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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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美しいミドルと右足アウトのスーパーショット!チェンバレンの2発でレッズがアウェイ完勝!

初戦はナポリに2-0で敗れ、2戦めはザルツブルグに3-0から追いつかれて4-3の辛勝。昨季の欧州王者であり、プレミアリーグで首位を走るリヴァプールですが、ここまでのチャンピオンズリーグについては苦戦といっていいでしょう。敵地クリスタル・アレナで戦うヘンクとのゲームは、勝ち点ゼロでは終われない大事な一戦。開始2分、ファビーニョの速いパスをボックス手前で受けたチェンバレンが、ベルゲの股間を通すきれいなミドルを左のサイドネットに決めました。GKクーケは1歩も動けず。0-1とリードしたレッズは、5分に珍しくサマッタの独走を許しますが、追いすがるロバートソンを気にした10番は左足のシュートをクロスに外してしまいました。

GKアリソン、DFミルナー、デヤン・ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤はファビーニョ、チェンバレン、ナビ・ケイタ、前線はプレミアリーグ12発のサラー、フィルミーノ、マネ。攻撃的なタレントを揃えたレッズは、8分にもカウンターをまともに喰らい、オヌアチュがアリソンと1対1になります。ここしかないタイミングでミルナーが滑り、コースを絞った守護神がシュートをブロック。レッズの最終ラインは、前線の2人に対するケアの仕方を修正しなければなりません。

19分、右サイドの伊東純也がラインの裏に飛び出し、ボックスに入ってデヤン・ロブレンを抜きにいったところで無念のスリップ。21分のCKは、混戦から打ったマネのシュートが青い渋滞に引っかかります。25分、ミルナーの楔をマネが受け、脇にいたフィルミーノがかかとで触るトリッキーなリターンをGKの前に送ると、10番が右足で放ったシュートはクーケが右足でブロック。直後、伊東純也のクロスをサマッタがヘッドで叩き込みますが、VARによってオフサイドが宣告されました。

30分のサラーのFKは、惜しくもクロスバーの上。1分後、ボックス左のマネがヒールで縦に流すと、走り込んだロバートソンの左足シュートはGKに阻まれます。33分、デヤン・ロブレンがニアでCKのコースを変え、サラーがフリーでヘディングシュートを放ちますが、うまく当たらず左にアウト。40分、右サイドをスプリントした伊東純也の鋭いグラウンダーに、サマッタのスライディングはわずかに及びません。44分にサラーのクロスをクエスタがクリアすると、ファビーニョがダイレクトで右隅を狙いますが、クーケの正面に飛んでしまいました。前半は0-1。レッズの守備は速攻に対して脆く、このままのスコアで終わるとは思えません。

48分、相手のミスキックをボックス手前で拾ったサラーは、フィルミーノの上がりに期待したスルーパスが通らず。サラーのパスミスが多いのが、レッズがペースをつかめない理由のひとつでしょう。崩すアイデアが乏しかったプレミアリーグ首位チームは、57分に個の力で追加点をゲットしました。ナビ・ケイタがボックス左のフィルミーノに浮き球を送り、キープした9番が後ろにいたチェンバレンに落とすと、右足アウトにかけたチップキックがクロスバーの下を叩いてネットを揺らしました。ダイレクトで打つとは、とても読めなかったスーパーゴール。クロップ監督は63分にロバートソンを休ませ、ジョー・ゴメスを右、ミルナーを左に配します。

67分、ファビーニョが高速の楔をマネに入れ、右にいたサラーにスルーパスが通るも、フィニッシュはルクミがブロック。73分にワイナルドゥムと代わったチェンバレンは、アウェイサポーターの拍手に応えています。77分、敵陣で奪ったワイナルドゥムが右のフィルミーノを使い、ニアにいたサラーがグラウンダーを受けてGKの前に緩いラストパス。斜めに走ってきたマネがクーケに先着し、チップキックを枠に流し込んで勝負を決めました。80分のフィルミーノをオリギという交代策は、次のプレミアリーグを見据えた打ち手でしょう。

83分、ボックス手前でキープしたナビ・ケイタが右のワイナルドゥムに打たせたシーンは、力んだシュートがファーポストの外に切れていきます。4発めは87分。マネの縦パスを受けたサラーが、ゴールに背を向けた状態からツータッチでクエスタとルクミをまとめてかわしました。右足のシュートは、ファーポストを叩く完璧なコース。直後にエンドンガラに左サイドを崩され、ニアにいたオディに振り向きざまの一撃を喰らいますが、レッズが1-4で完勝してグループステージ突破に近づきました。

サマッタとオヌアチュに楔のパスをうまく収められ、縦に速い伊東純也のクロスにも悩まされた苦しいゲームでしたが、チェンバレンの素晴らしい2発がチームを3ポイントに導きました。まだまだ本領発揮とはいかないナビ・ケイタが、フル出場を果たしたのも収穫のひとつ。終盤にはいかにもレッズらしい速いパスワークが冴え、サポーターの満足度は高かったのではないでしょうか。

中盤を仕切ったファビーニョ、ファイナルサードで変化をもたらしたフィルミーノ、中央に張ってから真価を発揮したサラーもリスペクトしたい一戦。チェンバレンのプレイを見たクロップ監督が、トッテナムをアンフィールドに迎える週末のプレミアリーグでどんな布陣をチョイスするのか、今から楽しみです。

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“美しいミドルと右足アウトのスーパーショット!チェンバレンの2発でレッズがアウェイ完勝!” への1件のコメント

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    やっとアウェイで勝ちました。チェンバレンが2発決めたのは今後のチーム状況を考えると大変ポジティブです。サラーもマネも決めて文句なしと言いたいところですが、最後のロブレンのプレーだけは反省点ですね。あとはケイタでしょうか。まだまだフィットしていないですね。

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