アレクシスの絶品ループシュート、エジルがハットトリック!アーセナルは6発ゲットで7連勝!
ハーフライン付近でウォルコットから奪ったボールを、バンデルソンが前線のカフーに送ったショートカウンター。左からのグラウンダーが中に通れば危ないシーンでしたが、コースに入ったコクランがカットし、フィニッシュを許しません。3分のエジルのクロスの後、ボールを支配し始めたアーセナルの最初の決定機は8分でした。左にいたアレクシス・サンチェスからの右のウォルコットに速いラストパスが通ると、前が空いていた14番の1発めは戻ったナサナエルがカット。足元にボールが戻った瞬間、前にはGKストヤノフだけしかいない状況でしたが、ウォルコットはパスを選んでクリアされてしまいました。
10分、エジルが中に入れたボールのこぼれ球をチェンバレンが右から狙うと、足元に入ったパロミノがカット。この直後、ホームチームに先制点が入ります。ルドゴレツのカウンターを俊足を飛ばして止めたのはベジェリン。すぐに反撃に入ったガナーズは、左サイドのチェンバレンのスルーパスでアレクシス・サンチェスが縦に抜け出します。中にはウォルコットが走り、逆サイドにはフリーのエジル。アレクシスが浮かしてエジルがボレーという、最近のプレミアリーグでおなじみのゴールシーンを想像したのですが、7番が浮かした先はゴール右隅でした。さすがはアレクシス・サンチェス、絶妙のループシュート。1-0とされ、反撃に出たルドゴレツは、19分にマルセリーノが右にはたいたパスを受けたバンデルソンが、右足を思い切り振り抜きますが、オスピナが弾いて同点はならず。23分にも絶妙な縦パスがカフーに出てオスピナと1対1になりかけるも、ギブスが戻ってコースを塞ぎ、角度を失った右からのキックはGKの懐に入ります。
その後、ゲームのイニシアティブを握ったのは、やはりホームチームです。26分、縦に突破したウォルコットがマイナスに出したグラウンダーは、相手のクリアミスを拾ったエジルが強烈なシュートを放つとDFがブロック。アレクシスのスルーパスで左からチェンバレンが抜け出した27分の絶好機は、中でフリーだったウォルコットにラストパスが合わず、追加点は決まりません。32分、今度はルドゴレツにビッグチャンスです。マルセリーニョがムスタフィとコシールニーの間を抜くスルーパスを通すと、オスピナとミシジャンとの競り合いはGKが先にタッチ。しかしこぼれたボールはミシジャンが先着して右のバンデルソンに落とし、右足のシュートは惜しくも左のポストの外をかすめます。34分、今日は素晴らしく出来がいいコクランが、アレクシスがヒールパスを奪われた直後のボールをカットしてウォルコットにスルーパス。強烈なシュートはストヤノフの正面にいってしまい、GKは確実にCKに逃れます。
42分、ルドゴレツのテンションを下げる2点めは、左サイドに出たエジルのクロスから決まりました。中央の下がりめにいたウォルコットが、右足で巻く見事なミドルシュート。プレミアリーグでは好調をキープしていたサイドアタッカーは、今日はチャンスに決めきれないシーンが目立っていたのですが、いい時間に決めてくれました。前半は2-0。アーセナルは7連勝に近づいているものの、テクニカルなブラジル人が多いルドゴレツに再三裏を取られていた最終ラインは、ハーフタイムで締め直さなければなりません。
後半開始直後、アーセナルが勝負を決める3点めをゲットしました。コクランのパスで左のギブスがフリーとなり、グラウンダーはパロミノがかろうじて触ったものの、中央にこぼれたチャンスボールを走り込んだチェンバレンが右隅に流し込みます。4点めは56分。マルセリーニョの突破をコシールニーがスライディングで止めた直後、カソルラがラインの裏に出したロングフィードにエジルが飛び出し、足元に止める完璧なトラップから2つ持って右足でシュート。プレミアリーグで既に3ゴールを決めているエジルは、フィニッシャーとしても優秀であるところを見せつけています。この直後、右足首を痛めたカソルラがエルネニーにチェンジ。5分後にはウォルコットがお役御免でルーカス・ぺレス登場です。
67分のカウンターは、エジルのスルーパスで抜け出しかけたアレクシス・サンチェスがパロミノにつぶされました。直後、左サイドのエジルからの速いパスを受けたアレクシス・サンチェスは、ラインの裏に走ったチェンバレンに絶妙な浮き球を通しますが、強烈なボレーはストヤノフがストップ。71分のチェンバレンのクロスは、ニアに入ったルーカス・ぺレスが打ちきれません。73分にはアレクシスが下がってイオビ。勝負への興味を失ったゲームは、新戦力の背番号9のゴールで締められれば文句なしの幕切れです。83分、チェンバレンのスルーパスでルーカス・ぺレスが左サイドを突破しました。完璧なクロスに右から走り込んだのは、このところ惚れ惚れとするボレーを連発しているエジル。右足で簡単に(見えるように)合わせたボレーにGKは何もできません。
アシストとゴールが逆のほうが、サポーターはすっきりしたかもしれませんが、87分の6点めを見れば「この終わり方でOK」と宗旨替えでしょう。ムスタフィからの素晴らしい縦パスで右サイドに出たのはルーカス・ぺレス。このストライカーの10メートル走の速さは驚異的で、不利な体勢からも一瞬のダッシュでマイボールにしてしまいます。9番がニアに浮かすと、本日2発めのボレーを決めたエジルがハットトリック達成!1分後、お返しとばかりに左サイドのエジルがニアで呼ぶルーカス・ぺレスにラストパスを出すと、焦ったストライカーは前に出過ぎてしまい、ボールは後ろを抜けてしまいました。アーセナル、6-0圧勝。これだけ決められれば、ミドルズブラと戦う週末のプレミアリーグにいい気分で向かえます。
表のMVPは3ゴール1アシストのエジルですが、裏のヒーローとしてコクランを推したいと思います。コシールニーにいつもの読みのよさがなく、ピンチも多かったゲームでしたが、ギブスとコクランのカバーリングで致命的な状況を回避しながら優位をキープすることができました。特徴的だったのは、アーセナルにムダなパスがなく、攻撃がシンプルで直線的だったことです。エミレーツで格下のチームと戦うゲームだったのにも関わらず、ポゼッション44%、パス本数は相手よりも150本少ない399本。後半は相手が切れてしまったとはいえ、カウンターの鋭さは抜群でした。ルーカス・ペレスがエジルとのコンビが冴えて気持ちよくプレイできたのも、大きな収穫だと思います。ガナーズは7連勝、11戦連続負けなし、最近6試合で5つめのクリーンシートです。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
サンチェスのトップがはまったので、ジルーも戻ってきたらルーカスは居場所がないんじゃないかと心配していたのですが、今日のエジルとのコンビをみたら要らぬ心配だったかなとおもいました。ただ動き的にワントップよりかはウイングやシャドーストライカーといったほうが的確かもしれないですね。
コクランはジャカ加入がいい刺激になったのかもしれませんね。守備だけではなく、パスもいいです。
今季のアーセナルはポゼッションよりもトランジションを意識していると思います。ムスタフィ加入の影響かリトリートよりも積極的に奪いにいくことがよりできているように思えます。
EU出張中のため、現地テレビでライブ観戦しました!得点も素晴らしかったですが、オスピナ、コシールニーのプレーにいつものらしさが感じられない中、コクラン、ギブス、ムスタフィが連係して左サイドをしっかり閉めていたのが印象的でした。コクランはライバルジャカに負けまいと、泥臭い守備は勿論のこと、ボール奪取後のカウンターパスあり、シュートありと攻守に渡って奮闘してましたね。自分はMOMはコクランですね!
また、今日のギブスのプレイレベルが保てるなら不振のモンレアルに代わってスターター ギブスでもよいと思いました。自分はこのゼロトップフォーメーションでのシャドーストライカーはエジルだと思っているので、まさに後半は影のストライカーが爆発してましたね。カソルラの怪我が心配ですが、大量点での勝利以上にクリーンシート達成が嬉しかったです。何しろ一位抜けするには得失点差が重要ですので!
新参さん>
おっしゃるとおり、コクランのパスはよかったですね。前で奪えるようになったことと、最終ラインからのフィードが向上したことが、今季のプラスだと思います。ムスタフィの貢献度大ですね。
ヤンガナ大好き!さん>
まったく同感です。大勝をなしえたのは、コクランとギグスの貢献が大きかったと思います。モンレアルは少し休ませてもいいかもしれません。