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ロバートソン、痛恨!リヴァプールはアウェイのナポリ戦で2年連続ノーゴールの敗戦!

いよいよ、チャンピオンズリーグ2019-20シーズンが開幕します。プレミアリーグ勢で最初にピッチに立つのは、2シーズン連続でナポリと激突するリヴァプールと、スタンフォード・ブリッジにバレンシアを迎えるチェルシー。スタディオ・サン・パオロで戦う欧州王者のアウェイゲームを先に紹介しましょう。クロップ監督は、プレミアリーグのニューカッスル戦でベンチに置いたミルナーとヘンダーソンを起用。前線にはFAB3を揃え、最終ラインにはいつもの4人が入っています。GKアドリアン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン。MFミルナー、ファビーニョ、ヘンダーソン、3トップはサラー、マネ、フィルミーノ。キックオフからアグレッシブに攻めるレッズは、相変わらずサラーが元気です。

最初のチャンスは7分のナポリでした。マリオ・ルイのクリアを左サイドでインシーニェが拾い、ニアに転がしたボールをファビアン・ルイスがダイレクトでシュート。アドリアンが前にセーブし、こぼれ球を再度8番が右足で叩きますが、これもGKの正面にいってしまいました。レッズの3トップが仕掛けるカウンターは、ことごとくクリバリにカットされています。12分にファビーニョが中央からドリブルで仕掛けた速攻も、サラーにパスが出た瞬間、クリバリが間合いを詰めてシュートを許しません。

18分にアーノルドが中に入り、フィルミーノをポストに使いますが、得意のスルーパスは裏に通らず。2分後にヘンダーソンが敵陣で奪い、すかさず左にいたマネに展開すると、左足のフィニッシュはGKメレトが触ってCKに逃れます。直後、サラーがドリブルでボックスに侵入し、切り返しから左足を振り抜くと、しっかり着いていったマノラスがブロック。こぼれ球をマネがミルナーに落とすも、右足でアウトにかけたシュートは浮いてしまいました。

右サイドから執拗に攻めるナポリは、ハイクロスもCKもマティプに弾かれています。25分からは青いシャツが攻める時間が続きますが、アーノルドが秀逸なカバーリングを見せ、ラインの裏に出るボールをことごとくカット。37分にロバートソン、フィルミーノ、マネとつながったチャンスは、ボックスの右のコーナーまで持ち込んだサラーがニアに外しました。

43分、ファビーニョが大きく左に出したボールをフィルミーノが収めてカウンター発動。マネのスルーパスで左サイドを突破したミルナーは、グラウンダーをファーのサラーに通せず悔しがっています。ショートコーナーから、ミルナーのクロスがフィルミーノの頭を捉えますが、フィニッシュは惜しくもポストの右。0-0で終わった前半は、互角といっていいでしょう。

49分、カジェホンのサイドチェンジを受けたマリオ・ルイが、ファン・ダイクの頭上を越える完璧なクロスをファーのメルテンスへ。ヘディングシュートが決まったかと腰を浮かした瞬間、アドリアンが右手で弾き出すビッグセーブで失点を回避しました。55分にCKのクリアからマネがドリブルで突進し、サラーとの2対1のチャンスを創りますが、左に転がしたラストパスがエースに合わずナポリは命拾い。プレミアリーグで全勝のチームは、いつもなら決めているシーンで意志の疎通を欠いてしまいました。

65分、ハイボールをクリバリが頭でクリアすると、マノラスのキックミスがサラーの足元に届きますが、左からクロスに狙ったシュートはメレトが左に飛んでビッグセーブ。66分にミルナーがワイナルドゥムに代わると、アンチェロッティ監督はインシーニェをジエリンスキにチェンジ。2分後にロサーノが下がり、昨季までプレミアリーグで活躍していたジョレンテが前線に入ります。73分、フィルミーノをポストに使ってボックスに入ったマネのシュートはメレトの守備範囲。足をつったアランはエルマスに代わり、残り時間は15分を切りました。

80分、メルテンスのパスを受けて切り返したカジェホンが、ロバートソンに引っかけられてPK。メルテンスが蹴ったボールはアドリアンの手に当たって枠に飛び込みました。レッズの目標はだたひとつ、アウェイゴールを持ち帰ることです。87分、クロップ監督はヘンダーソンに代えてシャキリを投入。92分、レッズに手痛いエラーが出てしまいました。左サイドでファンダイクがメルテンスと競り、こぼれたボールをロバートソンがアドリアンにまかせようとした瞬間、抜け目ないジョレンテが先着してGKの脇を抜きました。

リヴァプール、悔しいスコアレス。90分で負けたのは今季初めてです。まずは、パーフェクトな守備を見せたカリドゥ・クリバリに拍手を送りたいと思います。シュート数10対13、オンターゲット5対4のゲームはラスト10分まで互角の展開でしたが、ミスをしたチームが勝ち点をロストしました。2つの失点に絡んでしまったロバートソンは、眠れない夜を過ごすことになりそうです。完全に崩されたシーンがなかったチームにとって、2点は受け入れがたいビハインドです。

レッズの課題は、中盤に強固なブロックを敷いたチームに対するMFの対処法でしょう。3トップを追い越す動きやミドルシュートを増やして、危険な存在だと認識させなければ、クリバリのような屈強なCBにポジショニングやプレイ選択のミスを促すことはできません。このあたりは、シャキリのフィット、ナビ・ケイタの復活、チェンバレンによるチェンジオブペースに期待しましょう。先手の交代策で拮抗した展開を変えられなかったのが、指揮官とチームの課題だと思います。

アウェイゴールを奪って勝ち点をゲットしたい一戦でしたが、昨季も敵地では1-0で敗れた相手にうまくやられただけです。気持ちを切り替えて、週末のプレミアリーグでチェルシーに勝ちにいきましょう。バレンシアにホームで敗れたあちらのほうが、敗戦のショックと今後に対する不安は大きいはずです。

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“ロバートソン、痛恨!リヴァプールはアウェイのナポリ戦で2年連続ノーゴールの敗戦!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    早速の更新ご苦労様です。アウェイの地でなかなか勝てませんね。ナポリのスタディオ・サン・パオロは今後も苦手な場所に
    なりそうです(苦笑)
    ナポリはしっかり規律がとれ、チームとしてよく動いていたと思います。クリバリは素晴らしかったですね。アンフィールドで
    対戦するときも厄介な相手となりそうです。ほかにもインシーニェ、メルテンス、アラン、カジェホンとおなじみの選手も十分脅威で今夜のレッズは大苦戦でした。今回の負けはしっかり受け入れて、次節勝ち切ればよいと思います。GKのアドリアン、ダイク、ファビーニョ、アーノルド、ヘンダーソンは十分働いたと思います。しかしナポリ強いな。あのようなチーム嫌いじゃありません。

  2. スーパーホット より:

    同じくナポリが強いなと感じました。
    アンフィールドではさすがに勝ち点を計算できると思いますが、抽選次第ではCLベスト4くらいまでいってもおかしくないチームでは、と。

    チャンスは両チームあっただけに、リバプールとしてはそこまで悲観することもないと思いますが、うまく切り替えてチェルシー戦に臨んでほしいところ。
    ミルナー→ワイナルドゥムの交代はおそらくドローでいいかなと思ってたんじゃないかと。シャキリをあと5分早く使ってほしかったけど、ファビーニョは絶好調だったし、オリギもいないとなると理解できない交代策ではなかったかな。

  3. タムコップ より:

    いつもはファンダイクがいる安心感をどこかで感じながら観戦してますが、クリバリを見て、「世界有数のCBを相手にするというのはこんなにも難しいものなのか」と、リバプールを相手に戦う他チームのサポーターの気分を嫌というほど味わったほろ苦い試合でした。
    去年の同カードより内容は良かっただけに悔しいなあ…。
    アンフィールドで雪辱を果たしましょう!

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