絶品ジルー&アザール!アーセナルを混乱に陥れたチェルシーが4発圧勝でEL制覇!
サッリ監督のチームは、エンゴロ・カンテが間に合ったようです。GKケパ、DFアスピリクエタ、クリステンセン、ダヴィド・ルイス、エメルソン。MFカンテ、ジョルジーニョ、コヴァチッチ、FWアザール、ペドロ、ジルー。エメリ監督のほうはミキとラムジーを欠きながらも、プレミアリーグ得点王のオーバメヤンをはじめ前線に役者を揃えています。GKチェフ、DFパパスタソプーロス、コシールニー、モンレアル。中盤センターはルーカス・トレイラとジャカ、WBにメートランド=ナイルズとコラシナツ、エジルの前にオーバメヤンとラカゼットという3-5-2です。
静かに立ち上がったゲームは、両者とも前線につなげられずに5分が経過。引退試合となるペトル・チェフは、ルーズボールやバックパスを冷静にさばいています。9分、オーバメヤンと連携したメートランド=ナイルズが縦に突破してクロスを入れると、ケパが弾いたボールをオーバメヤンが右足でシュート。力んだキックは左に逸れてしまい、ガナーズは最初のチャンスを逃します。プレミアリーグとは違ってテンションの高いチャントは聞こえてこず、小さなざわめきが続くニュートラルのステージ。16分、ジャカの素晴らしいロングフィードが左のコラシナツに通りますが、ボックス脇からのラストパスはアスピリクエタが体を張ってブロックしました。
18分、厳しいプレスに音を上げたチェルシー守備陣が強引なキックをカットされ、オーバメヤンのヘッドでラカゼットがラインの裏へ。ケパを抜こうとしたストライカーが転倒しますが、レフェリーは首を振ってPKを否定しています。25分に左サイドからジャカがFKを蹴ると、こぼれ球をケパがキャッチ。速攻を仕掛けたカンテがアーリークロスをジルーに合わせると、パパスタソプーロスが厳しくチェックしてタッチミスを誘います。27分にジャカが右足で放った強烈なミドルは、クロスバーに軽く触れて枠の外。29分にアザールのパスでエメルソンがボックスに入るも、ラストパスはパパスタソプーロスがCKに逃れました。
32分にラカセット、エジル、ルーカス・トレイラと左につながり、コラシナツが思い切りよく狙うとアスピリクエタが冷静に体に当ててCK。2分後、アザールのヒールキックで裏に抜けたエメルソンの左足シュートは、チェフが慌てずセーブします。39分、カンテから中央でパスを受けたアザールがすかさず縦パス。ジョルジーニョがダイレクトで落とし、ジルーが左足でクロスに狙うと、左に飛んだチェフが指先で弾くビッグセーブで失点を回避しました。前半は0-0。ブルーズのチャンスは、すべてプレミアリーグ15アシストのエースが演出しています。
48分、アザールがドリブルで中央突破。柔らかいラストパスを受けたジルーの左足は、コシールニーが足に当てました。1分後、エメルソンが前線に入れた浮き球に反応したのはオリヴィエ・ジルー。コシールニーの前に入り、低いボールに体をかがめて放ったヘッドがチェフの脇を抜け、プレミアリーグ3位がついに先制しました。ジルーはこれが今季ヨーロッパリーグで11発め。大会得点王を確実にする一撃は、優勝を決めるゴールとなるでしょうか。
1-0となり、ラインを上げるアーセナル。58分にメートランド=ナイルズのクロスをダヴィド・ルイスがカットすると、こぼれたボールを叩いたルーカス・トレイラのシュートはカンテが身を挺して防ぎます。ブルーズの2点めは60分。メートランド=ナイルズが自陣で失い、コヴァチッチが左のアザールにつなぐと、正確なグラウンダーが中央のペドロに通り、左足のボレーがゴール右隅に転がりました。完全なるチェルシーペース、冷静さを欠くガナーズ守備陣。64分にコヴァチッチが仕掛けたドリブルが止まらず、中でもらったペドロがジルーにラストパスを転がします。裏を取られたメートランド=ナイルズが無謀なチャージでストライカーを倒してしまい、PK。アザールが落ち着いて突き刺し、リードを3点に広げました。
モンレアルをグエンドゥジに代えたエメリ監督は、67分にルーカス・トレイラをイオビ。2分後、オーバメヤンのミスキックのクリアがボックスの外にこぼれると、イオビの素晴らしいボレーがゴール左に突き刺さります。3-1となり、サッリ監督はペドロをウィリアン。勝負が決したのは72分でした。オーバメヤンが自陣でアザールに奪われ、左のジルーのリターンが中央から走り込んだ10番に渡ると、左足のボレーにチェフは触れず。これだけ自陣でミスを繰り返し、ショートカウンターを喰らっては勝負になりません。77分、エメリ監督はエジルをウィロック。将棋でいえば形づくり、来季のためと宣言するような采配です。
アザールやウィリアンが次々と決定的なシュートを放ち、80分にはフリーのアスピリクエタのシュートが左のポストすれすれを抜けていきます。82分にイオビの浮き球でラカゼットがケパと1対1になるも、シュートを弾かれ、フォローしたオーバメヤンのフィニッシュはクリステンセンがブロック。直後、ラカゼットのラストパスで完全に抜け出したウィロックは、右隅に送り込むだけのシュートをミスしてしまいました。88分、アザールが下がってザッパコスタ。エースの2ゴール1アシストという大活躍で、サッリ監督が自身初のビッグタイトルを手に入れました。
チェルシーからアーセナルに移った守護神がラストステージに賭けた夢を、アーセナルからチェルシーに加わったストライカーが粉砕しました。1-0となってからの10分弱が、ターニングポイント。前半から不安定だったメートランド=ナイルズのサイドをフォローすべく、冴えなかったエジルをグエンドゥジという選択もあったのではないでしょうか。最終ラインの混乱、チームを落ち着かせるリーダーシップの欠如。アーセナルは最後のゲームで弱点を曝け出し、チャンピオンズリーグ復帰は果たせませんでした。天を仰ぐペトル・チェフ。最後の試合でも、プレミアリーグ屈指のGKであることは証明したのではないでしょうか。
チェルシーサポーターのみなさん、おめでとうございます。ジルーらしい先制ゴールの後、相手の動揺を咎めた前線からのチェックとショートカウンターは鮮やかでした。私たちは、エデン・アザールというスーパースターが青いシャツで披露する最後のプレイを見たのでしょうか。覇者が決まった興奮よりも、一抹の寂しさが心に浸みるバクーのミッドナイト。まだ決まったわけじゃない…あまりにも眩しかった10番には、ただひとこと「ありがとう」とだけ残しておこうと思います。
プレミアリーグで苦闘を続けたマウリツィオ・サッリは、チェルシーの歴史を彩る確かなレコードを刻みました。トロフィーを掲げてはしゃぐ選手たちと、最年長の優勝監督にはそれぞれの夏が待っています。
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サッリは初タイトルですかね?
チェルシーがサッリを解任せずにシーズンを終えるとは思いませんでした
そのサッリがタイトルまでとるとはわからないものですね
更新ご苦労様です。
チェルシー優勝おめでとうございます。
エメリは悔しいでしょう。この一戦にかけていた思いを汲み取ると尚更です。前半でナイルズとを変えておけば、エジルをイオビにしておけば、、、と思うとこと多々あります。前線2人も今日はらしくなく、、管理人様仰る通りガナーズの弱さが露呈した決勝だったかもしれません。
サッリは就任初年度で初のビッグタイトルでCL権利も確保で去就不透明、、、アザールの旅立ちと(多分)優勝の余韻そこそこで落ち着かない夏になりそうですね。
グーナーです。
相方様はご無事に会場を出られたでしょうか。
ちょっと今回の敗戦は。。。。いつもと同じと言うわけにはいかないですね。
アーセナルのファンになって以来、一番ツライ敗戦かも知れません。
ここまで「勝つしかない」状況が積み重なっての決勝というのはあまり無いのではないでしょうか。
選手個人を責めるのは好きではないので、誰を恨むこともありませんが。
だからこそ気持ちの整理がつきません。
チェフとミキにトロフィーをプレゼントしたかった。
そしてラムジーとウィルシャー、カソルラ、ロシツキ、その他のレジェンドに祝福して欲しかった。
うーーん。
今はちょっと前向きになれませんね。
つらい。
しかしジルーよ、君は敵にまわってもホントにジルーだな。
あれを決めるかね。
前3人にらしさが出なかった。one of those days が the day に重なったのか。しかしこれは決勝。相手の方が強かったと認めるほかない。このチームとこの監督の実力がPL5位、EL2位なんだろう。ムスタフィなしで4失点というのがすべてを物語っている。
補強費が少ないとか、そういうのは必要ない。増額のチャンスをふいにしたのは自分たちだと真摯になるべき。
期待が大きかった分、エメリにはかなりがっかりしたシーズンだった。ただ来年もチャンスは与えられるべきだとも思う。頑張ってくれ
皆さんお疲れ様でした。
ニュートラルな気持ちで見ましたが、ミキが見られなかったのは残念です。アーセナルはチャンスがいくつもありましたが、決めきれなかったですね。
来季はユナイテッドアーセナルの決勝を見たいです
サッリも言っていたようにこの一戦でシーズンの評価が決まってはならない、と。
自分もこの決勝を見ても尚、エメリにはポジティブな評価を下せます。PL5位、EL準優勝。
あれ、去年の成績はもっと悪かったような…。
一歩ずつ進んで行きましょう。