これぞモウリーニョ采配!トッテナムが鮮やかな逆転勝利でグループステージ突破決定!
キックオフから押しているのはアウェイのオリンピアコス。3分にマフラスが左から放った強烈なミドルは、ガッサニーガが安全重視で前に弾きました。6分、ロングフィードがダニー・ローズの足に当たってこぼれ、さらったエル・アラビが中央に持ち込んで左足を振り抜くと、ガッサニーガが伸ばした手の下を抜けてファーのサイドネットに吸い込まれます。先制されて目覚めたかのように、スパーズが反撃開始。13分、ハリー・ウィンクスが左からのFKをニアに入れると、ソン・フンミンのヘッドはGKホセ・サがぎりぎりでセーブしました。
17分、バックパスをさらったポデンスの単独突破は、ダヴィンソン・サンチェスが最後まで離さず右足のシュートをブロック。19分、オリンピアコスのCKがニアに入ると、ポデンスが右足のアウトで中央に流し、走り込んだセメドが難なく流し込みました。まさかの0-2。スパーズがこの試合で負ければ、最終節のバイエルンとのアウェーゲームで勝ち点ゲットが自力突破の条件となります。29分、モウリーニョ監督が動きます。エリック・ダイアーに代わって、エリクセンが登場。32分にブーハラキスが思い切りよく放ったロングシュートは、左に曲がってポストの脇を抜けていきました。
41分にハリー・ケインが狙ったFKは、クロスバーすれすれ。43分にホセ・サのスローミスをデル・アリが引っかけたチャンスは、ソン・フンミンが右足で曲げた一撃が高く浮いてしまいました、45分、セルジュ・オーリエのクロスはメリアーがクリアして終わるはずでしたが、何が起こったのか、痛恨の空振り。ボールはゴール前で待っていたデル・アリの足元に流れ、イージーなボレーがネットを揺らしました。前半は1-2。シュート数4対5とアウェイチームに押されたスパーズは、マン・シティやアヤックスを屠った自分たちのスタイルを思い出さなければなりません。
ジョゼ・モウリーニョの檄に奮い立ったのか、後半開始からスパーズがラッシュ。48分、右からのFKがダヴィンソン・サンチェスに届きますが、ヘディングをうまく落とせず、ボールはバーを越えていきます。50分、セルジュ・オーリエの素早いスローインでルーカス・モウラがボックス右を突破すると、丁寧なグラウンダーがハリー・ケインの足元に転がりました。ボレーが右隅に決まり、2-2。このままだと敗退となるギリシャチャンピオンは、執拗にサイドアタックを試みています。
61分、新指揮官の2枚めのカードはルーカス・モウラをシソコ。70分にボックス手前から蹴ったエリクセンの速いFKは、惜しくもポストの右に外れました。逆転ゴールは73分。ボックス左で粘ったデル・アリの執念が実りました。逆サイドに振ったクロスにソン・フンミンが触ってコースが変わり、フリーで待っていたセルジュ・オーリエの強烈なボレーが左のサイドネットに突き刺さります。勝負が決したのは77分でした。左からのFKをエリクセンがゴール前に浮かすと、マークを外したハリー・ケインが頭で押し込み、大健闘のオリンピアコスの希望を打ち砕きました。
ラスト30分までは、どちらに転ぶかわからない展開でしたが、シソコを右に配した4-4-2になってから、スパーズがアグレッシブなアタックで一気に畳み込みました。エリクセン投入で攻める姿勢を鮮明にして、後半頭から意図的なラッシュ。追いついた後、攻防のポイントとなりつつあった右サイドに運動量と守備力を足し、2ゴールをゲットするとデル・アリをエンドンベレに代えて悠々と逃げ切り…。モウリーニョ采配が完璧に機能し、負けてもおかしくなかったゲームは完勝といってもいい納得の着地となりました。ノックアウトラウンド進出、おめでとうございます。「指揮官の采配が勝利を手繰り寄せた爽快なゲーム」を存分に堪能させていただきました。
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いやー、簡単なミスから2点先制されたときはもう無理だと思いましたが逆転勝利!
デレアリの1点目は運が良かったですが、前半の早い段階でエリクセンにチェンジしたのが大きかったです。
この辺りのモウリーニョの修正の早さは本当に流石としか言えません。並みの指揮官なら交代が遅れて同点がやっとになるはずですし。
シティ戦観てたのでスパーズ戦は途中ちらりと観て「モウさん、この試合は難しいかな」と思ってたら結果を知ってビックリ‼️今夜ゆっくり見直します。
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前回もサーが暴れて勝ち点ロストしたような試合だった記憶があるので前半CKからのヘディングをすごい反応でセーブされた時は今回もだめかなと思ったんですが、モウリーニョとエリクセンがやってくれました。アリなど低空飛行してたメンバーの復調が嬉しいです。これが一時的なものでないことを願いたいですね。
コーナーキックじゃなくてフリーキックでした