決定力の差は歴然…MSNに3発喰らったアーセナル、完敗でチャンピオンズリーグ敗退!
10分、普段ならパスを選ぶエリアから、メスト・エジルが強烈なミドルを打ってきました。プレミアリーグですら勝てなくなっている不振のアウェイチームの入りは上々です。14分に右サイドが2対1になった貴重なシーンは、ウェルベックは正確にロングフィードを通さないといけません。1分後、ベジェリンが快速を飛ばしたカウンターははね返されるも、リバウンドをエルネニーがシュート。リスクをとって積極的に速い攻撃を仕掛けるアーセナルは、最初の15分までは悪くありません。
最終ラインの前で奪われるシーンが多かったバルサは16分、下がったネイマールが最前線に長いボールを入れ、完全に抜け出したメッシがワントラップからシュート。至近距離からの一撃はオスピナがビッグセーブを見せて右に弾きますが、その2分後、コシールニーが自陣でドリブルを奪われれば世界一のクラブは許してくれません。ガナーズの6番が不用意に上がって空いていたスペースに入ったスアレスは、縦パスをもらって左にラストパス、ネイマールがフリー。オスピナのポジションを見切ったネイマールのインサイドで、バルサがあっさり先制です。ベスト8を争うという興味は、これでほぼ途絶えました。残り70分、アーセナルはサポーターに対してスペインみやげを創ることができるでしょうか。16分、CKからのフラミニのロングシュートはバーの上。30分にジョルディ・アルバが左サイドを突破したチャンスは、ネイマールのシュートがオスピナの正面です。
昨日のマンチェスター・シティもそうだったように、セーフティリードを築いたホームチームは、ヘタフェに6-0としてペースを落としたゲームのようにスローなサッカーを展開しています。ゴールを積み重ねたいアーセナルが積んでいるのはイエローカードのみ。36分にベジェリンが上げたクロスは、ワントラップで左に持ち替えたイオビが打ち上げてしまいました。2分後、左サイドでマスチェラーノを抜き去ったエジルのグラウンダーは決定的でしたが、ニアに走り込んだフラミニは触れず、後ろにいたアレクシス・サンチェスからの落としをもらったエルネニーは打つのが遅い!ベジェリンのクロスに合わせたアレクシス・サンチェスのヘッドも左に外れ、イオビとのワンツーで最終ラインの裏を取ったウェルベックはマスチェラーノのチェックを受けて枠に飛ばせません。
ハーフタイムまで残り1分という珍しい時間にフラミニをコクランに代えたのは、負傷でしょうか。前半は1-0、弛緩したカンプ・ノウ。枠内シュートは5-0と、チャンスでことごとく外したアーセナルが敗退に近づいています。おお、アリアンツ・アレナではバイエルンがユヴェントスに2点を先行されています。プレミアリーグとセリエAのUEFAランキング3位争いは、ますます微妙な状況となるかもしれません。
48分、ペナルティエリア手前からアレクシス・サンチェスが左に流すと、イオビのシュートはダニエウ・アウヴェスがCKに逃れます。押していたアーセナルは、50分にようやくスコアを動かしました。右サイドに出たアレクシス・サンチェスがベジェリンの縦パスをもらうと、ニアに丁寧なグラウンダー。ペナルティエリアの角に走り込んだエルネニーのシュートは完璧でした。プレミアリーグやFAカップでは焦りが目立ち、シュートを外し続けていた新戦力が持ち前のゴールセンスを披露したことで、バルサの目の色が変わります。54分、ネイマールのヒールをもらったメッシのシュートは、オスピナが素晴らしい反応でセーブ。「勝負の行方はわからなくなった」と表現するのはまだ早いでしょう。57分、縦パス一発、1度はマスチェラーノをかわしたウェルベックは、打つ直前で戻られて左足の一撃をカットされてしまいます。
雨のカンプ・ノウの盛り上がりはまだ、今ひとつ。61分、左サイドに出たラキティッチの浮き球をネイマールがヘッドで落とすと、メッシのボレーは左に切れていきます。勝負が完全に決したのは64分。ネイマールが右のダニエウ・アウヴェスに展開し、右SBがすぐさま中に入れると、スアレスが足を畳んで放ったボレーはサイドネット!バルサ相手でも互角に渡り合うメスト・エジルをもってしても、25分で3発は無理でしょう。67分、イオビの縦パスで左に走ったウェルベックのシュートはクロスバーに当たって外。ヴェンゲル監督は、ウェルベックとイオビをジルーとウォルコットにスイッチしました。
イニエスタをセルジ・ロベルト、ラキティッチをアルダ・トゥラン。ルイス・エンリケ監督が順調に戦ってきた2試合を畳みにいっています。79分、モンレアルが倒された後のFK。アレクシス・サンチェスが左隅を狙うと、シュテーゲンがビッグセーブ。フォローしたジルーの左足シュートをGKが再度弾くと、ウォルコットのヘッドは大きく右に外れます。プレミアリーグでも空回りが目立つ14番より、ジョエル・キャンベルだったのではないでしょうか。81分のCKでフリーにしてしまったブスケツのヘッドは1点ものでした。バイエルンは、1点しか返せていないようです。ミュンヘンとバルセロナは2-1という同じスコアで、グループFで戦った2クラブが終わろうとしています。87分、メスト・エジルの素晴らしいパスがウォルコットに通るも、大きなトラップで自ら角度を狭めたストライカーはシュテーゲンにぶつけてしまいました。88分、ジルーが戻したパスをメッシに拾われネイマールのパスが再度10番に渡ると、チップキックにオスピナは触るのが精一杯。3-1となり、アーセナルのチャンピオンズリーグは、いつもと同じ3月中旬に終わりました。
MSN揃い踏みとなったゲームは、NとMの2点はDFのミスから。一方で、エルネニーやウェルベックは前半の絶好機を決められませんでした。決して堅守とはいえなかったバルサと、2試合を1ゴールで終えたアーセナルの差は、ここ一番のクオリティの差でしょう。相手の緩さを絶対に許さない世界一のストライカー、ルイス・スアレスとメッシ、ネイマール擁するチームに勝つためには、せめてエミレーツではノーミスで戦わなければならなかったのだと思います。アリアンツ・アレナは、2-2で延長に入ったようです。追加タイムに「ここ一番」で決めたのは、トマス・ミュラー。11月にアーセナルを5-1で破った試合で2発叩き込んだ、ワールドクラスのストライカーです。
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なぜヴェンゲルは毎度キャンベルよりウォルコットを使うのかが理解できません。
最近のウォルコットは判断が悪く裏に抜ける動きやシュート精度、運動量など全てに不満です。
正直期待感0です
また、ガブリエルもイージーなパスミスが多々あり、選手層の薄さ、補強ポイントが明確になった試合でした。
ホーム、アウェイともアーセナルらしいシーンが少しながら見られたのは唯一ポジティブな点ですが、正直勝てる気はしませんでしたね。。。
先日の筆者様の記事にもありましたがバルサショックを引きずらずにエヴァートン戦に望んでほしいです。ここまで復調の兆しが見えないアーセナルは暫く記憶にないので心配です。
更新ご苦労様です。
最終的な結果は完敗です。アーセナル側から見れば本当に強いチームの力を見せつけられた
2試合でした。私は羨ましくもあり・・・悔しくもあり・・・残念でもあります。
最大のチャンスだったプレミアのタイトル奪還が潰えただけでなくカップ戦でも敗退すれば
ベンゲルの去就と来シーズンへの補強の話が最大の話題になるはずです。あれだけ決定機を
逃せばワールドクラスのストライカーを求める声はより大きくなりますね。致命的な脆さを
露呈しているCBにも補強が求められるでしょう。結果を出せない既存主力には放出の噂も
出始めるでしょう。ウォルコット・チェンバレン・メルテザッカーには厳しい目と不要論が
渦巻くことになるはずです。
私はベンゲルの辞任が必要だと思います。もちろんベンゲルの存在は偉大です。ベンゲルが
現在のアーセナを作ったわけですから。従ってアーセナルが存在する限りベンゲルの功績には
最大限の敬意を払うべきでしょう。しかしそれとベンゲルに監督を託し続けることは厳しく
言えば全くの無関係です。私はアーセナルをプレミアと欧州で勝てるクラブへ導くためには
ベンゲルとの『友好的な別れ』を決断すべきだと思います。
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ここ数年ずっと思っていますが、結果を残してベンゲルを1番過小評価してるのはアーセナルファン自身でしょうね
一定の評価はもちろんしているでしょうが
ここ数年上位陣は監督交代で痛い目にあっているチームがほとんどです
それにポチェッティーノのときもそうですが、どうしても馴染むまでに時間はかかりますしそれに伴って4位から転落する可能性は高いでしょう
継続が報われれば良いでしょうけど、CL権からは落ち監督もコロコロ変わるとなれば目も当てられません
プレミアファン目線ならベンゲル続投、他チームファン目線ならぜひ監督交代をして欲しいですね、監督交代の恐ろしさを知るためにも
完敗でした。唯一、エルネニーのシュートで1点取って意地をみせたことと攻める気迫は感じましたが。
決定的な差はCB、ボランチの読み、カバーリング含めたディフェンス力、そしてフォワード三枚の決定力だと思います。これだけは今の戦力では埋めきれないです。もし、チェフ、カソルラがいたとしても3点が2点になったかならないか程度かと。
それにしても南米産MSNの決定力、ケミストリー、素晴らしかったです。世界ナンバーワンのサッカーを目の当たりにしたイオビ、エルネニー、ベンチにいたチェンバース含め、世界最高のサッカーを見て、感じたことを糧にベジェリンのような大ブレークを期待します!!