86分、マルコス・アロンソ!大苦戦のチェルシーがアウェイで貴重な勝利をゲット!
7分、ウィリアンが左サイドから上がり、ボックスで切り返しを奪われると、拾ったロス・バークリーがミドルシュート。ドライブがかかったボールはGKコラーシュの頭上を越えていきます。アザールがいない左サイドで、10分と17分にもドリブル突破に成功したウィリアンは、クロスの精度が上がれば格段にチャンスを増やせそうです。20分に左サイドからオラインカがクロスを上げると、競り勝ったツォーファルはヘディングを枠にコントロールできず。1分後、シェフチークの強烈なミドルはケパがキャッチしきれなかったものの、浮いたボールを冷静にキープしました。プレミアリーグの強豪クラブは、いつものように中盤を支配することができません。
24分、アスピリクエタがボックス右に出したパスがクリアされると、こぼれ球をキープしたペドロが左のウィリアンにラストパス。切り返しから放った右足の一撃はクロスバーを叩き、アウェイゴールを奪うことはできません。33分にケパがロス・バークリーに素早く渡し、イングランド代表MFがドリブルで進んだカウンターは、ジルーをGKと1対1にするラストパスにオフサイドを示すフラッグ。中央にいたエンガドゥ=エンガジュイがスリップして倒れたため、ジルーがラインの前に出てしまう「天然オフサイドトラップ」とでもいうべき珍しいシーンでした。
44分、縦パスを受けたマソプストが右サイドを突破。ここでもマルコス・アロンソが遅れ、クリステンセンまで抜かれそうになりますが、グラウンダーをリュディガーがブロックして事なきをえました。前半のチェルシーのシュートは、ロス・バークリーのミドルとウィリアンのクロスバー直撃のみ。マルコス・アロンソの緩慢な動きが気になった45分でもありました。
後半開始早々の47分、左サイドを駆け上がったマルコス・アロンソのグラウンダーをエンガドゥ=エンガジュイがカットし、ゴールに向かったボールをGKコラーシュがキャッチ。51分のチェルシーのショートコーナーは、ウィリアンのラストパスをニアで合わせたジルーが左に外します。58分、ペドロが下がってプレミアリーグ14ゴールのアザールが登場。CKのクリアを叩いたリュディガーの決定的なボレーは、とっさに足を出したコラーシュのビッグセーブに阻まれます。61分、ジルーとのきれいなワンツーでボックス左に抜けたウィリアンのシュートは、ゴール前を横切りファーポストの外に抜けていきました。
63分、ウィリアンのCKに頭ひとつ抜けたリュディガーのヘッドは左にアウト。サッリ監督は、68分にコヴァチッチを下げてカンテを投入しました。直後のプラハのカウンターは決定機。ドリブルでバイタルエリアに入ったイブラヒム・トラオレの強烈なシュートは、ケパが右に飛ぶビッグセーブでCKに逃れます。79分、イブラヒム・トラオレの右からのクロスをケパがパンチすると、ボジルの素晴らしいバイシクルは適切なポジションに戻った守護神がセーブ。どちらに転んでもおかしくなかった激戦は、86分のゴールで決着しました。ウィリアンが右から上げたアーリークロスに飛び込んだのはマルコス・アロンソ!ヘディングシュートがゴールの左隅に吸い込まれ、チェルシーがアウェイで先勝しました。
苦しい試合でしたが、結果オーライ。スタンフォード・ブリッジで引き分け以上ならOKという条件は、チェルシーにとってさほど難しくないはずです。さあ、切り替えましょう。週末のプレミアリーグは、CL出場権獲得をめざすうえで負けられないリヴァプール戦。左サイドの守備の修正と、サイドの連携向上が課題ですが、中2日のゲームにおける最優先事項はコンディショニングです。9月のプレミアリーグとカラバオカップでレッズとのホーム2連戦がありましたが、このとき1勝1分と勝ち越すことができたのは、2試合ともエデン・アザールが決めてくれたからです。アンフィールドのゲームでは、プラハでは30分しかプレイしなかったエースの爆発と、プレミアリーグに馴染んでいないゴンサロ・イグアインの覚醒に期待しましょう。
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内容はともかく連勝はしているので、ぜひリバプール戦での勝点奪取にも期待したいです。