フィルミーノ、サラー、エムレ・ジャンの怒涛の4発で、リヴァプールがCL本大会出場決定!
開始2分、絶好の位置からのFK。初戦で決めたアレクサンダー・アーノルドのキックは壁に当たり、ゴール右に跳ね上がったボールをプッシュしたサラーのヘッドはバーの上に浮いてしまいます。さらに1分後、フィルミーノの見事なスルーパスでマネがバウマンと1対1になりますが、バウマンが足でブロックして先制はならず。ガイガーにアルベルト・モレノのサイドを崩されてニャブリにボレーを許したピンチは、オフサイドの旗が上がっています。
7分、レッズはサラーを起点にまたも速攻。中央から上がったエムレ・ジャンが左のモレノを使うと、グラウンダーを直接蹴ったサラーはDFにぶつけてしまいます。猛攻を続けていたプレミアリーグ4位のチームは、相手がカウンターに慣れる前に先制ゴールを決めました。ハーフライン付近から、フィルミーノが最初のスルーパスとまったく同じボールをマネに出すと、中に持ち込んだアタッカーは背後に走ったエムレ・ジャンに完璧なヒールパス。フリーのエムレ・ジャンは、DFに当てながらもニアに強引にねじ込みました。これぞレッズ!昨季プレミアリーグで上位に負けなかった縦に速いフットボールが、ようやくアンフィールドに戻ってきました。
押し続けたレッズは、18分にあっさり追加点を奪います。左サイドから仕掛けたフィルミーノが中央のワイナルドゥムに丁寧なラストパスを通すと、インサイドで合わせたボレーは右のポストを叩きますが、リバウンドはサラーの前へ。エジプトのテクニシャンは、左足で蹴り込むだけでした。反撃に出たホッフェンハイムは、ワンツーでボックスに侵入したニャブリがフリーになりかけますが、アーノルドが体をぶつけてシュートを許さず。すると21分、自陣左からワイナルドゥムがマネを走らせたスルーパスで、ホームチームの3点めが決まります。左からゴールに向かったマネは、ハーフラインからスプリントしてきたフィルミーノにヒールパス。9番が出したファーサイドへの優しいクロスに反応したのは、またもエムレ・ジャンです。左足のボレーにGKバウマンはノーチャンス。3-0、ホッフェンハイムがCLから遠ざかっていきます。
窮地に追い込まれたアウェイチームですが、30歳のナーゲルスマン監督は勝負を捨てていません。24分にノルトヴェイトを下げてウートを投入すると、ニャブリ、ガイガー、ヴァーグナーらがダイレクトパスを駆使した中央突破でゴールを狙います。28分、バイタルエリアにドリブルで上がったヴァーグナーが右のウートにパスを通すと、モレノをかわした19番がクロスにきれいなシュートを放ち、左のサイドネットを揺らします。3-1となり、再度押し返すレッズ。35分、アルベルト・モレノが右サイドにロングフィードを上げると、アーノルドが巧みなタッチでサラーを走らせ、右サイドをえぐった11番がラストパス。フリーでニアに走り込んだフィルミーノのボレーは、バウマンがブロックして2点差をキープします。レッズの守備陣は、プレミアリーグ時代とは見違えるように成長したニャブリを止められません。39分にサラーをかわして右足で巻いたシュートは、左のポストすれすれを抜けていきます。
42分、右から短いパスをつないだレッズのアタックは、左の空いたスペースを使って打とうとしたマネがエムレ・ジャンに譲り、ハットトリックをねらったコントロールショットは右ポストの脇に外れます。ニャブリとヴァーグナーのパス交換から右のウートにパスが出たチャンスは、ニアを狙ったシュートが枠にいきません。あっという間だった前半は3-1。守備が危なっかしかったレッズは、ゲームをスローに落として時間を遣い、確実に勝利に辿り着きたいところです。
サラーとのワンツーで、ワイナルドゥムがバウマンの前に躍り出たのは54分。GKの肩にヒットしたシュートはバーを超え、レッズの追加点はなりません。守備に人数を割き、奪ったボールを速く前線に展開するレッズは、ファーストハーフで気になったDFが左右に振られてマークを外すシーンが減りました。ニャブリは負傷したのか、56分にサライに後を譲ります。エムレ・ジャン、ワイナルドゥム、マネとスムーズにつないだ速攻は、マネの強烈な左足シュートをバウマンがセーブ。最前線でアーノルドがインターセプトし、ニアのワイナルドゥムに打たせたチャンスも守護神が落ち着いて外に弾き出します。勝負を決める4つめのゴールは、デミルバイの弱いバックパスに突っかかり、フォクトからインターセプトしたヘンダーソンのお手柄でした。右をフリーで並走していたフィルミーノにラストパスが出ると、9番はGKが触れないコースに流し込むだけでした。
アーノルドをジョー・ゴメスに代えたクロップ監督は、70分にエムレ・ジャンをミルナー。デミルバイの渾身の左足シュートをミニョレがセーブした後、78分にホッフェンハイムが2点差に追い上げます。クラマリッチのクロスをヘッドで決めたのはヴァーグナー。マークについていたデヤン・ロブレンはあっさり競り負けてしまいました。前線に高い選手を揃えたホッフェンハイムは最後まで攻め続けましたが、10数分で3点は厳しいミッションです。マネをクラヴァンに代え、3バックにスイッチしたクロップ監督のレッズが、2試合トータル6-3で3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ本大会出場を決めました。
マネ、サラー、フィルミーノ、エムレ・ジャン、ワイナルドゥム、ヘンダーソン。前の3人の破壊力と、中盤の3人の攻撃センスを存分に堪能した一戦。プレミアリーグを見据えれば、左サイドの守備が大いに気になるところではありますが、今日は勝てばOKの一発勝負。スルーパスとドリブルが冴えてキレキレだったフィルミーノ、前にスペースがあれば2回に1回は突破してくれるマネ、上下動を繰り返してチャンスを確実に活かしたエムレ・ジャンをリスペクトしたいと思います。秋から冬にかけて欧州で6試合戦うことが決まったレッズは、移籍市場締め切りまでの8日間で補強にドライブをかけるのではないでしょうか。CB強化と中盤の厚み構築に成功すれば、リヴァプールはプレミアリーグでもチャンピオンズリーグでもおもしろい存在になりそうです。
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更新早い!!お疲れ様です!!本戦です!!!
兎にも角にも勝って大きな収穫です。良いところも悪いところも出た試合でした。ゴールハンターを置かずにゴールに迫る良さも、後先考えずにボールへ寄せて交わされた後は最終ラインに丸投げする中盤の守備も、人につくのかラインで守るのか曖昧なDFラインも全て見慣れた光景でした。(笑
CLを材料に1週間で誰連れてくるのかで今季のリヴァプールの目標や、「上は何を課題と捉えているのか。」が見えてくると思います。
個人的には守備の緩さはファンダイク連れてきても解決するとは思えないので(力技で抑えるには彼ですら足りないと思います。)守備で気の利くアンカーを取り、ヘンダーソンを前に上げてプレーエリアの自由とより危険なエリアでのパスやランを昔のように見せて欲しいです!今日も後半良いプレッシング見せていたので走るポジションに置きたいと改めて思いました。
今季の欧州でプレミアリーグ勢は赤い2チームが相性などを考えると何かやってくれそうな気がしているので、怪我人なくやって行って欲しいです!
(ユナイテッドはついでに国内は控えめでお願い致します。)
追記です。コウチーニョに隠れてますがエムレ・チャンは契約延長大丈夫なんでしょうか?…
更新ご苦労様です!
さあ、これでグレートブリテンからセルティックも含めて6チーム(!)本戦出場ですね。
管理人さんのおっしゃる通り、クロップスタイル本領発揮できた試合でしたが、ホッフェンハイムのDFスタイルをかなりスカウティングしたな、というなかなか戦術的にもお互い見応えある試合でした。
やはりモレノでは左は心許ないので、モレノスタメン時は1stレグのようにミルナーが左もケアしつつ、ウイングも守る時は守るというスタイルを取らないと厳しそうです。
しかし、マネの突破力の凄みと、フィルミーノの視野の広さ&スキルはレッズファンでなくとも必見かと…!
サラーがサラに馴染んで、頭ポリポリ掻きながらコウチーニョが帰ってきたら、『前は』ヤバいことになりそうです!
今季は久々にプレミア勢の並ぶCLノックアウト見たいですね。
更新お疲れ様です。
勝てばOK、祝本戦出場ですが、それ以上におもしろい見ごたえのある試合でした。
特にホッフェンハイム、やはりナーゲルスマンは評判通りの新進気鋭の監督です。
いくら点を入れられても、前に行こうとする姿勢、試合の流れを読み巧みな選手交代とシステム変更からの反撃、チームが一枚岩となり監督の意図を表現していることがよくわかりました。
惜しむは選手のクオリティの違いで、決めるべきところで決めたレッズの勝利でしたが、決められなかったらクロップ監督も苦しい展開となったでしょう。
両監督の真っ向勝負、絶品でした。
さて、レッズはやはり前線は秀逸、これでララーナとコウチが帰ってきたらヨダレものなのですが、やはり試合をたたみにいっての失点グセはいただけませんね。
気になるのは両SB。
アーノルドとモレノは攻撃ではいいのですが、やはり守備では穴です。
皆様の仰るとおり、ファン・ダイク獲得はマスト、それに加え運動量が豊富で、ボール奪取に長けたアンカーを獲れれば、少しはマシな気がします。
クロップ監督のチームはリスクを冒し攻め続けるのが魅力ですが、カウンター返しやパワープレーの際、戦える選手がもう少しいると理想です。
これからの移籍市場が勝負ですが、アーセナル戦はたぶんお得意の乱打戦になりそうですね、楽しみです。
あと、蛇足ですが本戦では憎っくきバルセロナをコテンパンにしてやりたいです!(返り討ちにあいそうですが…笑)
リヴァプールの選手は非常に高いモチベーションで試合に臨めていたのが目に見えてわかる一戦でしたね。さすが世界でもトップモチベーターの監督のチームといったところでしょうか。
シーズン開幕からサネとサラーはサイド、中央どちらに入っても相手の脅威になり続けていますね。フィルミーノはこの試合のMOMといって文句なしのパフォーマンスでした。
ここにコウチーニョが加われば欧州でも屈指のテクニック、スピードを有する攻撃陣が完成しますから、あと1週間の逃げ切りに期待したいところです。
チェルシーの出来が少々気になるものの、今年のCLでのプレミア勢はそこそこいけるのでは・・・と期待したいところです。