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大砲炸裂!ベンテケの決勝ゴールでリヴァプールがグループステージ突破決定!

コウチーニョは欠場、シュクルテルとエムレ・ジャンはベンチスタート。CBはコロ・トゥレとデヤン・ロブレンというコンビです。プレミアリーグでマンチェスター・シティを1-4で下し、調子を上げているリヴァプールがヨーロッパリーグでボルドーと対戦します。勝てばグループステージ突破が決まる一戦。序盤からアルベルト・モレノが左サイドを疾走し、攻撃的に戦うレッズにアンフィールドのサポーターは盛り上がっています。5分、8分と2度に渡ってフィルミーノがオフサイド崩れのチャンスを迎えますが、うまくシュートが打てません。13分には、ジョー・アレンの無理めなバックパスを蹴り出そうとしたデヤン・ロブレンのクリアが相手に当たってしまい、ペナルティエリアの外に出て対応したミニョレのヘッドがまた相手ボールになるというピンチがありましたが、ボールへの寄せの速さで枠内に打たせず、事なきをえます。これをきっかけに、15分過ぎからボルドーがペースをつかみます。ここまでのフィルミーノには、先日のプレミアリーグで見せた輝きはありません。

22分、右サイドからの縦パスに、ラインの裏に出たベンテケが胸でトラップして落ち際をシュート。これは右に外れるものの、リヴァプールがサイドからチャンスを創るシーンが再び増えてきました。28分に左のジョーダン・アイブが縦パスを出し、ベンテケが抜け出して決めたGKとの1対1は、オフサイド。リヴァプールにゴールの予感が漂い始めたところでしたが、ここでミニョレが水を差してしまいました。スカパーでは映像はありませんでしたが、ボールを持ち過ぎてファールを取られたのでしょうか。至近距離からの間接FKは、ポコが軽くタッチしたボールをセベが容赦なく蹴り込み、先制はボルドーです。

ところが36分、今度はボルドーが余計なプレイでPKを取られてしまいます。ミルナーのクロスはGKが捕るだけのボールだったにも関わらず、CBサゲがベンテケを引っ張ってホイッスル。ミルナーが落ち着いて決め、ホームチームは早い時間に同点に追いつきました。そして46分には、背筋がぞくぞくする逆転ゴールが飛び出します。ナサニエル・クラインのクロスをトラップ一発、強烈な右足の一撃でGKの手を弾き飛ばしたのはクリスティアン・ベンテケ!トラップからシュートまでが速い、彼の真骨頂というべきゴールです。そのまま笛が鳴り、2-1で前半終了。結果は上々、今日の力関係ならもう1~2点奪えるでしょう。

50分、フィルミーノが左からドリブルでゴールラインまで突破すると、中にいたベンテケは少し下がってマークを振りほどくも、左足のシュートはうまく当たりません。53分にはミルナーのグラウンダーをベンテケがボレーで合わせてネットを揺らしますが、これは直前のファールを取られてノーゴール。ジョー・アレンのミドル、右からドリブルでゴール前まで一気に走ったジョーダン・アイブの強烈な右足と、レッズが再三シュートを放ち、試合を支配しています。67分、ボルドーのクリベリがディアバテに代わると、直後にクロップ監督はジョー・アレンをアウト、エムレ・ジャン投入。72分にミルナーが左からニアを狙ったシュートは、サイドネットです。

74分、フィルミーノに代わってララナ。ボルドーの攻撃はチェンジオブペースに欠け、クロップ監督就任以降はプレミアリーグのクリスタル・パレス戦以外に2失点を喫していないリヴァプールは、落ち着いて対応しています。75分にセベが放った苦し紛れのミドルは、大きく右にアウト。83分、左SBコンテントが前線に浮かしたパスを受けたベレが、トラップでDFをかわしてシュートしますが、これも浮いてしまいます。クロップ監督は、縦横無尽に走ってよくボールに絡んでいたジョーダン・アイブをオリギに代え、幕引きモードです。スローインを狙ったコンテントの左足は、コースが塞がっており外に切れていくしかないシュートでした。これがボルドーのラストチャンス。急造コンビのデヤン・ロブレンとコロ・トゥレは、決定的なシーンを創られることなく守り切りました。リヴァプールが2-1と勝利し、1試合を残してグループステージ突破決定です。

レッズサポーターのみなさん、おめでとうございます。ホーム2試合を含む最初の3節をすべて引き分ける低調スタートだったことを思い出せば、レギュラーCBを2人とも欠き、コウチーニョ不在での勝ち点3は、チームが強くなった証と捉えていいのではないでしょうか。同点に追いついてからは、負ける気はしませんでした。MVPを指名しろといわれれば、ジョーダン・アイブかミルナーか、悩むところです。メンバーが変わってもクオリティを大きく落とさなくなったレッズに、クロップイズムの浸透を感じた一戦でした。次戦はプレミアリーグ、スウォンジー戦。スタリッジは戻ってくるのでしょうか。攻撃的なチーム同士の一戦が今から楽しみです。

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“大砲炸裂!ベンテケの決勝ゴールでリヴァプールがグループステージ突破決定!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    まずは勝ち抜けした事にほっとしております。
    中盤の組み立てにやや課題があると思いましたが、勝ち切れたことを喜びたいと思います。
    CBのコンビもよくやってましたクロップになってからDFが安定してきたのは大きいですね。
    フィルミーノはコウチーニョがいるとさらに輝きを増すのでしょうね。そしてベンテケもう何も言う事はありません。素晴らしいです。
    リーグ戦楽しみです!

  2. makoto より:

    更新ご苦労さまです。

    こういう試合をものにできるようになったのは、まさにクロップイズムが浸透してきた証ですね。
    一皮むけた感じがします。
    チェルシーとシティに勝った中心メンバーがいなくとも、違った戦い方で勝利できるとは、チーム全体が底上げされている感じがしますね。
    次のスワンズ戦も楽しみです。
    また、そろそろクロップ監督も現メンバーで改善が難しい点、やりくりに難しいポジションが見えてきていると思います。
    そんなに資金がないと思いますし、クロップ監督にどれだけの決定権があるのか心配ですが、冬の移籍期間も楽しみになってきました。

    —–
    Mackiさん>
    ロブレンとコロ・トゥレ、安定してましたね。ハイクロスを決めるだけという評価があったベンテケについて、私はオールラウンダーだと主張していたので、それを証明するようなプレイぶりだったのがうれしいです。

    nyonsukeさん>
    薄いSBをどうするかですね。フラナガンがフィットしてくれればいいのですが。オリギが使えれば、前は何とかなりそうなので、初年度の冬はSB獲得と中盤の若手抜擢でいけるような気もします。

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