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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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厳しい相手を引いたリヴァプールとエヴァートン…CL&ELプレーオフの組み合わせ決定!

昨日、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグのプレーオフの抽選が行われ、マージーサイドの2クラブの対戦相手が決まりました。プレミアリーグ4位でプレーオフにまわったリヴァプールは、ブンデスリーガ4位のホッフェンハイム。ELプレーオフ3回戦でルジョムベロクを1-0、1-0で下したエヴァートンは、クロアチアリーグで3位のハイデュク・スプリトと当たります。何とまあ、クジ運が悪い…。それぞれ、5分の1を引いてしまったというのが妥当な表現ではないでしょうか。

ユルゲン・クロップ監督は、与しやすいスイスのヤングボーイズあたりとやりたかったはずですが、忙しいなかでのトルコ遠征を回避したと前向きに考えるしかないでしょう。アトレティコ・マドリード戦で負傷したアダム・ララナの2カ月のリタイアは激痛ですが、フィルミーノ、マネ、サラー、コウチーニョ、ワイナルドゥム、ヘンダーソンが揃えば充分戦えます。ホッフェンハイムには、プレミアリーグファンになじみのある選手が2人います。ホーヴァル・ノルトヴェイトは、2016-17シーズンにウェストハムでプレイしていたMF。34試合15ゴールでチームのトップスコアラーだったアンドレイ・クラマリッチは、レスターで岡崎慎司とのレギュラー争いに敗れた選手です。バイエルンの次に失点が少なかった堅守のチームだけに、アンフィールドのゲームで先にゴールを奪われる展開は避けたいもの。セカンドレグの後のマンデーナイトにアーセナル戦が控えており、クロップ監督の用兵にも注目です。

エヴァートンは、ぜひともキプロスやアイスランドのクラブを引きたかったでしょう。彼らの悩みは、同時期にマンチェスター・シティ、チェルシーとプレミアリーグで強豪と当たるスケジュールです。クーマン監督としては、パナシナイコスとハイデュク・スピリトは避けたかったのではないでしょうか。大型補強で獲得した新戦力は徐々にフィットしてきているものの、ルジョムベロクとの2試合が最少得点差の逃げ切りだったように、ゴールへの道筋はまだ明確ではありません。

8月3日に行われたEL予選3回戦セカンドレグ、ルジョムベログとのアウェイゲームでは、クーマン監督は3バックを選択しました。GKピックフォード、CBはジャギエルカ、マイケル・キーン、アシュリー・ウィリアムス。セントラルMFはグイェとシュナイデルラン。右のアウトサイドにトム・デイヴィス、左にはレイトン・べインズ、トップ下のクラーセンの前にルーニーとサンドロ・ラミレスが入る3-4-1-2。決定的なピンチこそなかったものの、速いクロスにピックフォードが頭上を抜かれるシーンがあり、きわどい一戦でした。クーマン監督は、ストライカーがサイドに流れてスペースを創り、MFにフィニッシュさせるような流動的な攻撃を仕掛けたかったのだと思われますが、チャンスの多くはショートカウンター。ルーニーらしいループシュートはあったものの、昨季プレミアリーグでも気になったシュートへの貪欲さの欠如は、新チームにそのまま持ち込んだかのようでした。80分の決勝ゴールは、ハーフライン付近からのカウンター。クラーセンのパスを受けたカルヴァート・ルーウィンがドリブルで突破し、右隅に決めたシュートは完璧でした。

得点力に不安があるエヴァートンは、プレミアリーグ屈指のポストプレーとゴールセンスがあるオリヴィエ・ジルー獲得を急ぎ、リヴァプールはチェルシー参戦が報じられているファン・ダイクの合流を月末に間に合わせたいところです。ホッフェンハイムとハイデュク・スピリト。どちらも簡単に勝てる相手ではありませんが、プレミアリーグで勝ち点を落としたくないマージ―サイドのクラブたちは、ファーストレグで圧倒的優位に立って2戦めをラクにしたいもの。レッズは8月15日と23日、トフィーズは17日と24日に決戦です。

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“厳しい相手を引いたリヴァプールとエヴァートン…CL&ELプレーオフの組み合わせ決定!” への5件のフィードバック

  1. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    まさに1/5を引き当てましたね。
    実力的に一番当たりたくないチームでした。
    ナーゲルスマン監督が織り成す変幻自在の戦術とニャブリが恐いです…。
    望みはクロップ監督がよく知るブンデスということと、移動による疲労が少ないことでしょうか。
    またこのタイミングでのララーナ離脱は激痛です…。
    ジニがいるとは思うものの、チャンのコンディションと控えの層の薄さが気になってしまいますね…。
    ここは管理人様の言うとおり若手に期待、グルイッチやウッドバーンをどこまで起用できるかに注目です。
    コメントのご返信ではまさかのマルコヴィッチでしたが、移籍の噂が出始めたモレノが意外とプレシーズンは機能していること、ウィンガーでいえばライアン・ケントが活躍していることで、クロップ監督はどのような用兵を目論んでいるかですね。
    私は、左SBをロバートソンとモレノ、またはフラノで回すことで、獲得できなかったアンカーをヘンドとミルナーで回すこともアリなのではと愚考していますがどうなりますか…。
    ホッフェンハイム、ララーナの長期離脱、コウチも軽い負傷でビルバオ戦は欠場(本当に負傷ならいいのですが…)、ダイク獲得に本腰のチェルシー…、最近本当によくないニュースばかりで愚痴が増えてしまい申し訳ないです…。

  2. わたひと より:

    いやぁ、ツイてないですね…。守備に難があるレッズが堅守のチームにカウンター一発でやられる可能性はありますね。ここはプレミアのクラブらしくゴリゴリのキック・アンド・キャッシュ戦法でいくのもありかもしれません。プレミアバブルのマネーパワーと提示額の高さを活かし、ホッフェンハイムの守備陣を強奪、崩壊させ、リバプールのファンタスティック4が容赦無くそこを突くというプレミアならではの作戦なら…本当に申し訳ありません。
    今のレッズなら強豪クラブ相手に面白い試合ができる可能性は充分にあるので、とにかく本戦には是が非でも出場してほしいです。コウチーニョのバルサ行きの真相はわかりませんが、私は行きたければ行けばいい派です。しかし、レッズのレジェンドになりたいと言ったからには、そう呼ばれるに相応しい1年を送ってからにして頂きたい。彼の活躍に期待します。

  3. 新参 より:

    エバートンのジルー獲得って、最近向こうの記事で話題に上がってるんでしょうか?ベンゲルが残留を明言して以降、トーンダウンした気が日本の記事見てて思ったのですが…サンチェスの近況も併せて教えていただけると幸いです。

  4. タムコップ より:

    あらためて本ブログの主様の着眼点には恐れ入ります…。
    もちろん相手が一番気になるとこでしたが、やはり開幕直後の過密日程をどうマネジメントするか?
    クロップ采配の動向と、若手抜擢か、それとも隠し球的な移籍での戦力補充があるのか、見ものです。

    前置きはさて置き、引いちゃいましたねホッフェンハイム!
    昨シーズンのホッフェンハイムの試合を2,3度観たのですが、組織だった良いチームだなあという印象でした。
    がしかし、リヴァプールは相手が強ければ強くなるほど力を発揮するという桜木花道的なチームなので(笑)、ここはそのここ一番の勝負強さに期待します!

    エヴァートンは、現地の報道にバーディー獲得のためにコンタクトしているというものを見ましたが、いずれにしても前線の軸となる選手あと一枚揃えば、クーマンは本気でELを狙いにいくんじゃなかろうか?と思わせるほどの充実っぷり。
    シグルズソンとルーニーがポジションが違う中で攻撃のコンダクターになっていったら、トップ6もいう言葉そのものが過去形になる可能性も十分にあり得そうです。

    リヴァプールOBのマクマナマンがまたしてもプレミアリーグの質の低さをこき下ろしてましたが(笑)、双方共にプレーオフをどんな形でも良いので突破して、OB連中を黙らせるようなプレミアチームの躍進に期待します!

  5. makoto より:

    nyonsukeさん>
    グルイッチとアーノルドにも期待してます。おっしゃるとおり、ロバートソンが機能すればミルナーを中に入れられて、おもしろくなりますね。

    わたひとさん>
    引いてくるでしょうね。とにかく先に獲られないことが大事ですね。

    新参さん>
    ジルーはずっと話題になってますね。ベンテケの名前を見かけなくなりました。

    タムコップさん>
    ありがとうございます。プレーオフに集中できれば両チームともいけそうなのですが、戦った後のプレミアリーグを気にし始めると何が起こるかわからなくなりますね。エヴァートンには、本気でビビッてます。あと3人獲るとクーマンさんはいってます…

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