プレミアリーグ勢はクジ運上々!チャンピオンズリーグ&ヨーロッパリーグ準々決勝の組み合わせ決定
ただし、見方を変えれば、こうもいえます。「レスターが当たる可能性があった7チームのなかで、いちばん攻撃力が低いチーム」「チャンピオンズリーグへの集中力が下がる可能性があるチーム」。リーガ4位のアトレティコ・マドリードは、3位セヴィージャよりも少ない49ゴールしか挙げておらず、ドルトムントの54ゴールに遠く及ばない8チーム中7位。秋から年末にかけて不調だったグリーズマンが復活し、ヤニック・フェレイラ・カラスコやガメイロといったうるさいアタッカーがいるとはいえ、スアレス、ネイマール、メッシやクリスティアーノ・ロナウド、レヴァンドフスキらと戦うことを考えれば、こちらのほうがいいでしょう。ヴァーディやマフレズにとってはやっかいなチームでも、ウェズ・モーガンとフートからすれば悪くない組み合わせといえそうです。
さらにもうひとつ、注目はアトレティコ・マドリードのスケジュールです。今週末は、セヴィージャとのシックスポインター。4月4日には5位レアル・ソシエダと戦ってCL出場権を守らなければならず、その3日後にはマドリードダービー。レスターとの対決は、この直後です。国内の激戦にパワーを使い、欧州で力を出し切れないのはプレミアリーグのトップクラブばかりではないかもしれません。ウェストハム、ストーク、サンダーランド、エヴァートンとプレミアリーグの4試合をこなして当日を迎えるレスターは、最初の3戦で2勝して降格ゾーンから遠ざかれば、アトレティコ・マドリードよりもいい状態でエスタディオ・ビセンテ・カルデロンに乗り込める可能性があります。スタメン濃厚の岡崎慎司には、高評価のチェイシングだけでなく、次なる奇跡のトリガーとなるゴールを期待しています。
【チャンピオンズリーグ2016-17 準々決勝組み合わせ】※左が初戦ホーム
アトレティコ・マドリード(スペイン) VS レスター(イングランド)
ドルトムント(ドイツ) VS モナコ(フランス)
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) VS レアル・マドリード(スペイン)
ユヴェントス(イタリア) VS バルセロナ(スペイン)
CLと同じ日に、ヨーロッパリーグの組み合わせも決まりました。プレミアリーグ勢が次々と姿を消し、孤軍奮闘となったマンチェスター・ユナイテッドは、ベルギーの名門アンデルレヒトと当たります。過去の対戦成績はマンチェスター・ユナイテッドの4勝2敗、得点22失点6。とはいえ、ELベスト8に2チームが進出した元気なベルギーリーグで首位を走るチームは、楽に勝てる相手ではありません。最も警戒すべきプレイヤーは、ウカシュ・テオドルチク。ディナモ・キエフからやってきた25歳のストライカーは、ベルギーリーグで25試合19ゴール、ELでは9戦5ゴールと得点力の高さを発揮しています。そしてもうひとり、16歳でトップチームデビューした天才ティーレマンスも忘れてはいけません。ベルギー代表に食い込んだ19歳のセントラルMFは、パスセンスやドリブルテクニックに加えてゴールセンスもあり、リーグ戦では26試合12ゴール、ELでも9試合3ゴールとその才能を見せつけています。マンチェスター・ユナイテッドがいかに彼らを抑えるかが、勝負のポイントとなりそうです。
【ヨーロッパリーグ2016-17 準々決勝組み合わせ】※左が初戦ホーム
アンデルレヒト(ベルギー) VS マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
セルタ(スペイン) VS ヘンク(ベルギー)
アヤックス(オランダ) VS シャルケ(ドイツ)
オリンピック・リヨン(フランス) VS ベシクタシュ(トルコ)
果たして、プレミアリーグ勢はベスト4に進出できるでしょうか。レスターには、昨季の優勝メンバーによる堅守速攻で2度めの番狂わせを期待。プレミアリーグで4位以内に食い込めるかどうかわからないマンチェスター・ユナイテッドには、こちらを制覇して来季のチャンピオンズリーグ出場権をもぎ取っていただければと思います。CL・EL準々決勝のファーストレグは4月11~13日、セカンドレグは翌週の18~20日に開催されます。楽しみです!
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