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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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トータル10発!ELノックアウトラウンド進出のプレミアリーグ勢、怒涛のゴールハイライト!

69分にアマラーにゴールを決められ、2-0になったとき、まさかこの後3発喰らって敗退などということは…と不安な気分に支配されました。ヨーロッパリーググループステージ最終節、スタンダール・リェージェVSアーセナル。プレミアリーグでは不振のクラブは、ELは開幕から3連勝と順調に勝ち点を重ね、ノックアウトラウンド進出は間違いなしと見られていました。4節のギマラインス戦はアウェイでドロー。敵地で0-3と圧勝したフランクフルトから勝ち点を奪えば決まりでしたが、ガナーズは1-2で敗れ、エメリ監督は解任となりました。最後の試合で、ベルギーのクラブに4点差の敗戦まではOK。勝ち抜けを確信していたであろうリュングベリ監督は、サカ、ネルソン、スミス=ロウ、ウィロック、マヴロパノスといった若手を起用していました。

前半は0-0。後半開始早々の47分にバスティエンに決められますが、パパスタソプーロスに当たったボールがマルティネスの逆を突いた不運な失点でした。アウェイゴールを決めれば、相手は6点が必要となりますが、ウィロックとグエンドゥジが簡単にかわされ、左足のシュートが右のサイドネットに届いてしまいます。リュングベリ監督は、パパスタソプーロスを下げてマルティネッリを投入。おぼろげながらも目標が視界に入ったチームに対して、攻め合いに持ち込むという発想はどんな展開をもたらすのだろうと息を呑みました。

勢いに乗って攻めていたスタンダール・リェージェが、終戦となったのは78分。サカの素晴らしいクロスがラカゼットの頭にピタリと合いました。さらに81分、左から中に斬り込んだサカが、マルティネッリとワンツーをかわして右足を振り抜くと、ファンフースデンの左足は及ばず、GKボダールが伸ばした左手の下を抜けてネットを揺らしました。2-2で引き分けたアーセナルは2位通過…と思いきや、2-1でリードしていたフランクフルトが終盤に2発喰らってまさかの敗戦。サカの同点ゴールを最も喜んだのは、コメルツバンクに集まったドイツ人サポーターたちだったのではないでしょうか。

もの足りないフィナーレだったガナーズに対して、マンチェスター・ユナイテッドとウルヴスはいずれも4-0圧勝。オールド・トラフォードにAZを迎えたスールシャール監督は、マグワイア、マティッチ、マタ、アシュリー・ヤング、マルシアルと要所にベテランと主力を揃え、公式戦3連勝をめざしました。50分過ぎまで0-0だったゲームは、マタ、グリーンウッド、マティッチによる左サイド攻略でスコアが動きました。マティッチのスルーパスでボックス左を崩したマタがファーに転がすと、アシュリー・ヤングの強烈な一撃がニアに刺さって1-0。ここからの12分で、マン・ユナイテッドは3点を積み上げました。

58分、ボックス手前でミットシエのドリブルをガーナーがカットし、グリーンウッドが左足でGKの右を抜いて2点差。61分には強引なドリブルで2人の間に割って入ろうとしたグリーンウッドが倒され、レフェリーがPKを示すと、マタが確実にゴールの右に蹴り込みました。64分の4点めもグリーンウッド。マタのパスをボックス右脇で受けたレフティが、ブイテンスをかわしてニアポストをかすめる素晴らしいシュートで勝負を決めました。マン・ユナイテッドは4勝1分1敗でトップ通過。プレミアリーグでは未だ1ゴールのグリーンウッドは、ELでは5戦4発と結果を出しています。

モリニュー・スタジアムにベシクタシュを迎えたウルヴスも、奇しくも後半に12分で4ゴールの固め獲りを決めています。58分に右サイドから仕掛けたラウル・ヒメネスのクロスがファーに上がり、ジョッタがヘッドで押し込んで先制。62分のCKはデンドンケルのヘッドが右のポストに阻まれましたが、1分後にデンドンケルのミドルをGKユヴァクランが弾いてポストに当てると、今度は詰めたジョッタが無人のゴールにプッシュし、リードは2点となりました。

67分、CKを右隅に叩き込んだデンドンケルのヘッドは完璧。1分後、左サイドからの速攻はラウル・ヒメネスのトラップミスで切れましたが、右サイドでインターセプトしたブアーが鋭いクロスをファーに送り、ジョッタがボレーを決めてハットトリックを達成しました。ウルヴスも4勝1分1敗、しかしこちらはブラガに次ぐ2位。ラウンド32では、やっかいな相手と当たるかもしれません。

尻すぼみだったアーセナル、のらりくらりのマン・ユナイテッド、大健闘のウルヴス。戦いぶりは三者三様でしたが、プレミアリーグ勢が揃ってノックアウトラウンドに駒を進めました。アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドはこちらからのCL出場権獲得はあるのか、ウルヴスはどこまで勝ち進むのか。ELもまた、年明けからの激戦が楽しみです。

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“トータル10発!ELノックアウトラウンド進出のプレミアリーグ勢、怒涛のゴールハイライト!” への1件のコメント

  1. プレミア より:

    エメリ監督にトドメをさしてくれたお礼にフランクフルトの突破のアシストをしてくれるアーセナルという見事な助け合いの精神、と言えるかもしれません

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