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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

リヴァプールはトッテナムの2.5倍以上…!CL予想スタメンの移籍金総額を徹底比較!

本日は、いよいよヨーロッパリーグの決勝戦。チャンピオンズリーグのプレミアリーグ対決も、3日後に迫ってきています。読者を増やしたい現地メディアが、あの手この手で決戦を盛り上げようと腐心しているなか、「ザ・サン」の記事がおもしろかったので紹介させていただきます。リヴァプールVSトッテナムは、プレミアリーグ2018-19シーズンで最も移籍金を支払ったクラブと、補強費ゼロのチームの対決です。「それぞれの予想スタメンにおける移籍金総額を比べてみよう」というのがこのたびの企画で、3億3000万ポンドを超えるレッズに対してスパーズは1億3000万ポンド。新戦力なしで欧州のファイナルに辿り着いたクラブは、ひとりあたり1180万ポンドというお買い得スカッドだったということが判明したというオチです。

一方、リヴァプールの平均3000万ポンド(約41億円)は決して安くはないのですが、アリソンとファン・ダイクが2人前のお値段で全体をプッシュしているだけで、彼らへの投資については2年連続のCLファイナル進出できっちり元を取っています。部分的に見れば「安い!」と感じるパートが多く、サラー、マネ、フィルミーノのプレミアリーグ56発トリオが総額9300万ポンド(約128億円)なら迷わず買いでしょう。プレミアリーグ23アシストの最高SBコンビ、アーノルド&ロバートソンに至ってはセットで800万ポンドのバーゲン価格です。

2011年に加わった敏腕SDマイケル・エドワーズのデータ分析がワールドクラスに成長する原石の青田買いを実現し、雑草と目されていた何人かの選手はユルゲン・クロップの指導力によって華麗に開花したということでしょう。経営、マーケティング、分析、スカウトといったタスクについて、ひとりに権力を集中させず、スペシャリストの分業によってクオリティを高めたリヴァプールの組織運営手法は、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドの参考になるのではないでしょうか。

【リヴァプールの予想スタメンと移籍金総額】
GK/アリソン(ASローマ)6700万ポンド(約92億円)
DF/アレクサンダー・アーノルド(ユース出身)
ジョー・ゴメス(チャールトン)350万ポンド(約4億8000万円)
ファン・ダイク(サウサンプトン)7500万ポンド(約104億円)
ロバートソン(ハル・シティ)800万ポンド(約11億円)
MF/ワイナルドゥム(ニューカッスル)2500万ポンド(約35億円)
ファビーニョ(モナコ)4400万ポンド(約61億円)
ヘンダーソン(サンダーランド)1600万ポンド(約22億円)
FW/サラー(ASローマ)3400万ポンド(約47億円)
フィルミーノ(ホッフェンハイム)2900万ポンド(約40億円)
マネ(サウサンプトン)3000万ポンド(約41億円)
計:3億3150万ポンド(約461億円)

組織力で強化を進めてきたレッズに対して、トッテナムのダニエル・レヴィ会長は、近年で最も成功したワンマンオーナーといっていいでしょう。フェルトンゲン、エリクセン、ダヴィンソン・サンチェスはアヤックスコネクションで調達。トリッピアーとデル・アリは、予想をはるかに上回る掘り出し物でした。しかし、このチームの躍進も選手獲得のうまさだけで語ることはできません。

マウリシオ・ポチェッティーノ監督が素晴らしいのは、エリック・ダイアー、ハリー・ウィンクス、オリヴァー・スキップなど若手をしっかり育て上げ、移籍初年度に芳しくなかった選手でも2年めに戦力化しているところです。ここ数年のスパーズの補強で、期待外れというハンコを捺さなければならないのはフィンセント・ヤンセンとエンクドゥーぐらいでしょう。彼らに期待した役割は、2年めでチームに馴染んだフェルナンド・ジョレンテとルーカス・モウラがこなしてくれました。マン・シティとアヤックス相手に決めた劇的な勝ち抜けゴールという最高の形で…。

【トッテナムの予想スタメンと移籍金総額】
GK/ロリス(リヨン)1200万ポンド(約17億円)
DF/トリッピアー(バーンリー)350万ポンド(約4億8000万円)
アルデルヴァイレルト(アトレティコ・マドリード)1150万ポンド(約16億円)
フェルトンゲン(アヤックス)800万ポンド(約11億円)
ダニー・ローズ(リーズ・ユナイテッド)100万ポンド(約1億4000万円)
MF/ルーカス・モウラ(パリ・サンジェルマン)2500万ポンド(約35億円)
シソコ(ニューカッスル)3000万ポンド(約41億円)
エリクセン(アヤックス)1150万ポンド(約16億円)

ソン・フンミン(レヴァークーゼン)2200万ポンド(約31億円)
デル・アリ(ミルトン・キーンズ・ドンズ)500万ポンド(約6億9000万円)
FW/ハリー・ケイン(ユース出身)
計:1億2950万ポンド(約180億円)

移籍金の数字の向こうに、選手の成長や劇的な勝利などさまざまなドラマが映し出されているように感じられます。こういう記事を読むと、どちらも勝ってほしいと思ってしまうんですよね。6月1日の決勝は、プレミアリーグ対決らしいスリリングな展開を期待しています。今年の5月は、長かったですね…!

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“リヴァプールはトッテナムの2.5倍以上…!CL予想スタメンの移籍金総額を徹底比較!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    あと3日煽るメディアを楽しみながらその日を待ちます。マイケル・エドワーズの敏腕っぷり、これからも期待してます。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    シャーウッドの後、ファンハール等色々な後任監督の噂がありましたがプロジェクトをポチェと共に進めると決めてくれたレヴィ会長がいてくれたからこそ今のスパーズがあると思っています。
    新スタジアムも出来たことですし、ポチェもレヴィ会長もまた新しい段階へプランを練り直すでしょうね。
    ポチェ、ケイン、ロリスがトロフィーを掲げる日が近いことを願います。

  3. GSM より:

    スパーズのスタメンとコウチーニョはほぼ同額なんですね(笑)

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