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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アウェイの洗礼を受けたトッテナムは、2点リードを守り切れずドロー発進!

チャンピオンズリーグ2019-20シーズンが開幕しましたが、初日のプレミアリーグ勢は厳しい結果となりました。リヴァプールはナポリに2-0で競り負け、チェルシーはバレンシアにスタンフォード・ブリッジで0-1。2日めに登場するトッテナムとマンチェスター・シティは、格下のクラブ相手に勝利を収めることができるでしょうか。昨季CLで準優勝のスパーズは、敵地スタディオ・ヨルギオス・カライスカキスでオリンピアコスと対戦。ポチェッティーノ監督は、クリスタル・パレスとのロンドンダービーで2発をゲットしたソン・フンミンをベンチに置き、トップフォームに戻っていないデル・アリを先発起用しています。

GKロリス、DFダヴィンソン・サンチェス、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、ベン・デイヴィス。中盤センターはエンドンベレ&ハリー・ウィンクス、2列めにルーカス・モウラ、デル・アリ、エリクセン。最前線にはプレミアリーグ3ゴールのハリー・ケインです。キックオフから積極的に攻めるオリンピアコスに対して、セーフティに戦おうとするトッテナム。5分に右サイドから持ち込んだポデンセのシュートは、ロリスが右に倒れてキャッチしました。軽快なドリブルで仕掛けてくる10番は要注意。10分の手前でエンドンベレのミスを突き、ボックス手前からシュートを放ったのもポデンセでした。

16分、フェルトンゲンをかわしたゲレーロは、左足のシュートをロリスの正面に打ってしまいます。18分、オリンピアコスに決定機。左サイドを抉ったツィミカスのクロスをポデンセが胸で右に送ると、ゲレーロの鋭いシュートが左のポストを直撃。こぼれ球に走りこんだギリェルメのボレーは、バーすれすれを抜けていきます。押されていたスパーズは、26分に望外の先制点をゲットしました。ボックスの右脇から仕掛けたハリー・ケインが、メリアに引っかけられてPK。エースは冷静に中央に蹴り込み、貴重なアウェイゴールを手に入れました。

0-1とした昨季CLファイナリストは、30分にショートカウンターを成功させます。敵陣でベン・デイヴィスがインターセプトし、すかさず中央のルーカス・モウラへ。ドリブラーはコースが空いたのを見逃さず、強烈な一撃を左隅に突き刺しました。スパーズの選手が持つと盛大にブーイングが飛んでくるなか、デル・アリのドリブルシュートは惜しくもバーの上。逆襲に転じたオリンピアコスは、44分に1点を返します。ヴァルブエナとのワンツーで右から上がったポデンセが、SBとCBの間のスペースに入り込んで右足を振り抜くと、ロリスの指先を抜けたボールは左のポストの内側に吸い込まれました。

1-2で始まった後半はスパーズのペース。49分にハリー・ケインが右から高速クロスを入れ、デル・アリが押し込んだシーンはVARによってオフサイドです。53分、ヴァルブエナが倒れた瞬間、フェルトンゲンのプッシングと見做されPKのホイッスル。ヴァルブエナが冷静に右に決め、ホームチームが同点に追いつきます。58分、CKのクリアを拾ったエンドンベレの強烈な左足シュートは、GKジョゼ・サの正面。65分、ハリー・ウィンクスの楔のパスをルーカス・モウラがダイレクトで右にさばくと、デル・アリがボックス右を突破してシュートを放ちますが、ジョゼ・サのビッグセーブでスコアは変わりません。

エンドンベレをシソコに代えていたポチェッティーノ監督は、73分にデル・アリを諦めソン・フンミンを投入。プレミアリーグのクリスタル・パレス戦で2発ゲットの韓国人アタッカーには、勝負を決めるゴールが期待されています。76分、ルーカス・モウラが下がってエリック・ラメラ。これぞアウェイという空気のなか、決定機を創れなかったスパーズは、ドローという結果を受け入れざるをえませんでした。2点リードから追いつかれるという経過を見れば、勝てる試合を落としたとも受け取れますが、シュート数は17対10。チャンスの数を考慮すれば妥当な結果でしょう。

ハイプレスが効いたのはわずかな時間で、エリクセンは冴えず、ハリー・ケインのシュートは封じられました。とはいえ、グループステージ全体を見渡せば、アウェイで2-2は悪い結果ではありません。ギリシャとセルビアのクラブ相手にホームゲームを落とさなければ、2位通過はいけるはず。ツルヴェナ・ズヴェズダを上回れば、バイエルンとの一騎打ちに持ち込めます。デル・アリ、セルジュ・オーリエ、ライアン・セセニョンなど、負傷者や本調子でない選手たちが、真価を発揮できる状態になるのを待ちましょう。まずは週末のプレミアリーグ。レスターとのアウェイゲームは難関ですが、厳しいプレスと手数をかけないアタックを思い出し、勝ち点3をめざしていただければと思います。

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