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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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どうした、スタリッジ…!攻めまくったリヴァプールは勝ち越しゴールを奪えず、またもドロー!

4戦勝ちなしだったリヴァプールは、先週末に開催されたプレミアリーグ6節のレスター戦でようやく勝利。スタディオン・スパルタクに乗り込んだチャンピオンズリーググループステージ2節、スパルタク・モスクワとの一戦は、セヴィージャにホームで引き分けたチームとしては何としても勝ちたいゲームです。クロップ監督は、セヴィージャ戦に続いてGKにロリス・カリウスを起用しました。最終ラインはアレクサンダー・アーノルド、マティプ、デヤン・ロブレン、アルベルト・モレノ、中盤にはコウチーニョ、エムレ・ジャン、ヘンダーソン。フィルミーノ、マネ、サラーの3トップを見るのは久しぶりです。ロシアプレミアリーグで8位と不振のチームは、開始早々からアグレッシブです。5分にルイス・アドリアーノが単独で仕掛けると、1分後にはポポフが中央にきわどいラストパスをフィード。エムレ・ジャンは早々にイエローカードをもらっています。

相手の速攻が一段落すると、レッズは前からプレスをかけられるようになりました。10分に左サイドを崩したマネは、クロスを中に通せず。サラーとのワンツーからダイレクトで右足を振り抜いたアーノルドの一撃は左に外れます。コウチーニョからスルーパスを受けたサラーは、左足に持ち帰ることができませんでした。17分、ヘンダーソンのきれいな縦パスでボックス左に抜け出したサラーは、得意の左足でシュートを放つもGKレブロフがセーブ。直後、マネのアーリークロスはゴール正面でマークを外したフィルミーノにぴったりでしたが、強烈なヘディングシュートはレブロフが弾いて先制を許しません。

押し込まれていたスパルタクは、22分にエムレ・ジャンを追い込んでボールを奪うと、波状攻撃を展開します。コウチーニョがボックス手前でファールを犯すと、FKのキッカーはサンプドリアから来たブラジル代表MFフェルナンド。右足でカーブをかけたボールは壁を越え、ロリス・カリウスの手の先を抜けてネットを揺らしました。リードされたレッズは、早いうちに追いつきたいところです。28分に左から持ち込んだマネのミドルはレブロフが正面でキャッチ。31分、ヘンダーソンのサイドチェンジがコウチーニョに渡ると、マネとのワンツーで一気にGKの目前に迫り、容赦ないシュートをニアに突き刺しました。1-1、週末のプレミアリーグでも見事なFKを決めた10番は、完全復調といっていいでしょう。

38分、コウチーニョのサイドチェンジがアーノルドに通ると、後ろにいたヘンダーソンにボールが戻り、ここからピンポイントクロス。DFの頭上を越えたボールをフリーで受けたフィルミーノは、抜けてくると思っていなかったのか腿に当てる中途半端なプレイでチャンスを逃しました。45分、5対3のカウンターは、アーノルドが右のヘンダーソンを走らせ、折り返しがマネに出るとオフサイドを示す旗が上がりました。イーブンで折り返したリヴァプールは、後半開始から攻め込んできたスパルタクのパスコースを落ち着いてつぶすと、徐々に主導権を握ります。53分、左隅を狙ったコウチーニョのFKはレブロフがぎりぎりで触って勝ち越しならず。直後のスパルタクの速攻は、エチェンコの強烈なシュートをロリス・カリウスがセーフティに弾き出します。

57分、フェルナンドをドリブルで抜き去ったマネは、中に入ってきたサラーに優しいスルーパスを出しますが、ジキアにプレッシャーを受けた11番は一歩及ばず。このとき、前に出て膝を痛めたレブロフは64分に担架で運ばれ、ゴールマウスにはセリコフが入ります。70分、マネが下がりスタリッジ。代えるならフィルミーノではなかったか。73分にはエムレ・ジャンがワイナルドゥムに後を譲り、レッズは勝ち点3を奪いにいきます。78分、アルベルト・モレノからの長いパスを受けたアーノルドは、切り返しから左足を振り抜くも右にアウト。80分にボックス入り口でインターセプトに成功したフィルミーノは、焦ったのか大きく打ち上げてしまいます。残り10分、リヴァプールにとって大事な時間です。

85分、足を痛めたポポフが下がり、DFのメルガレホ。アルベルト・モレノが縦に浮かしたボールをフィルミーノがヘッドで中に送り、スタリッジに通ったシーンは決定的でしたが、ストライカーはボレーを空振りしてしまいます。89分、コウチーニョの左からのクロスがクリアされると、ヘンダーソンの素晴らしいクロスでまたもスタリッジがフリー。これは決まったと思った瞬間、左足のボレーはバーの上を越えていきました。どうした、スタリッジ…!デヤン・ロブレンの縦パスで左サイドを完全に破ったフィルミーノのグラウンダーは、なぜ走り込んだサラーの後ろだったのでしょうか。96分にアーノルドのクロスをサラーがヘッドで叩くも、強烈な一撃はGKのグローブのそばにいってしまいます。8分の追加タイムを活かせず、プレミアリーグ勢で唯一初戦を勝てなかったリヴァプールはまたもやドロー決着。チャンピオンズリーグでは、7戦連続勝利なしとなりました。

カードを1枚残していたクロップ監督は、ミルナーとチェンバレンをベンチに置いたままゲームを終えましたが、攻略できていた左サイドにどちらかを入れるという手はなかったのでしょうか。また、スタリッジを入れるなら相手の体力を確実に奪っていたマネを残して、キックミスが目立ったフィルミーノを下げたほうがよかったように思います。FKとエチェンコのシュート以外にこれといったピンチはなく、圧倒的に攻めていただけに悔いの残る一戦でした。とはいえ、マリボルに連勝してアンフィールドでスパルタク・モスクワとの再戦に勝てば、レッズは決勝トーナメントに手が届くはずです。コウチーニョとヘンダーソンが元気なのは好材料。気持ちを切り替えて、アウトサイダーとの連戦をしっかり獲っていただければと思います。

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“どうした、スタリッジ…!攻めまくったリヴァプールは勝ち越しゴールを奪えず、またもドロー!” への11件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    更新お疲れ様です。

    9月の長いトンネルはなかなか抜け出せません。
    これまで好調だったフィルミーノ、サラー、ジャンに疲れがみられ、パスやトラップのミスが多く、決定機でいつものクオリティをみせてくれれば楽に勝てる試合だったと思います。
    かたやモスクワの前線での連携や連動がよければ負けていたかもしれません。
    わたしも今日はミスが多かったフィルミーノを替えるべきで、マネを残すべきだったと思います。
    また1枚余らせるならミルナーを使ってほしかったですが、クロップ監督はこれまで交代をあえて遅らせたり行わなかったりしている気がします。
    もしかしたらスタメンでローテーションするかわりに、出したメンバーを長い時間みて闘えるメンバーを未だ模索している、もしくは成長を促しているのかもしれません。
    現にDF、GKのローテーションは多いのに、フィルミーノ、サラー、マネのローテーションは行っていません。
    なればこそ、スタリッジには期待しているのですが、今日の決定機は決めて欲しかったです…。
    この長いトンネルを抜け出すには、ベンチメンバーの底上げ、特にスタリッジとチェンバレンの活躍は必須なのではと思いました。

    これでマリボル戦は連勝が必須、ホームでのモスクワ戦が命運を握ります。
    このグループでGS突破ができないとなると…、いやいや、帰ってきたコウチと頼れるキャプテンがいれば大丈夫でしょう。
    ここは切り替えて、週末のニューカッスル戦は快勝といきたいです。

    —–
    更新ご苦労様です。
    中々勝てませんね、、、。マネを下げた時点でドローは確定だったのかもしれません。フィルミーノは悪いなりにも、彼は奮闘していたと思います。
    勝利まであと少しなんですがね、、、。幸いにもこのグループは混戦ですから、マリボル戦は重要ですね。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    リバプールにCLはまだ早すぎたか

  3. 生粋のグーナー より:

    やっぱり経験のあるアーセナルがCLに出るべきでしたね。ベスト16あたりで大敗しますが、少なくともグループリーグは突破するので、大舞台で浮き足立っているリバプールのようにはならなかったと思います

  4. わたひと より:

    3、4のコメントの方、全員がイケメンじゃ面白くないじゃないですか。リバプールはコメディ担当なので心配しないでください。最後は笑顔にさせるから…ゲッチュ☆

    失点シーンのカリウスに問題はなかったですかね?シュートは素晴らしかったものの飛ぶのが遅れたような。カリウスに期待している分、彼の最近のナーバスさを過剰に心配してしまっています。ビッグセーブをいくつか見せれば自信もついてくると信じてますが、どうでしょう。
    最近は押して押してのドローが続き心配ですが、観ててめちゃくちゃ面白いんですよね。前線とコウチーニョの攻撃は勿論ですが、ヘンダーソンのピンポイントクロスには毎試合鳥肌が立ちます。最高ですね。今年はなんとかコンディションを維持してほしいです。

    P.S. カリウスの件で記憶では全く身動きとれず失点をゆるし、手には当てれたんじゃ云々と書きましたが、ハイライト観たら思いっきり両手伸ばして飛んでましたので編集しました(汗)ついでにゲッチュも足しときました(大汗)

  5. This boy より:

    なかなか面白いコメントをする方がいらっしゃいますね
    それは置いといて、今日の試合はなんというか、ストレスのたまる試合でした。特に残り15分ほど。スタリッジは途中から出てくるより、先発して試合の中でリズムを作っていくタイプの選手なんですかね?監督がクロップになってストライカーのファーストチョイスでなくなってから、途中出場で試合の流れを変えたという様な記憶がほとんどありません…。ましてやマネと交代となると…、申し訳ありませんが今日のスタリッジにはまったく可能性を感じませんでした。
    今日はフィルミーノの調子が悪かったのが全てだと思いますが、サブにフィルミーノタイプのCFというか偽9番の選手が欲しいですね。私としてはソランケよりイングスがその役割に適していると思うのですがどうでしょうか?
    守備で特別ピンチを招いたわけではなかったので、あのFKが悔やまれます。たらればの話をした所でどうにもなりませんが、ミニョレだったらあるいは…?と思ってしまいます。キーパーのローテをするなら、リーグカップも終わってしまったのでウォードも使って欲しいですね。
    なんともまとまらない話になってしまいましたが、週末のニューカッスル戦でリセットでして欲しいです。

  6. COYS より:

    リヴァプールは04-05シーズンもGLで苦戦しましたが、結局優勝しましたね。
    レッズサポーターの方は色々不安に思うところもあるでしょうが、まだGL突破の可能性は十分にあるわけですし、ここからの巻き返しに期待したいですね。
    逆境に強く爆発力のある(しかし、取りこぼしも多い)リヴァプールはノックアウトステージのほうが得意のように思えます。
    という訳でリヴァプールをぜひとも決勝トーナメントでみたいなと思っています。
    GL突破が決まれば冬の補強もやりやすくなるでしょうし、ここからのクロップの手腕に期待ですね。

  7. プレミアリーグ大好き! より:

    まさかそんな昔話にすがるとは。。その年もリーグ優勝はしてないですよね

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    このレベルの大会でチームでベストのGKを出さないとか、やめて欲しいですね。
    ミニョレもいきなり問答無用でスタメンを奪われたみたいな昨シーズンからの扱いの中で、文句も言わずにやっててえらいですよ。
    きちんとプレーで見返してるところがなおえらいです。

  9. プレミアリーグ大好き! より:

    2シーズンのELでも初戦から3試合連続ドローでしたが最終的にはGLを突破して決勝まで行きましたし、ここからの巻き返しに期待します

  10. プレミアリーグ大好き! より:

    EL。。ですか。。。

  11. makoto より:

    nyonsukeさん>
    スタリッジ、決めてほしかったですね。連動性のあるプレスがかからないシーンが目立つようになっており、全体的な立て直しなのかターンオーバーなのか、いいときの自分たちを思い出すための手を打つ必要があるのだろうなと思いました。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    マリボル戦連勝は、決して不可能なミッションではないと思います。まずはアウェイで勝ちたいですね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    セヴィージャとモスクワのアウェイで引き分けただけで、そうなりますか。

    生粋のグーナーさん>
    CLに出るべきは、プレミアリーグ4位のリヴァプールです。

    わたひとさん>
    あのFKは、難しかったですね。勝てる展開ではあり、フィニッシュの問題だったので、気持ちを切り替えてがんばってほしいです。

    This boyさん>
    なるほど。私はパスセンスが高いソランケ推しです。FKは、あのキックをされたら止められないGKのほうが多いのではないかと思いました。まずはニューカッスル戦で巻き返しですね。

    COYSさん>
    そうでしたね。今後の試合でしっかり勝ち切ることと、年明けから失速しないことも重要ですね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    すがってらっしゃるわけではないでしょう。そもそもそんなに深刻な状況ではないですし、「これからです!」とおっしゃっているだけです。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    バルサもブラボとシュテーゲンをリーガとCLで使い分けていたことがあり、マン・ユナイテッドの昨季のELはロメロでした。監督は両者と話しているものと思われますが、「問答無用でスタメンを奪われたみたいな昨シーズンからの扱い」なんですか?

    プレミアリーグ大好き!さん>
    これからですよね!

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ELとCLの違いが関係ある話なんですか?

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