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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

19歳のエランガが貴重な同点ゴール!システム変更で活性化したマン・ユナイテッド、納得のドロー!

マン・シティはスポルティングCPにアウェイで0-5圧勝。リヴァプールも敵地でインテルに0-2、チェルシーはホームでリールを2-0で下しています。プレミアリーグのライバルたちが順当に勝利を重ねるなか、マンチェスター・ユナイテッドがベスト8進出をめざしてファーストレグを戦います。

決戦の地は、アトレティコ・マドリードの本拠地エスタディオ・メトロポリターノ。ラングニック監督は、リンデロフを右サイドで起用しています。GKデ・ヘア、DFリンデロフ、ヴァラン、マグワイア、ルーク・ショー。中盤センターはポグバとフレッジ、2列めにブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、ジェイドン・サンチョ、最前線は今季CLで5戦6発のクリスティアーノ・ロナウドです。

3分のCKから、アトレティコ・マドリードが波状攻撃。コレアのグラウンダーに反応したヒメネスのシュートは、リンデロフがスライディングでブロックしました。5分に左から斬り込んだジョアン・フェリックスのシュートは、右にアウト。押していたホームチームの先制ゴールは7分でした。CKのクリアを左サイドでキープしたレナン・ロディが、すかさずクロスを上げると、ジョアン・フェリックスのダイビングヘッドが左のポストを叩いてネットを揺らしました。

マン・ユナイテッドがボールを持つと、ホームチームのサポーターが一斉にブーイング。11分にリンデロフのロングフィードを受けたロナウドは、打てる体勢に持ち込めません。ラシュフォードが2人かわしてカットインした15分のチャンスは、ブルーノのミドルが紅白のブロックに遮られました。ここから徐々に、プレミアリーグのクラブがポゼッションを取り始めています。

中盤を支配してるというより、持たされているマン・ユナイテッド。自陣に呼び込んでカウンターを狙っているシメオネのチームは、弱気なバックパスを見ると獰猛にプレスをかけてきます。28分、レナン・ロディのクロスを左足で引っかけたジョアン・フェリックスのボレーはクロスバー越え。34分にボックス左でロングフィードを収めたレナン・ロディの左足シュートは、ニアに外れました。

37分のロナウドのミドルは、左に逸れていきます。アトレティコ・マドリード戦で35試合25ゴールのストライカーは、ブーイングで煽るホームサポーターを沈黙させることができるのか。45分、FKのクイックスタートからレナン・ロディが高速クロス。ファーから走り込んだヴルサリコのヘッドは、クロスバーに阻まれました。前半のシュート数は6対2、マンチェスター・ユナイテッドはオンターゲットゼロです。

47分、CKのクリアをトラップしたマルコス・ジョレンテのシュートはうまくミートせず。ポグバがポジションを上げたマン・ユナイテッドの希望は、ラシュフォードのスプリントだけです。54分、右サイドにいたポグバの素晴らしいロングフィードがボックス左のブルーノに通りますが、右足のシュートはサヴィッチがブロック。57分のラシュフォードのロングシュートは、浮いてしまいました。

ラングニック監督は、66分に3枚代えを敢行。リンデロフ、ポグバ、ルーク・ショーを下げて、ワン=ビサカ、アレックス・テレス、マティッチを投入しました。75分のコンドグビアの左足ミドルは、デ・ヘアの頭上。残り15分で、ラシュフォードに代わってエランガ。79分のロナウドのFKが浮いた瞬間、スタンドから大ブーイングが轟きました。

80分、同点ゴールはフレッジのパスが起点でした。ドリブルで上がったブルーノが、右のエランガにラストパス。GKオブラクと1対1になった19歳は、冷静に左隅に流し込みました。ラングニック監督の最後のカードは、82分にサンチョをリンガード。87分、左からのCKをファーでトラップしたマルコス・ジョレンテが前にいたグリーズマンに預けると、左足のシュートはクロスバーを直撃しました。

94分のリンガードの強烈なシュートは、オブラクがセーブ。追加タイムも優勢だったマンチェスター・ユナイテッドですが、敵地で1-1なら納得でしょう。ラ・リーガとプレミアリーグを代表するショットストッパー対決は、オンターゲットが1対2というシブい展開だったため、セカンドレグに持ち越しとなりました。

運動量不足で押されていたチームを、4-1-4-1にシフトして活性化したラングニック采配は見事。ポグバではなくフレッジを残して前に上げるという采配も、エランガの右サイドもうまくはまりました。セカンドレグは、消極的だったサンチョと強引なプレイが目立ったラシュフォードをベンチに置いて、エランガとリンガードを左右に配したほうが機能するかもしれません。オールド・トラフォードでは、スペイン勢に対する苦手意識を払拭する快勝を期待したいと思います。


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