単調なアタックを繰り返したマンチェスター・ユナイテッド、クラブ・ブルッヘに1-1ドロー!
キックオフから3分、クラブ・ブルッヘがいきなり決定機。右サイドからドリブルで仕掛けたデニスがロメロと1対1となり、中央にグラウンダーを入れますが、デ・クーパーの前に入ったマティッチが何とかクリア。マン・ユナイテッドは、10分を前にして冷静さを取り戻しますが、単調なアタックは簡単につぶされてしまいます。14分のアンドレアス・ペレイラの左足ミドルは、リヴァプールから移籍したミニョレが左に飛んでセーブ。ホームチームの先制ゴールは、この直後でした。ミニョレのゴールキックが、敵陣に入っていた3バックの間に落ち、先着したデニスが飛び出したロメロの頭越しにループシュート。ボールはゆっくりゴールに吸い込まれ、ホームサポーターの絶叫がスタジアムにこだまします。
勢いに乗ったブルッヘは、18分にも決定機を創りました。リッツ、ヴァナーケン、タウが短いパスを交換しながらボックス右を攻略。ヴァナーケンのグラウンダーを直接叩いたリッツはフリーでしたが、ボールはポストの右に切れていきます。シュートが打てないマン・ユナイテッド。中盤では優勢のプレミアリーグのクラブは、縦に効果的なパスが入らず、カウンターに脅かされています。28分、左に流れたデニスがワンツーからジオゴ・ダロトを抜き去ると、角度のないところから放ったシュートは、ロメロがコースを切ってセーブしました。
36分、相手のスローインが流れたところをセンターサークルで奪ったのはマルシアル。ドリブルで持ち込んだエースはミニョレと向き合い、冷静にポジションを見て足元を抜きました。どよめきに包まれたヤン・ブレイデル。41分にアンドレアス・ペレイラがボックス右を崩すと、グラウンダーを叩いたブランドン・ウィリアムズのボレーは明らかにミスキックです。43分、右にいたマルシアルの強烈な左足ミドルは、ミニョレが左手で触ってポストにヒット。1-1で折り返したゲームは、後半に入っても互角の展開です。
49分、ジオゴ・ダロトの高速クロスにニアで合わせたリンガードのフィニッシュは、枠にいかず。直後にマタが中央から上がり、左のマルシアルに打たせようとしたシーンは決まるかと思われましたが、9番はリターンを選択し、シモン・デリに引っかけてしまいました。直後、ヴァナーケンの縦パスでボックス右を突破したデニスがニアを狙うと、ロメロが体を張ってブロック。56分のアンドレアス・ペレイラのミドルは、右のポストの外を抜けていきます。
67分、マルシアルが下がってイガロ登場。フォルマ―がボックス手前から放ったボレーは、ロメロが冷静に見送りました。70分にはアンドレアス・ペレイラに代わってフレッジ。オープンな展開となったゲームは、両者とも中盤のパスワークがスローで、ゴールの匂いが感じられない時間が続きます。クラブ・ブルッヘの久々の決定機は78分。右からドリブルで上がったデニスのグラウンダーをスフライフェルスがスルー。裏でフリーだったコソウノウは、ダイレクトショットを外してピッチに崩れ落ちました。
81分、ジオゴ・ダロトに代わってブルーノ・フェルナンデス。スールシャール監督は、勝利をめざしているようです。攻めているのはクラブ・ブルッヘですが、マン・ユナイテッドは中央が堅く、工夫のない突破はことごとくカットされています。85分のブルーノ・フェルナンデスのFKは壁にヒット。マン・ユナイテッドのサイドアタックは単調で、ホームチームの最終ラインを混乱させることができないまま、タイムアップの笛が鳴りました。
プレミアリーグでTOP4をめざすクラブなら、敵地でも勝たなければならない相手でしょう。調子の波が激しく取りこぼしが減らないレッド・デヴィルズは、ここでも連動性のない攻撃を繰り返してしまいました。ポグバやラシュフォードという飛び道具を欠いたチームは、ホームで先制されるとやっかいです。プレミアリーグでは5位に2ポイント差と希望をつないでいるものの、連勝は1回だけ。CL出場権獲得をめざす戦いは、国内も欧州も前途多難です。
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選手層が薄すぎますね。
こんなときにグリーンウッドまで病欠とは困ったものです。
ヨーイドンの徒競走か放り込みしか得点の匂いがしないチーム