました。デヴィッド・モイーズとブレンダン・ロジャースのチームが、どこまで駆け上がるのかを楽しみにしています。コンテ監督のチームは、実力的には優勝しなければならない大会だと思うのですが…。彼らの最大の敵は、彼ら自身の中に潜んでいるような気がします。


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