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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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新戦力と若手が躍動!マンチェスター・ユナイテッドが無観客のアウェイ戦で5発圧勝!

LASKリンツ…ご存じでしょうか?オーストリア・ブンデスリーガを最後に制したのは55年前で、2011-12シーズンには経営難に陥って3部に降格。トップリーグに戻ってきたのは3年前というクラブとの対戦は、オーストリアのクラブに7勝1分と負けたことがないマンチェスター・ユナイテッドにとっては幸運なドローです。プレミアリーグでTOP4をめざすスールシャール監督のチョイスは、ベストメンバー。アウェイで先勝して、来週のオールド・トラフォードではサブの選手を活用したいところです。GKロメロ、DFブランドン・ウィリアムズ、バイリー、マグワイア、ルーク・ショー。中盤センターにマクトミネイとフレッジ、2列めにマタ、ダニエル・ジェームズ、ブルーノ・フェルナンデス、最前線にイガロという布陣です。

アウェイチームも望まない無観客試合。キックオフから5分は、白いシャツのリンツが主導権を握っています。7分、ブルーノ・フェルナンデスのロングフィードでイガロがラインの背後に出ますが、GKシュラガーが飛び出してクリア。直後のスルーパスでイガロが再び裏を取ると、今度はオフサイドの笛に遮られます。マンチェスター・ユナイテッドは、徐々に自分たちのペースに持ち込んでいます。13分のマクトミネイのミドルは、クロスバー越え。18分、ブルーノ・フェルナンデスがDFの股間を通す鋭い縦パスをボックス左に入れると、ルーク・ショーの折り返しをシュラガーが触り、こぼれ球がマタの足元へ。左足のフィニッシュはGKの脇を抜けますが、ポストの左に逸れてしまいました。

19分、ルーク・ショーが斜めのパスをイガロに通し、ボックス手前で中に持ったストライカーが2人かわして放ったミドルは、シュラガーががっちりキャッチ。24分には右サイドのブランドン・ウィリアムズが中央のマタに戻し、ラストパスを受けたダニエル・ジェームズが右隅を狙いますが、GKが左手を伸ばしてCKに逃れます。ブルーノ・フェルナンデスのキックに競り勝ったマクトミネイのヘッドは、右にアウト。押し続けたマン・ユナイテッドは、29分に先制します。左から上がったブルーノ・フェルナンデスがボックスの入り口で待っていたイガロに軽く浮かすと、3回のリフティングの後、左足を振り抜いた鮮やかな一撃がクロスバーを叩いてネットを揺らしました。ゴールもアシストも、1月に加わったニューフェイス。ここまでの展開に、スールシャール監督は満足しているでしょう。

40分、ロングスローのクリアを拾ったホランドがゴールの左にクロスを上げると、ブランドン・ウィリアムズをかわしたフリーザーのシュートはバイリーが冷静にブロック。44分のCKは、マグワイアのヘディングが惜しくも左に外れました。前半は0-1、シュート数は4対11。後半の立ち上がりに右から突破を図ったライターは、ルーク・ショーのファールで止められます。ミショルのFKは壁がブロック。51分にルーク・ショーがゴールラインまで抉って折り返したチャンスは、マタのボレーが浮いてしまいました。

マン・ユナイテッドの鋭いカウンターが決まったのは57分。ハーフライン付近でフレッジのパスを受けたイガロが左のダニエル・ジェームズを使うと、中に斬り込んで勝負したウインガーが強烈なシュートを左隅に突き刺しました。62分にヒールで出したブルーノ・フェルナンデスのラストパスはエクセレント。ラインの裏に抜けたイガロのシュートは左のポストに阻まれ、自身の2発めはならず。余裕をもって戦えているスールシャール監督は、71分にダニエル・ジェームズに代えてタヒス・チョンを投入します。78分にはブルーノ・フェルナンデスがお役御免で、アンドレアス・ペレイラ。3点めが決まったのは、82分でした。

右から上がったマタがフレッジに預け、そのまま斜めに走ると、17番の見事な縦パスでシュラガーと1対1。GKの動きを見切ったプレイメーカーがニアに転がし、勝負は決しました。85分にイガロと代わったメイソン・グリーンウッドは、92分にタヒス・チョンのスルーパスでボックス左に抜け出します。左足の豪快なシュートがニアとファーのポストに当たってゴールイン。さらに1分後、FKをクイックスタートしたアンドレアス・ペレイラがGKの虚をつくロングシュートを左に決めてゴールショーを締めくくりました。マンチェスター・ユナイテッド、アウェイで5発圧勝!ベスト8進出は間違いなしといい切っていいでしょう。

スールシャール監督のチームは、直近11試合で8勝3分。ブルーノ・フェルナンデスとイガロが加わってからは6勝3分で、22ゴール2失点という文句なしのスタッツです。イガロは既に4発、ブルーノ・フェルナンデスは8戦3ゴール4アシスト。ピッチに入って7分で決めた18歳のグリーンウッドは、公式戦36試合12ゴール4アシストと指揮官のオーダーに応えています。6戦連続勝利なしという時期があった冴えない秋が嘘のような快進撃。ビッグ6とのラストゲームとなる週末のスパーズ戦で勝てれば、リヴァプール戦とマン・シティ戦を残しているチェルシーをかわして、TOP4でシーズンを終えられるのではないかと期待しています。


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