マン・シティにダブルを喰らわせたウルヴスが、エスパニョールに4発圧勝で今季EL34ゴール!
マンチェスター・ユナイテッドが1-1のドローに終わったクラブ・ブルッヘは、アウェイといえども勝たなければならないレベルのチーム。オリンピアコスの本拠地ヨルギオス・カライスカキスでは1勝3敗と苦手意識があるアーセナルは、最終盤のラカゼットの一撃で何とか先勝しました。2019年になってから、スランプに陥るチームが増えたプレミアリーグは、悪夢のデッドラインデー前倒し以降、地盤沈下が進んでいるのでしょうか。暗雲垂れ込める1週間で、唯一救いとなったのはウルヴスの圧勝でした。
ELのラウンド32のファーストレグは、エスパニョールとのホームゲーム。ラ・リーガで最下位とはいえ、アベラルド監督の就任以降はリーグ戦6試合で2勝3分1敗と持ち直しており、決して侮ってはいけません。プレミアリーグ勢は、総じてスペインのクラブに分が悪く、モリニューでの一戦も苦しい展開となるのではないかと懸念していました。しかし15分、先制はウルヴス。ショートコーナーでニアに走り込んだルベン・ネヴェスがヘッドで後ろに逸らすと、中央にいたジョッタが瞬時に反応して右隅にプッシュしました。
カウンターに長けたチームは、19分にも決定機を創ります。ルベン・ネヴェスのインターセプトからラウル・ヒメネスが敵陣に持ち込み、完璧なスルーパスでアダマ・トラオレがGKプリエトと1対1。追加点かと思われたフィニッシュは、巧みにコースを切ったGKが体でブロックしました。31分に守護神ルイ・パトリシオが珍しいキックミスをファクンド・フェレイラにさらわれる大ピンチがありましたが、目の前で打たれたシュートにかろうじて触って事なきをえます。1-0で折り返したゲームが動いたのは52分。アダマ・トラオレのクロスがクリアされると、浮いたボールを胸でトラップしたルベン・ネヴェスがダイレクトで右足一閃!強烈なボレーがプリエトの指先を抜けてゴール左に突き刺さり、ウルヴスは2点リードとなりました。
勢いに乗ったプレミアリーグ8位は、67分に決定的な3点めをゲットします。右サイドのドハーティがデンドンケルをポストに使って中に斬り込むと、右に流れたジョッタに優しいラストパス。GKの肩越しにニアを狙う教科書通りの強烈なシュートが決まり、エスパニョールは完全にお手上げとなりました。77分には、ラウル・ヒメネスの思い切りのいいミドルがポストを直撃。ダメ押しゴールは81分です。自陣から上がったモウティーニョが左サイドにいたジョッタにパスを出すと、好調のアタッカーは中央に持ち込んで右足を振り抜き、プリエトの左を破ってハットトリックを達成しました。
プレミアリーグに出場した選手が17人しかいない少数精鋭のクラブは、4位チェルシーに5ポイント差という好ポジションをキープしながら、7月の予選から勝ち上がったELでは11勝1分1敗という圧倒的な数字を叩き出しています。13試合で積み上げたゴールは34。マンチェスター・シティにダブルを喰らわせた攻撃力は、欧州でも健在です。ラウル・ヒメネスとジョッタがそれぞれ9ゴールを決めており、欧州で好調のジョッタはベシクタシュ戦に続く連続ハットトリック。ヌーノ・エスピーリト・サント監督の下で鋭い速攻を磨き上げたチームは、どこまで突っ走るでしょうか。マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、インテルやローマと同様に早いタイミングで当たりたくないチームです。(ルベン・ネヴェス 写真著作者/Илья Хохлов)
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主様、いつもながらお疲れ様です。
00年代後半のプレミア強豪の勝ち方がフラッシュバックしました
ソリッドな守備と強力なタレント、パワーとスピードとハードワーク
ルーニーなロナウド級のさらに強力なタレントを揃えれば、ウルブスはビッグイヤー級のチームに化けうると思っております
今のマーケット、選手がセレブリティと化した世界ではそれが難しいのでしょうけども