あわや2位通過…慢心のバイエルン・ミュンヘン、執念のマンチェスター・シティに不覚!
ここからマンチェスター・シティが、チャンピオンズリーグ10連勝中のバイエルン・ミュンヘンをひっくり返すと誰が想像したでしょうか?
バイエルンのほうも、シュバイニーとロッベンを欠いていましたが、代わりに入ったのはゲッツェとチアゴ・アルカンタラで、戦力が著しく落ちた感はありません。これぐらいでは飛車・角・金まで落としたマンチェスター・シティに負けた理由にはならないでしょう。王者の敗因を挙げるとすれば「慢心」であり、逆にマンチェスター・シティが逆転できた最大の要因は、「久しぶりにスタメンに入った選手のモチベーションが高かったこと」だと思います。とりわけ素晴らしかったのが、ジェームズ・ミルナー。1点めのシーンで右からのクロスを絶妙なタッチで中央に落とし、ダヴィド・シルヴァのゴールを導いたアシストと、決勝点となった角度の厳しいところからの右足コントロールシュートは、いずれも最高の判断と技術でした。
マンチェスター、ユナイテッドやチェルシー、バルセロナ、レアル・マドリード、パリ・サンジェルマンの関係者は、59分に微妙な判定のPKをコラロフが決め、62分にミルナーが逆転シュートを叩き込んだ瞬間、真っ青になったのではないでしょうか。マンチェスター・シティがもう1点獲って2-4となると、D組は順位が入れ替わって、バイエルンが2位通過になります。決勝ラウンドの相手関係をラクにしようとがんばって1位を取ったのに、のっけから世界王者との戦いとなっては浮かばれません。しかし、欧州全土が注目した最終決着は、2-3のまま、順位は変わらず。バイエルン・ミュンヘンが図ったように1位で着地しましたが、試合後「あと1点獲られたら、2位通過という高い代償を払わなければなかった」とトマス・ミュラーが反省の弁を述べていたのをみれば、彼らに計算する余裕などなく、「何とか逃げ切った」というのが正直なところなのでしょう。
欧州の強豪クラブにしてみれば、「無敵だったバイエルン・ミュンヘンにつけ入るスキがあることを示してくれて、マンチェスター・シティありがとう!」ですが、プレミアリーグのクラブは「アウェイでは眠っていてくれたマン・シティに敵地で勝つ味を思い出させるとは、バイエルン・ミュンヘンは何てことをしてくれるのだ!」という感覚でしょう。内弁慶ぶりがたたって、プレミアリーグでは4位に留まってくれていた同じ街のクラブの覚醒に、えもいわれぬ恐怖を感じ始めた今日この頃です。いちばん嫌がっているのは、週末対戦する首位アーセナルでしょうね。
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今季のプレミア勢の躍進は、プレミアファンとしては非常にうれしいですね。昨季はプレミア勢の絶不調のせいで、国内の優勝争いや4位争いも「井の中の蛙」感が強くていやな感じでしたから。リバポファンとしても、「そんな4位争いに絡むことすらできないリバポってなんなの?どれだけ世界と遠いの?」と凹んだものでした。
今季は特にブンデス勢との直接対決では6勝2敗。プレミアの上位争いのハイレベルさが証明されたように思います。
さて、今夜はウィガンのクラブ史に残る大一番ですね。突破条件は厳しいですが、朝結果を見るのが楽しみです。
トーレス下さい。あ、赤い方ね さん>
おっしゃるとおり、私もプレミアリーグファンとして、非常にうれしいです。最近よく「プレミアリーグ上位クラブのレベルが下がった」といわれたりしますが、バルサ、レアル・マドリード、バイエルンというごく一部のクラブが異常に強くなっただけで、それ以外にはプレミアリーグ勢は決して弱くはないと思います。
ウィガンは他力本願、スウォンジーは有利ではあるものの微妙、ですね。明日も4時起きです。