香川真司にはトップ下がよく似合う…マンチェスター・ユナイテッド5発圧勝で勝ち抜け決定!
レヴァークーゼンがホームチームらしさを発揮したのは、前半の10分まで。慎重な入りだったマンチェスター・ユナイテッドは徐々に前でボールを奪えるようになり、15分過ぎからは速攻でレヴァークーゼンを脅かすシーンが続きます。
先制点は自陣センターサークル手前でのボール奪取から。香川真司がドリブルで攻め上がり、ギグスから左サイドにいたルーニーへとボールがつながります。香川がDFを連れてゴール中央に走り込むのを見たルーニーは、右足でその裏にいたバレンシアにピンポイントのクロスを通し、バレンシアはこれを軽く合わせてゴール右隅に決めます。ルーニーは30分にもFKから正確なキックをスモーリングに合わせてDFスパシッチのオウンゴールを誘い、前半は0-2で終了。センターMFにフィル・ジョーンズが入ったことで、日曜日のプレミアリーグでは不安定だった守備が落ち着き、前半はレヴァークーゼンにほとんどシュートを打たせませんでした。
攻撃面では、右サイドでのマッチアップに勝利したことが最大のポイントでしょう。SBスモーリングがいつもより高い位置でボールを受けられるため、バレンシアとふたりで数的優位を作る場面が多く、ここが攻撃の起点となります。前半の香川真司は、ボールに触る機会が少なく、シュートはセンターサークル付近からドリブルで持ち上がり右足で打ったミドル1本のみ。先制点のシーンのように、前を向いてボールを運べれば質の高いパスが出せるのですが、サイド主体の攻撃のなかでうまく機能していたとはいい難い状況でした。
後半開始早々、香川真司がクロスに飛び込んでGKの鼻先でヘッドを放ち、あわやゴールというプレイを見せます。さらに50分にはナニのシュートが右ポストをかすめ、後半も完全なるマンチェスター・ユナイテッドペース。勝利を決定づけたのは、65分のCKでした。ギグスのキックをエヴラがヘッドで落とし、ルーニーがフリーでシュート。GKのブロックのこぼれを拾って押し込んだのはジョニー・エヴァンス。0-3は、完全に安全圏です。
勢いに乗ったマンチェスター・ユナイテッドの4点めは、香川真司の絶妙なパスで決まります。77分、相手のクリアボールをカットしたフィル・ジョーンズがすかさず香川につなぐと、ルーニーの縦への走りを見た香川は、DF3人を一気に無力化する浮き球スルーパス!GKの手前でボールを受けたルーニーがダイレクトで左に流すと、走り込んでいたフリーのスモーリングがこれを無人のゴールに転がしました。そして終了5分前には、ナニが縦に抜け出してGKをかわし、右足アウトサイドで5点め。セットプレイでしか攻撃の糸口をつかめなかったレヴァークーゼンを完全に封じ、マンチェスター・ユナイテッド、今季最高といっていい快勝です。
残り1試合でA組3位のレヴァークーゼンに4勝ち点差をつけたマンチェスター・ユナイテッドは、チェルシーに続いて決勝トーナメント進出決定です。時を同じくしてマンチェスター・シティもヴィクトリア・プルゼンに4-2で勝利。アグエロ、ナスリ、ネグレド、ジェコと、好調な選手がゴールを決め、最終戦でバイエルン・ミュンヘンと1位通過を賭けて争います。マンチェスター・シティ、チェルシーと、ここ2年はグループリーグ敗退クラブがあり、チャンピオンズリーグでは不調だったプレミアリーグ勢ですが、今季は全チーム突破目前で、しかもすべてに1位通過の可能性があります。12月10・11日の最終戦では、ぜひアーセナルとマンチェスター・シティにがんばっていただきたいのですが、さすがにマン・シティは無理かな…。彼らの1位通過条件は、バイエルン・ミュンヘン戦での3点差勝利、または4点以上獲っての2点差勝利です。
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