2022.09.08 チャンピオンズリーグ2022-23チャンピオンズリーグ
通常運転はルイス・ディアスのみ…ナポリに速攻を喰らい続けたリヴァプール、ショッキングな敗戦。
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クロップ監督のスタメンは、ベテラン重視。最前線はフィルミーノ、中盤にはミルナーを起用しています。GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン、中盤にはファビーニョ、エリオット、ミルナー、フロントスリーにサラー、フィルミーノ、ルイス・ディアス。ベンチに戻ってきたチアゴとマティプ、ユーヴェから加わったアルトゥールの出番はあるのでしょうか。
開始40秒、右サイドからのパスで、ラインの裏に飛び出したのはオシムヘン。ボックスの右コーナーでアリソンを抜いて縦に出たストライカーは、厳しい角度からのシュートを右のポストに当てました。4分に左サイドから抜け出したのは、クワラツヘリア。グラウンダーを受けたジエリンスキが右足でダイレクトショットを放つと、ブロックしたミルナーがハンドを取られてしまいまいた。
ジエリンスキのキックは、アリソンの読みと逆のゴール左。早々に先制したナポリは、左サイドのクワラツヘリアの突破から追加点を狙っています。レッズの最初のチャンスは11分。エリオットのロングフィードをボックス右でトラップしたサラーは、左足の強引なシュートをブロックされました。
16分、ザンボ・アンギッサの縦パスで左から抜けたオシムヘンが、ファン・ダイクと競り合って転倒。ボールに触った後、足を踏んだCBにとって、PKは厳しいジャッジです。しかしオシムヘンのキックは、右に飛んだアリソンがセーブ!右にこぼれたボールに反応したディ・ロレンツォは打ち上げてしまい、プレミアリーグ7位のチームはピンチを脱しました。
21分のアーノルドのFKは、クロスバーの上。レッズの右SBは、27分にも左足できわどいクロスを入れますが、ゴール前にいたフィルミーノはヘディングをコントロールできません。直後、左サイドでパスをカットしたジョー・ゴメスからオシムヘンが奪い返し、一気にアリソンと1対1。ストライカーはパスを選択し、フリーで合わせたクワラツヘリアは決まると信じていたはずですが、ゴールラインまで戻ったファン・ダイクがぎりぎりでクリアしました。
ピンチが続いたリヴァプールが2点めを決められたのは、31分。ボックスの左脇でキープしたザンボ・アンギッサが、ジエリンスキとのワンツーでアリソンの前に抜け出し、脇を抜くシュートを左ポストの内側に当てました。2分後、アーノルドのFKを競り勝ったファン・ダイクのヘッドは、GKメレトがビッグセーブ。前線で脅威となっていたオシムヘンは足を痛め、41分にシメオネに後を譲っています。
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縦パスに反応し、ファン・ダイクの裏を取ったのはシメオネ。ラストパスを中央で受けたジエリンスキは、最初のシュートをアリソンに止められますが、こぼれたボールに先着して難なく枠に収めました。49分、ルイス・ディアスが得意の角度からのコントロールショットを右隅に蹴り込んで4-1。61分にアーノルドのクロスをヘッドで叩いたルイス・ディアスは、メレトのビッグセーブを見て悔しがっています。
63分、サラー、フィルミーノ、ミルナーが下がってチアゴ、ジョッタ、ダルウィン・ヌニェス。70分のナポリのカウンターは5対3で、ロサーノのシュートが左に逸れてくれて助かりました。77分、エリオットに代わってアルトゥール。最後まで速攻に脅かされたアウェイチームは、3点のギャップを埋められないまま、タイムアップを迎えました。
いやー、厳しい試合でした。クロップ監督率いるリヴァプールが、これほどカウンターを喰らい続けるのを初めて観たような気がします。MFやサイドアタッカーが前を向いて持ったら、アタッカーがラインの裏を取ろうとするシンプルなサッカーに、レッズの守備陣はうまく対応できませんでした。
前線と中盤は攻守の切り替えが遅く、奪われた後にパスコースを切れず。ジョー・ゴメスはクワラツヘリアに惨敗し、2つの失点のきっかけとなってしまいました。PKを献上したファン・ダイクは、3年前までのデュエルの強さがなく、ファビーニョも競り負けるシーンが目立ちました。いつも通りに戦えていたのは、貪欲にシュートを狙っていたルイス・ディアスだけでした。
アウェイで敗戦スタートというのはよくある話で、大騒ぎしなくてもいいのですが、負け方が悪かっただけに次戦以降に引きずらないか心配になります。プレミアリーグはウルヴス、チャンピオンズリーグはレンジャースに4-0快勝のアヤックス。連勝すれば、悪夢のような大敗はなかったことにできそうですが…。
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中盤でフィルタがかからず自由に動かれれば、DF陣は能動的となり相手よりも動きは遅れるのでいくら身体能力が高くとも止めることは難しいです。
そのためDF陣を責めるのは酷かと。
システム変更をせず、効果的な働きが出来ない若手、ベテランを先発に選び続ける限り同じ状況は続くでしょう。