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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

トッテナム最高、アーセナルやむなし、ハル・シティ微妙…三者三様の欧州カッププレーオフ抽選結果!

プレミアリーグで3位以内に入り、チャンピオンズカップにストレートンしていれば、ヴェンゲル監督の「ワールドカップ後の遠征は悪夢」に始まるスケジュールへのぼやきや批判も、もう少し柔らかかったかもしれません。8月19日より、2014-15シーズンのチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグのプレーオフがスタート。チャンピオンズリーグは第1戦が19日~20日、第2戦は26日~27日。木曜日開催のヨーロッパリーグは、8月21日、28日にホーム&アウェイで本戦出場権が争われます。

チャンピオンズリーグの本戦出場が決まっているのは、プレミアリーグ2013-14シーズンで1位~3位のマンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシー。ヨーロッパリーグのストレートインは、プレミアリーグで5位フィニッシュとなったエヴァートン。今回、プレーオフを戦うのは、チャンピオンズリーグではアーセナル。ヨーロッパリーグはトッテナムと、昨季FAカップで準優勝したハル・シティです。

チャンピオンズリーグの抽選は、少々複雑な仕組みになっています。プレーオフに参加するクラブは全部で20。UEFAランクが高い国で、国内リーグで優勝していない「国内上位チーム予選」と、UEFAランクが低い国のリーグ戦優勝クラブが集まる「国内王者予選」が別ルートになっており、それぞれ10クラブのなかから、半数の5クラブがグループステージに進出できます。アーセナルが参加する「国内上位チーム予選」は、シード5クラブとノーシード5クラブに分けられ、抽選を実施。顔ぶれは、以下のとおりです。

シード:アーセナルFC(イングランド)、FCポルト(ポルトガル)、
    ゼニト(ロシア)、レヴァークーゼン(ドイツ)、ナポリ(イタリア)
ノーシード:アスレティック・ビルバオ(スペイン)、リール(フランス)、
      コペンハーゲン(デンマーク)、スタンダール・リエージュ(ベルギー)、
      ベシクタシュ(トルコ)

ノーシード5クラブのなかからアーセナルが引いたのは、トルコのベジクタシュ。昨季のフェネルバフチェに続き、2年連続のトルコ勢。先だって、チェルシーのデンバ・バが移籍したクラブですね。いちばん当たりたくなかったアスレティック・ビルバオを回避できて、まずは安心。曲者リールや、既に国内リーグ戦を3戦も消化してエンジン全開のスタンダール・リエージュも避けたかったところです。

呑気なプレミアリーグファンとしては、クラブの主力としてサポーターの絶大な支持を受けている数少ない日本人、スタンダール・リエージュのGK川島永嗣とアーセナル攻撃陣の対決を観たいところではありましたが、選手やサポーターからすれば、この時期は特にラクできればできるほどありがたいわけです。移動距離やトルコにおけるアウェイ戦の激しさを考えれば、ベストはコペンハーゲンでしたが、コンディション調整にさえ失敗しなければ、アーセナルが9月を前に消えることはないはずです。

他のクラブに目を移せば、リールはポルトと激突。強豪スペインのアスレティック・ビルバオという大貧乏くじを引いたのは、プレミアリーグファンにはおなじみ、ベニテス監督のナポリです。いきなり、2月の決勝トーナメントで激突していてもおかしくない好カード。これはもう、両者とも、ご愁傷さまとしかいいようがありません。

そしてヨーロッパリーグでは、トッテナムが最高のカードを引き当てました。ヨーロッパリーグ本戦に1回しか顔を出したことがない、キプロスのAELリマソルなら、プレシーズンマッチが2つ増えたぐらいの感覚で、サブの選手を使いながら戦えるでしょう。一方、予選3回戦から登場し、スロバキアのトレンチーンを0-0、2-1で破った「プレミアリーグで最も早くシーズンインしたクラブ」ハル・シティは、ベルギーのロケレン。リーグの力の差を考えれば、ベルギーで5位のクラブに負けないとは思われますが、抽選で同じグループ4に入れられたなかでは、キプロスのオモニア・ニコシアあたりと戦えたほうがよかったでしょう。最近有望な若手が続々出てきている、ワールドカップベスト8のベルギーが要注意なのは間違いありません。

昨季、FAカップ覇者としてヨーロッパリーグに臨んだウィガンは、健闘むなしく決勝トーナメント行きを逃しましたが、クジ運さえ悪くなければ、ハル・シティはいけるんじゃないでしょうか。イェラヴィッチ、シェーン・ロング、ハドルストーン、リヴァモアという昨季の主力に、ノリッジのエースだったスノッドグラス、インテルを蹴ってプレミアリーグ残留を選んだ期待の若手トム・インスが加わった布陣は、2月までなら残れる可能性は充分です。…いや、その話をする前に、次をきっちり勝たないといけませんね。プレミアリーグ勢が、全クラブ揃って9月のグループステージ開幕を迎えていることを祈ります。(川島永嗣 写真著作者/norio nakayama)

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“トッテナム最高、アーセナルやむなし、ハル・シティ微妙…三者三様の欧州カッププレーオフ抽選結果!” への2件のフィードバック

  1. せお より:

    更新お疲れさまです。

    ビルバオに当たらなくて本当にほっとしました。ナポリは毎回くじ運が悪いですね(^_^;)
    ただ、19日CL予選、23日エバートン戦、27日CL予選という日程が厳しいですね。

  2. ぐーなーん より:

    ナポリは前回のとんでもないグループで運悪く突破できなかっただけで、ビルバオに勝ってまた同じことが起きたら監督もファンも泣きたいでしょうねぇ
    アーセナルは取り敢えずリーグ序盤まで転けないようにすることが最初の課題ですかね

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